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トイレのウォシュレットは自分で取り付け可能?設置方法を徹底解説!

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今や日本の水洗トイレには当たり前のように設置されているウォシュレットですが、ウォシュレットのみが販売されているという事は、自分で取り付ける事が可能なのでしょうか。業者に頼むと結構な金額になってしまうウォシュレットの設置を、DIYして節約しましょう。一般的なウォシュレットのトイレへの設置方法を詳しく解説いたします。

ウォシュレットは自分で取り付けできる?

ウォシュレットは通販でも取り扱われており、分かりやすい説明書付きで女性でも簡単に取り付けられる事を売りにしている商品もあります。まずはウォシュレットそのものについて解説します。

ウォシュレットとは?

そもそも「ウォシュレット」というのはTOTOが開発販売している温水洗浄便座の商品名です。しかし、1980年6月の発売以来、温水洗浄便座では高いシェアを誇り、他の会社から販売されている温水洗浄便座までウォシュレットと呼ばれています。

ここで今から説明するのはTOTOも含めた全ての温水洗浄便座の事ですが、分かりやすくウォシュレットとまとめて呼ぶ事とします。

ウォシュレットを取り付ける際に事前に確認すべきこと

まず最初に確認するのはトイレ室内にコンセントがあるかどうかです。ウォシュレットは電気で動くのでコンセントから電源を取らないと動きません。

次に便器のタイプを確認します。便器のタイプはロータンク式(一般家庭)の「一般洋式便器」「ワンピース型便器」「隅付タンク式腰掛便器」と、テナント等で見かける「フラッシュバルブ式便器」に分かれます。この中で「一般洋式便器」と「ワンピース型便器」はウォシュレットの取り付けが可能です。

しかし「隅付タンク式腰掛便器」は取り付けられるものと、取り付けられないものに分かれます。「隅付タンク式腰掛便器」はトイレとタンクの間が狭いと蓋が開かなくなる可能性がある為、業者に相談する事をおすすめします。

最後にトイレの寸法を確認します。ウォシュレットを正しく動作させるために必要になるので、必ずしっかり測って、サイズに合ったウォシュレットを購入するようにしましょう。

ウォシュレットを自分で取り付けするメリット・デメリット

ウォシュレットを自分で取り付ける一番のメリットは、費用が安くなる事です。プロの業者に取り付けを頼めば安心ではありますが、必要経費が倍近くなります。ちなみにウォシュレット本体の値段が低価格帯のものだとしても、平均的な費用は、自分で取り付けるなら15,000円程度なのに対し、業者依頼だと28,000円程度になります。

次にデメリットですが、これは単純に自分で取り付ける場合、素人なので取り付けが出来ない可能性がある事です。業者に頼めば、費用は高いですが確実にウォシュレットを家のトイレに取り付けてくれます。

ウォシュレットの適切な交換時期は?

電化製品に寿命があるように、ウォシュレットにも寿命があります。適切な交換時期は何を目安にすれば良いでしょうか。

ウォシュレットの寿命

ウォシュレットは電化製品なので、経年劣化により故障する確率が年を経るごとに上がります。ウォシュレットの寿命は、商品によりバラつきがありますが、おおよそ平均して7年~10年と言われています。また、ほとんどのメーカーはだいたい1~3年で新機種を発売する為、10年程でパーツの生産が終わってしまいます。こうなると破損しても修理は出来ません。

修理か買い替えか迷ったら

ウォシュレットは日々進化しているので、もしも故障したのが古いウォシュレットなら、迷わず買い替えましょう。実際10年前のウォシュレットと最新ウォシュレットでは、性能がかなり違います。また電気消費量が格段に違うので、1年間で考えると相当な節電になります。買い替えの値段を考えても、お得と言えます。

もしも、まだウォシュレットの保証期間内であるなら、こちらは修理をおすすめします。保証期間内なら修理は無料です。自分で無理矢理修理しようとせず、メーカーに修理の相談をしましょう。

尚、ほとんどのメーカーの保証期間は約1年です。しかし購入の際に別料金を支払っておく事で保証期間を5年程まで伸ばす事が可能なので、新しく買い替える際は、ぜひ延長保険に入っておきましょう

ウォシュレットは機能と価格で選ぼう

ウォシュレットを修理ではなく買い替える、もしくは初めて取り付ける際、選ぶ基準は、機能と価格で選びましょう。

価格帯から選ぶ場合、ベーシックグレードの物は2万円しない物もあり、ミドルグレードの上のハイグレードは7万円越えの物もあります。もちろん値段・グレードが上がれば、その分最新の機能がたくさん付いています。

機能で選ぶなら、掃除が楽になる機能や汚れが付きにくい機能、自動で水が流れたり蓋の開閉が出来る機能等が、それぞれグレード別に展開されています。また便器の脇にリモコンが付いている袖リモコンか、壁に埋め込まれたタイプの壁リモコンかでもグレードが違ってきます。

価格から選んでも、機能から選んでも、最低限必要だと考えている機能が付いているかどうかは確かめておきましょう。

ウォシュレットの設置方法


ウォシュレットそのものは通販等で手配し、自分で取り付ける場合の設置方法を順に解説いたします。

準備するもの


ウォシュレットを取り付ける前に、次の4点はあらかじめ用意しておきましょう。

「プラスドライバー」プラスドライバーはウォシュレットの取り付けに必要不可欠です。便器本体にウォシュレットのベースプレートを取り付けるには、このプラスドライバーが必要です。

「マイナスドライバー付きスパナ」スパナの先端が細くなっており、マイナスドライバーとしても使用出来る便利なスパナです。取り付けに必須の工具なので、ウォシュレットを購入すると付属してくる場合もありますが、なければ用意してください。止水栓の開閉やナットを緩めたり締め付けたりする時に使用します。

「モンキーレンチ、ボックスレンチ」あると便利で、このレンチがあれば、マイナスドライバー付きスパナの代わりにもなります。モンキーレンチがなくても取り付け作業は出来ますが、スパナだと作業がしにくい場所も、モンキーレンチなら作業しやすいので、持っているのなら用意しておきましょう。

ボックスレンチはウォシュレットを付ける前の通常便座を外す時に使用します。ボックスレンチがなければ、スパナやモンキーレンチで代替可能です。

取り付け手順①便座を外す

最初に、元々付いている便座を取り外します。便座はナットで便器の下から止められているので、ボックスレンチ、もしくはスパナやモンキーレンチを使って取り外します。ごく稀にネジで止付けられている場合もあるので、その際はプラスドライバーで取り外してください。

取り付け手順②固定プレートの取り付け

固定プレートを取り付ける為に、上から挿し込んだボルトを、下からパッキン、ワッシャ、ナットの順で仮止めします。

取り付け手順③水を止める

マイナスドライバー等を使って、タンクに繋がっている止水栓を止めます。止めた後、トイレを流してみて、給水されない事を確認しておきましょう。

取り付け手順④給水管を取り外す

工具できつく押さえながらゆっくりと上下のナットを緩め、今使用している給水管を取り外します。古いウォシュレットが設置されていたのなら、古い分器具を外します。取り外しの際、水がこぼれる可能性があるので、雑巾等を下に敷いておきましょう。

取り付け手順⑤分岐金具・フレキシブル管の取り付け

タンクの下から柔らかいホースで繋がっている場合はフレキシブル管を取り付ける必要はありませんが、元々の給水管がフレキシブル管ではなかった場合は、フレキシブル管を購入して付け替えます。

まずスパナで下を取り付けてから、フレキシブル管の下部を左手で押さえ、右手で上部に接続できるよう曲げます。分岐金具とフレキシブル管を取り付けたらタンクの蓋を戻します。

取り付け手順法⑥ウォシュレット本体を取り付ける

ウォシュレットの本体を便器に取り付けます。取り付けは、手順2で取り付けた固定プレート(取り付けベース)に挿し込むだけなので簡単です。商品によってはワンタッチで付け外しが出来て、掃除がしやすくなっています。

取り付け手順⑦給水ホース・電源の接続

最後に給水ホースと電源を繋ぎます。まず給水ホースを分岐金具に取り付け袋ナットを締め付けます。次に止水栓を徐々に開けていきます。給水ホースが潰れたり折れ曲がったりしないように注意深く取り付けましょう。ウォシュレットの種類によっては、挿し込んだ給水ホースをクイックファスナーで留める場合もあります。

給水ホースのセットが出来たら電源プラグを差し込み、電源を入れれば取り付け完了です。

ウォシュレットのよくあるトラブル

自分でウォシュレットを付ける時に、よく起こるトラブルがいくつかあります。一番多く聞くのは、水栓を閉め忘れてウォシュレットを設置しようとした事で、水が止まらなくなりトイレが水浸しになるトラブルです。

また人体に危険なトラブルとして、温水洗浄便座の場合、電源をきちんと抜いてから設置作業を行わないと感電する危険があります。作業前には必ず水栓を閉め、電源も抜くように注意してください。

他に元々付いていた古いウォシュレットを無理矢理取り外そうとして便器を傷つけてしまったり、給水管を外す際、握ったまま立ち上がって給水管を折ってしまう事もあるようです。自分で作業を行う自信がない場合は、無理せず業者に頼んだ方が「結局は安くつく」という場合もあるので、よく考えてから行動しましょう。

ウォシュレットを自分で取り付けて費用を節約しよう!

ウォシュレットは、電気機器ですが家電と一緒で大きな工事等は必要ないので、DIY可能な商品です。業者に頼むより自分で取り付けたほうが費用は半額程度に抑えられるので、ある程度の腕に覚えがある方なら自分で取り付けたほうがお得です。水栓の閉め忘れと電源の外し忘れにはくれぐれも気をつけて、費用節約に挑戦してみてください。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。