引用:panasonic

記事作成日:

エコキュートの寿命はどのくらい?故障の症状から交換費用まで詳しく解説!

当サイトの記事には広告、アフィリエイトが含まれています。

便利なエコキュートもいつかは寿命を迎えます。もちろん修理に出せば寿命が延びることもありますが、一般的な寿命とはどのくらいなのか、故障の症状、交換時期のタイミングなど、ここではエコキュートについて詳しく調査してみました。

いざ交換になった時の交換費用についてもまとめていますので、エコキュートの調子が悪い場合や今後の準備として参考にしてみて下さい。

エコキュートの寿命

まずはエコキュートの寿命から見てみましょう。エコキュートはお湯を沸かす機能であるヒートポンプユニットと、お湯を溜める貯湯タンクがありますが、基本的にはヒートポンプユニットの方が寿命が短い傾向にあります。

ヒートポンプユニットが使用できる期間は約5年~約10年、貯湯タンクの期間は約10年~約15年と考えるのが一般的です。もちろん、日々の使い方次第でこれ以上寿命が延びることも十分あり得ます。必ずしもこの期間内で壊れるというわけではありません。ただし1つの目安としてとらえておくと、修理期間や交換期間が分かりやすくなるので覚えておくと良いでしょう。

エコキュートのメーカー保証の期間

エコキュートを購入すると保証期間というものが付いていますので、保証期間内であれば無償で修理できることもあります。例えばエコキュート本体なら1年、ヒートポンプは3年、貯湯タンクは5年と、保証期間に設定されているパターンは多いはずです。

もちろんこの期間を越えても延長保証制度がありますので、入っておくといざ故障した時でも慌てずにすみます。メーカーによって保証期間や金額に違いはありますが、参考までに各メーカーの保証状況を見てみましょう。

パナソニックの8年保証は23,333円、三菱の8年保証は23,238円、日立の10年保証は28,381円、ダイキンの10年保証は28,000円と、そこまで大差がないことが分かります。

エコキュートの修理・交換工事の費用相場

もしエコキュートが使えなくなった、壊れたという時は、修理もしくは交換となります。しかしエコキュート自体決して安いものではないので、修理費用や交換費用がいくらぐらい必要になるのかというのは気になってしまうものです。

そこでここでは、エコキュートの修理をする時のコスト、そして交換をする時のコストの相場について詳しくご紹介いたします。

エコキュートの修理の費用相場

故障理由 修理費用(目安)
電源が入らない 14,000円~
お湯が沸かせられない 16,000円~
風呂の自動運転が作動しない 14,000円~
風呂のお湯張りができない 14,000円~
リモコンが作動しない 19,000円~
水漏れ 14,000円~
リモコンのエラー表示 14,000円~
点検調整・説明 8,000円~
見積もり診断 6,000円~8,000円程度

メーカーによって修理費用は違いますが、一般的な目安の修理費用はこのようになっています。もし故障したと思った場合は見積もり診断だけでも大丈夫なので、まずは気軽に問い合わせてみましょう。

エコキュートの買い替え・交換の費用相場

修理が無理な場合は交換工事に移ります。修理とは違って費用は高額になってしまいますが、交換費用の相場としてはトータルで25万円~45万円は必要だと考えておいて下さい。取替工事費用が10万円~15万円、エコキュート本体は更に高額となり、15万円~30万円です。

もちろんエコキュート本体の価格はグレードにもよって変わるので、必ずしもこの金額というわけではありません。更にメーカーによっては、商品代、高時代とは別に撤去費用発生することもありますので、できれば50万円ほどの予算をみておくのがおすすめです。

エコキュートの買い替えの時期は?

具体的なエコキュートの買い替えのタイミングや時期について考えてみましょう。前日は問題なく使えていたのに次の日にいきなり使えなくなったというケースは非常に多いです。いざ交換や修理になったとしても工事期間は最低でも1日必要になるので、交換時期を想定して見定めておくと良いでしょう。

一般的には10年、最大でも15年ほどで交換・修理することが多いので、10年~15年の間で交換や修理を行うようにしましょう。

エコキュートと補助金

エコキュートは本体価格や工事費用を考えると、40万円前後は必要になってしまいます。エコキュートが発売した当時は70万円以上必要だったということを考えるとずいぶん安くはなっているものの、それでも高額なことには変わりません。

こういった高額設備を投入すると補助金が出ることもありますが、住んでいる自治体によって変わります。補助金がある自治体があればない自治体もあるので、まずはご自身で確認してみましょう。ちなみに国で保障されている補助金は2020年現在ありません。

エコキュートの修理・交換で火災保険が使える場合

エコキュートの修理や交換は、建物の火災保険の対象になります。特に自然災害の場合は対象になりますので、ご自身が加入している火災保険の規約をいま1度確認してみて下さい。火災・落雷・台風・ヒョウ・盗難・車の接触事故・子どもの不注意によるエコキュート故障などは適応されることがほとんどなので安心しましょう。

ただし水害事故の場合は水災補償が条件になっていないと適応されない可能性があるため、こちらも確認が必要になります。

火災保険が適用になる時

エコキュートの修理費用と交換費用を火災保険で補う時は、証拠の写真を提出するように求められるケースがほとんどです。故障したと思った時点で写真を撮るようにして、修理・交換に出す前にまずは保険会社に連絡をとるようにしましょう。

保険会社によっては修理した後、交換した後では火災保険を適用させてくれないといったトラブルもよくあります。後からもめないためにも、必ず最初に電話で問い合わせてみて下さい。

経年劣化では保証されない

火災保険を適用する時は、基本的には不慮な事故が条件となっています。そのため10年以上設置したエコキュートの場合、寿命の場合は火災保険は一切関係なくなります。万が一の時のためにもエコキュートを購入したメーカーに保証期間について事前に確認しておくことをおすすめします。

エコキュートの故障の症状

ここでは具体的なエコキュートの故障例をご紹介いたします。何か様子がおかしいと感じた場合はこちらの故障例も確認して、修理や交換を検討することになります。

故障①水しか出てこない

お湯を出したいのに水しか出てこない場合は、お湯切れの可能性が高いです。解決方法としてはお湯の沸き上げをする必要がありますので、やることは電源を1度落とすということです。再度電源を入れて5分ほど置いてお湯を出してみて下さい。それで解消されることが多いのですが、それでも解消しない場合は故障の可能性が高くなるため、修理または交換が必要になります。

故障②浴槽に張るお湯が止まらない

浴槽にお湯を溜めるつもりが予想以上に出てしまって止まらない場合は、水位の設定確認を行って下さい。もし水位の設定に問題がないのであれば、入浴剤が浴槽フィルターに詰まってしまい、お湯がうまく循環していない可能性もあります。浴槽フィルターを掃除するだけでも状況はかなり変わりますので、まずは水位の設定確認、そして掃除をしてみて下さい。

故障③本体機器から水やお湯が漏れる

貯湯タンクの水がお湯に変わる時は、水と同じ状態ではいられません。一時的ではありますが、お湯になれば水の体積が増加するので、タンクから水が漏れているように見えることがあります。またはヒートポンプ付近の温度が急激に下がることにより、温度差の変化で結露となって水漏れに見えることも考えられます。

こういった現象は、決して故障ではありません。むしろ通常作動でもありますので、安心して下さい。もし貯湯タンクにヒビが入っていたり、そもそもエコキュートに異常や劣化が見られた場合は、修理や交換を考えなくてはいけません。

故障④お湯の温度が一定しない

お湯の温度がぬるくなったり熱くなったり安定しない時は、温度設定の間違いやガス栓が全開になっていないことが考えられます。何らかの操作ミスやトラブルで温度が40℃以下になっていることもありますので、その場合は温度を40℃以上に上げてみて下さい。

またはガス栓が全開になっていないこと、そしてガス漏れの可能性もありますので、ガス栓の確認をお願いします。もしこれでもお湯の温度が改善されない場合は修理・交換となります。購入したメーカーに問い合わせてみましょう。

故障⑤エラーコードが表示される

エコキュートにエラー表示が出る場合は、水道水の質が悪化している可能性があります。住んでいる地域にもよるのですが、例えば山から水を引いている場合、知らない間に砂利や鉄が入り込んでいる時もあります。蓄積されることでフィルターが目詰まりしてしまうので、エラー表示が出た時はフィルターの掃除をして様子を見てみましょう。

エコキュートを長持ちさせる方法

ここではエコキュートを長く便利に使うために、効率よく使用する方法をご紹介いたします。難しく考えるのではなく、ちょっとした日々のメンテナンスや気配りが大切なポイントとなりますので、エコキュートをご利用のご家庭は是非参考にしてみて下さい。

耐用年数を伸ばすためにしておきたいこと

エコキュートは長くても15年使えれば長寿と言われていますが、使い方によっては8年、10年、またはそれ以下になってしまうことも十分あります。そこで少しでも長くエコキュートを愛用するためには、毎日少しずつでいいので、ちょっとした確認が必要になります。

タンク内の水は、時には排水して空にして、新しい水に入れ替えるようにして下さい。自分でも気づかないうちに水の中に汚れやゴミが溜まってしまうので、キレイな水を維持するだけでも故障の原因を回避することが可能となります。

そして漏電遮断器が正常に作動しているか、逃し弁の機能が正常なのか、配管に水漏れがないかも常に確認するようにしましょう。こういった心がけだけでも寿命は長くなるので、日々のメンテナンスは怠らないようにすることをおすすめします。

耐用年数を延ばす使い方

エコキュートの寿命を少しでも長くするするためには、設置場所にも注意することが大切です。ヒートポンプユニットはファンから外気を取り込んで熱を生み出す機器なので、周りにはなるべく他の物を置かないようして下さい。

近くに物があるだけで稼働率が悪化してしまうため、無理に作動させようとして故障しやすくなってしまいます。そしてエコキュートの掃除をしたり、浴槽の掃除をするのは非常に重要なことです。ゴミが詰まって故障になってしまうこともありますので、特にフィルターの掃除は欠かせません。

またホコリが溜まりやすい環境の場合は、必ず1日1回はタオルなどで拭いて、ホコリを溜め込まないようにしましょう。そして旅行や出張などで家を長期間空ける場合は、エコキュートを1度停止してみて下さい。休止した分寿命も増えますので、放置しておくのはおすすめできません。

そしてできれば、浴槽で入浴を使用するのは控えておくと良いでしょう。もちろん使用できる入浴剤はあるので対象アイテムであれば問題ないのですが、その場合も浴槽の掃除はこまめに行うようにして下さい。

そして最後に使用する水です。水道水であれば何も問題ないのですが、井戸水または温泉成分を含む水を使用するのは、必然的にエコキュートの寿命を短くしてしまう傾向にあります。特殊な水を使用するのはおすすめできないので、できるだけ水道水で対応するようにして下さい。

入浴剤の使い方に注意

特に追い炊き機能がついているフルオートのエコキュートは使用する入浴剤に気を付けるようにしましょう。メーカー推奨の入浴剤以外を使用した場合、フィルターの目詰まりや配管に詰まってしまって、予期せぬトラブルに発展することがあります。

最悪の場合は内部に入浴剤が溜まって配管が腐食してしまうこともありますので、入浴剤の取り扱いには細心の注意をはらうようにして損はありません。入浴剤を全く使用できないというわけではないのですが、トラブルになりたくない場合は使用しない方が無難です。

エコキュートは長く使いたいものですね

エコキュートは毎日の使い方1つで寿命が大きく変わってきます。寿命を10年、15年と長く持たせるためには、ちょっとした心がけと気配りで実現しますので、エコキュートを利用している場合は気にかけてみましょう。

購入すると非常に高額な設備なので、そんなに何度も買い替えるものではありません。毎日の使い方や掃除、メンテナンスで何度も購入する必要はなくなります。エコキュートを1度導入すると、エコキュートなしの生活は考えられないという方もきっと多いはずです。

快適な毎日を送るためにも、エコキュートの使用方法はしっかりと考えておくことをおすすめします。賢く効率的にエコキュートを活用して、ゆとりのある生活を送りましょう。キッチンのお湯も、浴槽の湯船も、あたたかいお湯が出るのはエコキュートのおかげなので、大切に使用するようにして下さい。

その他の関連記事はこちらから


※記事の掲載内容は執筆当時のものです。