アイアンペイントとは?金属っぽいおしゃれインテリアにする塗料をご紹介!
DIYでモノづくりにチャレンジする方が増える一方で、男前インテリアなどの無骨でかっこいい塗装方法として人気があるのがアイアンペイントです。こちらの記事ではアイアンペイントの塗装方法やおすすめの使い方を紹介します。金属素材を使わなくてもペイントによって金属感が出せるアイアンペイントをマスターして、おしゃれインテリアを目指してみましょう。
目次
アイアンペイントとは?
アイアンペイントはプラスチックや木材など、素材を問わず金属の質感を出すことができるペイントのことを言います。ビジュアルだけでなく、サビ感があるようなザラついた手触りまでも表すことができる塗料もあり、近年ではさまざまなDIY塗装に使われている手法です。
簡素なクラフト紙もアイアンペイントを施すことで重厚感があるアンティーク調の仕上がりにすることができます。塗料によっては鉄以外に青銅や赤サビ風にできるものもあり、シンプルなアイテムをおしゃれにアレンジできる便利なペイントです。新品の素材に使えば使い古したような雰囲気になり、男前インテリアやシャビーシックなどハイセンスなリメイクが簡単にできるスグレモノとなっています。
アイアンペイントの人気メーカー
一般的な塗料とは異なり、質感を変えることができるアイアンペイントは人気急上昇のDIYアイテムであり、現在ではさまざまなメーカーから発売されています。アイアンペイントを施したいけれど、塗料選びに迷ったらこちらで紹介するメーカーのものを使ってみてはいかがでしょうか。
メーカー①シュペンパンザー
ドイツメーカーのシュペンパンザーはアイアンペイントメーカーの代名詞とも言える存在で、日本国内で購入する場合はショップが限定されますが、高い品質の塗料が多く質感にこだわりたい方におすすめです。ヨーロッパ文化である錬鉄を使用した、いわるゆロートアイアン風の仕上がりになり、重厚感と高級感を兼ね備えた見た目が特徴的となっています。
ペイントは油性で粘度があり、扱いが難しいので初心者には不向きですが、薄く2度塗りすることできれいに塗装することができます。カラーバリエーションも豊富でチャコールグレーやブラックから個性的なモスグリーン、赤サビ感のあるコッパーなどが揃っています。ニオイがキツめなので塗装をする際は屋外で行いましょう。価格は高めですが質感にこだわりたい、本格仕上げを求める方には最適です。
メーカー②ターナー色彩
ターナー色彩は国内の絵の具メーカーであり、アイアンペイント初心者にも使いやすい塗料が揃うだけでなく、コストがかからず水性塗料のためニオイも少なめです。木材やクラフト紙などザラつきのある素材にはそのまま使用できますが、ガラス・プラスチック素材など凹凸のないものには下地材を塗るか、サンドペーパーでザラつきを出しておく必要があります。
乾燥後は耐水性があるので屋外使用にも使えます。カラーはブラックやブラウン、ゴールド、シルバーなどが揃うので、一般的なアイアンペイントに挑戦可能です。1度塗りでもしっかりと塗ることができ、厚みが出ないので細かいものにも塗りやすいペイントです。
メーカー③イマジンウォールペイント
ペンキや塗料専門店のイマジンウォールペイントは、ターナー色彩と共同開発して作られた塗料を扱っています。ターナー色彩との違いはペイントの濃さで、イマジンウォールペイントのほうが深みのあるカラーになり、より重厚感のあるアイアンペイントにすることができます。
水性塗料で価格は高めですが、重厚な質感と無骨感がかっこいいペイントができます。扱いやすく質感の良い塗装ができますが、コスト面を重視する方には不向きです。質感を重視する場合はキャストアイアンとラスティアイアンの2つを混ぜることできれいな仕上がりになります。
メーカー④ポーターズペイント
オーストラリアメーカーのポーターズペイントは色の選択だけでなく質感の違いも選べる塗料を扱っています。アイアンペイントは質感も重要なポイントなので、こだわるならポーターズペイントの塗料を使うのもおすすめです。高い品質と信頼できるメーカーとしても人気で、DIYよりもむしろプロ向けのメーカーとなっています。
ザラついた肌触りやサビ感のある質感、光の当たり方によってできる美しい陰影や油絵のようなムラ、ペイントが生み出す自然な濃淡を作ることも可能です。色や価格などは直接問い合わせとなり、素人には手が出しにくいメーカーではありますが、本格的な質感にこだわるペイントに挑戦するなら試してみるのもおすすめです。
アイアンペイントの塗り方
アイアンペイントは一般的なペイントのように、ただ塗るだけでは上手く質感を表現することができない塗料も多くなっています。使用する素材によっても塗り方は異なり、金属の質感を出すためには塗料を揃えるだけでなく塗り方もマスターしましょう。
準備するもの
まずはアイアンペイントに必要な道具を揃えましょう。塗料やアイアンペイントを施す素材はもちろん、刷毛やスポンジ、パレットを準備します。塗装場所を限定するならマスキングテープで養生しておくといいでしょう。また、凹凸のない素材には下地材やサンドペーパーが必要になります。準備ができたら次は塗り方をチェックしてみましょう。
塗り方①基本的な塗り方
基本的な塗り方として、まず下準備として塗装したい場所以外はマスキングテープを貼り、凹凸のないものは下地材であるプライマーを塗るか、サンドペーパーでザラつきを出しておきましょう。
あとは塗料を塗っていきますが、刷毛や筆でスッと塗るよりも、多めの塗料を取り叩くように乗せていきます。刷毛や筆の跡が気になる場合はスポンジで塗料を押し付けるとリアルな質感に仕上がります。あとは乾燥させて、2度塗りが必要な場合は再度塗装していきましょう。
こちらの動画はターナー色彩公式がアップしているペイント方法です。無骨な質感の出し方や刷毛とスポンジの違いなどを確認することができます。まずは動画をチェックして好みの塗り方を参考にしてみてください。リアルさを追求するなら重ね塗りもおすすめです。下地材であるプライマーの使い方も参考になります。
塗り方②ガラスや金属に使う時
ガラスやツルッとした金属、プラスチックなど凹凸のない素材にアイアンペイントを施すときは下地処理が必須です。下地処理をせずにそのまま塗装すると乾燥したあとで剥がれてくるので気をつけましょう。
下地材にはマルチプライマーがおすすめで、塗ったあとはしっかりと乾燥させます。乾燥時間は素材によっても違いますが、数時間から1日かかる場合もあります。素材によってはサンドペーパーでわざと凹凸をつけてからペイントしてみる方法もいいでしょう。
塗り方③効果的な塗り方
質感にこだわりたい方におすすめの効果的な塗り方はのっぺりとした表面仕上げではなく、叩いたり押し付ける塗り方がいいでしょう。そうすることで鉄が持つザラつき感を塗料だけで表現することが可能です。
もちろん刷毛や筆でそのまま塗ってもきれいな仕上がりになりますが、無骨感やアンティーク調を目指す場合は多少の凹凸を出したほうがおすすめです。取っ手やドアノブなど触れる部分にはザラつきを出さない塗り方がいいでしょう。
おすすめのターナーアイアンペイントの使い方
コストがかからず扱いやすいターナー色彩のアイアンペイントは、ニオイが少ないために室内使用できるので初心者でも使いやすくなっています。アイアンペイントを扱うメーカーのなかでも利用者が多いターナーアイアンペイントの便利な使い方やペイントアイデアを紹介します。
ターナーアイアンペイントの色の種類
ターナーアイアンペイントの色はアンティークゴールドやアンティークブロンズ、アイアンブラウン、ライトゴールド、アイアンブラック、アンティークシルバの6色あります。
乗せる度合いやペイント方法によっても仕上がりは異なりますが、種類ごとにアンティークやアイアンと付いているのでどんな雰囲気になるのかわかりやすくなっています。
おすすめ①シンプル北欧風にはシルバーを
シンプルなアイアンペイントをするならアンティークシルバーがおすすめです。ブリキ缶やワイヤーのような質感は北欧風のインテリアにもぴったりで簡素にならずおしゃれな内装にもチャレンジできます。シルバーでサビ感を出す場合はブロンズやブラックを組み合わせることで北欧風とは真逆の無骨感のある雰囲気になり、程よいアクセントに使うこともできます。シルバーだけでなくゴールドを使えば真鍮っぽくなり、アンティーク感が増します。
おすすめ②100均アイテムをゴージャスに
安価なターナーペイントは100均アイテムと合わせてコストダウンするのもいいでしょう。あまりお金をかけずにアイアンペイントに挑戦するときにも便利です。100均アイテムをゴージャスに仕上げることができるゴールドは高級感と重厚感、そしてクラシカルなイメージになります。
ゴージャスな仕上がりにする場合はあまり大きな素材に施すと室内インテリアとのバランスが取りづらいこともあるので、まずは小物雑貨から始めるといいでしょう。
おすすめ③ブラックでおしゃれな男前インテリア
アイアンペイントと相性抜群の男前インテリアはブラックカラーがもっとも良く合います。DIYの人気アイテムである塩ビパイプもブラックで塗装することで重厚感のあるかっこいいインテリアに変わります。
ナチュラル素材で北欧風にもぴったりな木材も、ブラックカラーを使うことで引き締まった印象になりおしゃれな男前インテリアになります。家具の取っ手やプライマーに塗るだけでもイメージチェンジができるのでおすすめです。
おすすめ④ラストメディウムでリアルな錆を
品番:MK10002C
内容:ラストメディウム・レッドブラウン(100ml)/ラストメディウム・ダークブラウン(100ml)/レシピ付取扱説明書
アイアンペイントではリアルなサビ感を演出することもできますが、ターナーペイントのラストメディウムを使うことで簡単にサビを演出できます。ラストメディウムはターナー色彩が扱うミルクペイントの一種で、ダークブラウンとレッドブラウンがセットになったペイントです。
この2色を組み合わせて使うことでよりリアルなサビ感を出すことができます。レッドブラウンからレッドとダークを混ぜたもの、ダークブラウンの順に筆やスポンジで素材に乗せていくときれいに仕上がります。特にブリキ缶などはつなぎ目を中心にペイントするのがポイントです。
ターナーアイアンペイントに新色が2種類!青銅の色の実現も!
ターナーアイアンペイントは元々上記で紹介した6種類のカラーがありましたが、2019年にブロンズグリーンとグリーンパティナの2色が新色として登場しました。どちらも青緑系で青サビ風に仕上げることができます。さらに既存色と合わせてさまざまなペイントを楽しめるようになります。この新色を使ったアイデアをチェックしてみましょう。
ターナーの新色を使ったアクセサリープレート
塗れるもの:木部・硬質塩ビ・紙・段ボール、塗れないもの:金属・ガラス(マルチプライマー使用で塗装可)
ブロンズグリーンとグリーンパティナを使っておしゃれなアンティーク風のアクセサリープレートを作ることができます。好みのプレートをそのまま使うよりもハイセンスな仕上がりで、インテリアとしてもおすすめです。
作り方はプレートにマルチプライマーを塗り、アンティークブロンズを全塗装します。そこにブロンズグリーンをスポンジで押し付けてペイントしてからグリーンパティナをスポンジで少なめにつけるだけで完成です。
上手く仕上げるコツは新色2色を塗る際にまだらにすることです。経年劣化で青サビが出たような風合いにすることで自然な仕上がりになるでしょう。使用するプレートはプラスチックや100均のお皿だけでなくペーパープレートでもOKです。
ターナーの新色ブロンズグリーンでクリップボード
学校からの配布プリントや手紙、書類やメモなどを挟むのに便利なクリップボードもブロンズグリーンを使えばでおしゃれに変身できます。
作り方はクリップボードにマルチプライマーを全塗して乾燥させ、アイアンブラウンを塗装します。あとはブロンズグリーンをスポンジで乗せて、好みでボード面以外のクリップなどにブラックを塗装すれば完成です。クリップ部分が金属系の場合はサビ加工してもいいでしょう。
デザインとして英字ラベルやステンシルシートなどを使えばおしゃれ度もアップします。出来上がったクリップボードは壁掛けにしてカレンダーを飾ったりおしゃれなポスターでインテリアにしてみましょう。使用するクリップボードは100均のものでも十分満足できる仕上がりになります。
アイアンペイントでアンティーク風のDIYを楽しもう
木材やクラフト紙、塩ビパイプなどDIY素材として人気の材料もアイアンペイントすることでおしゃれでかっこいいアンティーク風にすることができます。使い古したような風合いは既存アイテムのリメイクにもおすすめです。室内インテリアだけでなく、耐水性のあるものはプランターや鉢植えなどをリメイクしてももいいでしょう。
塗り方らカラーを変えることで男前インテリアから北欧風にも、シャビーシックなどいろいろなジャンルに挑戦できます。アイアンペイントを使っておしゃれなアンティーク風DIYを楽しんでみませんか。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。