下駄箱のカビ対策とは?正しい予防方からおすすめグッズまで徹底紹介!
長く使った下駄箱から嫌な臭いがした経験がある方は多いのではないでしょうか。臭いの原因は下駄箱にカビが繁殖しているからです。どうしても普段は閉め切ってしまう下駄箱はジメジメとカビの温床になりやすい条件が揃ってしまいます。どうすればカビを予防できるのか、方法やおすすめのグッズをご紹介いたします。
目次
下駄箱にカビが繁殖する主な原因は?
そもそも下駄箱にカビが繁殖してしまう主な原因とは何なのでしょうか。実は大きな原因として2点があげられています。
原因①湿気
下駄箱というのは、基本的に扉が閉め切られており、密閉状態になっています。そこに履いていた靴を、脱いでそのまますぐに入れてしまうと、汗等の水分が、そのまま下駄箱の中に閉じ込められてしまいます。下駄箱の中は閉め切ると70~80%という高い湿気た空間になっています。カビにとっては繁殖に非常に適した空間という事になるのです。
原因②靴についた皮脂汚れ
カビが繁殖する為に必要とする栄養分は、主にタンパク質です。靴に付着した皮脂汚れはこのタンパク質を含んでいます。よって、カビは靴に付着した皮脂汚れを養分として下駄箱の中で成長してしまうのです。
下駄箱についたカビを落とす方法
既に下駄箱についてしまったカビは、どのようにして落とすのが正しい掃除方法なのでしょうか。いくつかの方法をご紹介いたします。
落とし方①エタノールや石鹸使ったカビの落とし方
この場合の石鹸は、殺菌作用のある逆性石鹸を使用します。石鹸もしくはエタノールをティッシュなどに染み込ませて、カビを一つ一つ取り除いていく方法です。
【用意するもの】
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- 逆性石鹸、又はエタノール
- 水
- ティッシュ
- ゴム手袋
【方法】
- 逆性石鹸またはエタノールを水で薄めます。逆性石鹸は約200倍、エタノールは、消毒用エタノールはそのままで、無水エタノールは、エタノール2に対して水8の割合で希釈してください。
- 希釈した逆性石鹸もしくはエタノールをティッシュに染み込ませます。この時、肌の弱い方は手が荒れる可能性があるので、ゴム手袋をはめて作業する事をおすすめします。
- 胞子状になっているカビを、ティッシュで包み込むようにして拭き取ります。この時、ゴシゴシこすってしまうと、逆にカビを下駄箱に染み込ませてしまうので注意してください。
落とし方②漂白剤を使ったカビの落とし方
下駄箱のカビには白いフワフワしたものと、黒くこびりついた斑点のようなものがあります。漂白剤は、この黒いカビを落すために用います。漂白剤を使用する為、換気には十分配慮してから行ってください。
【用意するもの】
- キッチン用漂白剤(お風呂用は強力過ぎ、衣類用は弱過ぎるので、ちょうど良いキッチン用を使用します)
- 霧吹きボトル
- お湯
- 雑巾2枚
- (あれば)扇風機
【方法】
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- 霧吹きボトルに原液の漂白剤を入れます。
- 黒いカビに漂白剤を吹き付けます。漂白剤を吹き付けると黒いカビはだんだん消えていくので、しばらく待ちます。
- 雑巾をお湯で濡らし、漂白剤を拭き取ります。その後、濡らしていない雑巾で乾拭きします。
- 湿気をしっかりと飛ばす為に乾燥させます。扇風機があるなら、それを使って乾かすと時短になるのでおすすめです。
靴についたカビを落とす方法
下駄箱にカビが繁殖している場合、大概は靴にもカビが繁殖しています。特に天然の革靴にはカビが繁殖しやすいので、下駄箱のカビを落すのと同時に、靴についてしまったカビもしっかりと落としましょう。
落とし方①エタノールを使ったカビの落とし方
靴のカビを落す際は、無水エタノールは使用しません。消毒用のエタノールを使用します。もしも無水エタノールを間違って購入してしまった場合は、エタノールを水で80%の濃度に薄めれば消毒用エタノールとして使用可能になります。
まずは布にエタノールを染み込ませ、靴のカビを拭き取ります。更に靴全体の汚れも拭き取り、その後、スプレーボトルに入れ替えたエタノールを靴全体に吹きかけます。後は1週間程、風通しの良い日陰で干しておけばカビ取りとカビ予防が完了します。尚、エタノールは引火しやすい為、火の取り扱いには十分注意してください。
落とし方②重曹を使ったカビの落とし方
重曹を使う場合、除菌用のアルコールスプレーと併用します。まず、表面についている細かいゴミを、普段使用している革靴用のブラシでブラッシングして払い落とします。次に布を濡らして、そこに重曹を少しずつつけます。この重曹のついた布で靴全体を擦り拭きします。
靴表面をきれいに拭き取ったら、除菌用アルコールスプレーを、靴の表面・内側両方にしっかりとスプレーします。後は、そのまま2~3日、陰干しをして乾かします。丸めた新聞紙を靴の中に入れておけば、水分をしっかり取る事が出来ます。
最後に革靴用のクリーナーで汚れを落とします。クリーナー用クロス、もしくは布に、クリーナーを小指第一関節分くらい取って、全体に薄くのばすように塗っていきます。これが片方一足分です。
尚、除菌アルコールスプレーは、一部の革靴を変色させてしまうので、使用する前に目立たない所(かかとを入れる部分等)に少しだけつけて色が変わらないか確認するようおすすめします。
下駄箱や靴にカビが生えないようにする予防方法は?
カビを取り除いたら、次はカビが生えないように維持したいものです。カビの予防方法は、普段の行動で誰にでも出来る事ばかりです。キレイに掃除した後は、予防方法を実践していきましょう。
予防法①脱いだ靴は一晩干してからしまう
予防法その1は、脱いだ靴をすぐに下駄箱に入れないようにする事です。少なくとも一晩は玄関に置いて乾かすようにしましょう。一日中履いていた靴の中は湿気がこもった状態になっています。そのまますぐに下駄箱に入れてしまうと、またカビの原因となってしまうので注意が必要です。
予防法②防カビ効果のあるグッズを置いておく
予防法その2は、下駄箱に防カビ効果のあるグッズを置いておく事です。具体的には除湿効果のあるグッズを置くようにします。備長炭のような炭も除湿効果があり、なおかつ清浄作用もあるのでおすすめです。
製品の場合は、「防カビ」「除湿」と記載されている物なら安心です。1つ設置すれば平均的に数か月は効力を発揮してくれるので、効果は大きいと言えます。
予防法③下駄箱をこまめに換気するようにする
予防法その3は下駄箱のこまめな換気です。カビが増殖する原因は下駄箱の中が密閉状態で湿気がこもるせいなので、こまめに下駄箱を開けて換気してやれば、湿気を逃す事が出来ます。いつも少しだけ開けておいたり、外出前に扉を開け放つだけで簡単に効果が出ます。
しかし、たとえ少しだけでも終始開けっ放しは避けたいという場合は、湿気が酷くなる梅雨の時期だけでも、週に1回は換気の為に開け放ちましょう。
下駄箱のカビ対策におすすめのグッズ
カビ予防その2でも触れた、防カビ・除湿効果のあるグッズの中でも、下駄箱の防カビ対策おすすめの商品をご紹介いたします。どれか一つを置くだけで効果を実感できますので、自宅の下駄箱サイズ等に合ったグッズを選んでください。
おすすめ①備長炭ドライペット 除湿剤 玄関 下駄箱用
有効期間 | 1〜3ヵ月 (同じ使用場所でも季節や湿気の状態によって異なります。) |
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おすすめポイント
除湿剤に活性炭と備長炭を特殊配合しているので、湿気を取りつつ脱臭も行います。下駄箱のコーナーに収まる形状をしているので、かさばりません。また薬剤が除湿後にゼリー状になるので、除湿効果が一目で分かるようになっています。なお、有効期間は最高3ヶ月です。遅くとも1年以内には必ず取り替えてください。
おすすめ②水とりぞうさん 下駄箱用
有効期間 | 約2ヵ月 (同じ使用場所でも季節や湿気の状態によって異なります。) |
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おすすめポイント
8mmという超薄型なので場所を取りません。特殊消臭剤とヒノキの香りで強力に消臭を行います。除湿・消臭・防カビというトリプルガードで大事な靴を守ります。また紙製容器を使用している為、環境にも優しい仕様になっています。
おすすめ③ドライペット 除湿剤 スピード吸湿 くつ用 靴
有効期間 | 【除湿有効期間】 約6ヵ月間 (温度や湿気の状態によって異なります。) |
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おすすめポイント
1日履いた靴の中に入れておくタイプの除湿剤です。靴の中に朝まで入れておくと、湿気と臭いを吸い取る仕様になっています。一回限りの使い捨てではなく、天日で干して置けば、繰り返し使えるのでコスパも良いおすすめ品です。除湿剤の表面は抗菌不織布が採用されている為、雑菌が移ることなく衛生的に使用可能です。
なお、表面に汚れや毛羽立ちが目立ったリ、黄ばみが強くなったら、有効期間中でも新しい「ドライペットスピード吸湿くつ用」に取替えるようにしてください。
カビ対策をして下駄箱をスッキリ清潔に保とう!
下駄箱はカビを除去すれば嫌な臭いがしなくなります。既にカビが生えてしまっている場合は、一度しっかりと清掃を行いカビを除去してから、再びカビが繁殖しないようにカビ対策を行い、キレイな状態をキープしたまま清潔に保てるようにしましょう。
そうすれば大事な革靴も長持ちします。ほんの少しの習慣を変えるだけなので、ぜひ実行に移してみてください。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。