【最新】人気メーカーのおすすめモニタースピーカー10選を徹底紹介!
モニタースピーカーとは、スタジオやDTMなどでの音楽制作や、イベント等でステージ上にいる演者用に設置されているものです。通常の音楽鑑賞用は「リスニングスピーカー」と呼ばれ、モニタースピーカーとは別区分されています。この記事では、DTMに最適な小型なものから、本格的な音楽制作に最適なハイエンドモデルまでご紹介します。
目次
モニタースピーカーの特徴
モニタースピーカーは、音を忠実に再現することができ、これこそが大きな特徴と言えます。普通の音楽鑑賞用のリスニングスピーカーとは、構造自体は一緒ですが機能が違います。この2つの機能の違いとは、出力される音が「生の音」か「加工された音」です。
モニタースピーカーは、主に音楽を作るために開発されたもので、制作・編集やチェックをするために原音を忠実に再現するように作られています。一方リスニングスピーカーの方は、曲によって高音をのびやかにしたり、低音を強調したりと心地よく音楽を聴くために、アレンジが加えられています。
モニタースピーカーが必要な理由
なぜ、モニタースピーカーが必要なのでしょうか?それは音楽制作をするにあたり、重要な音量バランスや音の定位を揃えるために、音源の正確な音を聞く必要があるからです。ヘッドホンでも良いのでは?と思われますが、ヘッドホンでは、音の定位や奥行きを表現するには不向きで限界があるからです。
制作した音楽を、別の環境で聞いてみると「イメージと違う」という経験をされたことがある方は多いのでしょう。そのようなイメージとのズレを調整するために、モニタースピーカーは音楽制作に欠かせません。
リスニング用スピーカーとの違い
モニタースピーカーとリスニングスピーカーとの違いとは、音のチューニングです。リスニングスピーカーは、心地よくするため、または迫力を増すために各音域がチューニングされて出力されています。反面、モニタースピーカーの方は、音源をチューニングせずにフラットで出力します。
リスニングスピーカーで音楽制作をすると、意図した音とは異なった音になりやすいのです。完成した音源を別の環境で聞いたら、高温が弱かったり低音が軽かったりと、妙に薄っぺらい音に聞こえたりします。
そのため、音楽制作にはモニタースピーカーが必要となります。音源をフラットに再生し、音の足りない部分や過剰な部分を探って、イメージ通りの音を作り上げるためのマストアイテムなのです。
モニタースピーカーの選び方
モニタースピーカーにも、各メーカーから様々な種類があり、どれを選んでいいのか分からない方も多いと思います。以下に選ぶポイントをまとめてみました。
- サイズ : 使用する部屋に合っているものか?
- 出力 : DTMなら40W~70Wが標準
- 入力端子 : 「RCA」「PHONE」「XLR」
- アンプの有無 : 「アクティブスピーカー」か「パッシブスピーカー」
- 売り方 : ペアか単体か?
まず、モニタースピーカーのサイズを決めましょう。スピーカーのサイズは、大きければいいというわけではありません。使用する部屋の広さに合わせることが重要です。狭い部屋であれば、小さなサイズの方が効果的なのです。広いフロアの家電量販店などで選ぶ際は、耳を近づけて聞くようにしましょう。そして出力ですが、DTMでの音楽制作なら40W~70Wあれば十分です。
入力端子の「RCA」「PHONE」「XLR」はジャックの形状またはタイプのことです。「RCA」は赤と白の2本タイプで、よく見かける世界標準のタイプです。
「PHONE」は1本のケーブルタイプで、RCAタイプよりもノイズに強く、ヘッドホンやマイクに使用されています。「XLR」は、3つのタイプの中で最も高音質でノイズにも強く、長いケーブルのステージマイクやハイエンドモデルのマイクに使用されています。
アンプの有無とは、アンプ内蔵の「アクティブスピーカー」か、アンプが内蔵されてない「パッシブスピーカー」かということです。アクティブスピーカーは、電源は必要ですがアンプが内蔵されているので省スペースで設置可能です。一方、パッシブスピーカーには上記画像のような別途アンプが必要なので、設置場所を別に確保しなければなりません。
アンプは、ミキサーから来た信号を増幅してスピーカーを鳴らす機材です。スピーカーとの相性を見極めることは知識がないと難しく、これから音楽制作を始めようという方には、アクティブスピーカーをおすすめします。
最後の「ペアか単体か?」とは、売り方のことです。ペア販売の方が割安な商品もあるので、購入する際はよく検討してからにしましょう。モニタースピーカーは、必ず2台必要なので、購入する際はこの点に注意してください。
モニタースピーカーの人気メーカー
モニタースピーカーの人気メーカー、3社をご紹介します。その3社とは、YAMAHA(ヤマハ)・KRK(ケーアールケーシステムズ)・JBL(ジェービーエル)の3社です。1社ずつ、それぞれの特徴と人気の秘密を解説していきます。
人気メーカー①YAMAHA(ヤマハ)
YAMAHAは、静岡県浜松市に本社を置く大手有名企業です。バイクやピアノ・楽器でお馴染みですが、音響関連機器でも超一流メーカーです。音楽に携わった長い歴史の中で、楽器も音響機器も進化を遂げているモノが多く、モニタースピーカーも豊富なラインナップで取り揃えています。音楽初心者から上級者、さらにはプロまで信頼されている人気メーカーです。
人気メーカー②KRK(ケーアールケーシステムズ)
スピーカーの一番目立つ丸い部分(コーン紙)が黄色いことが、KRKの特徴でもあります。特に、第一線で活躍する音楽エンジニアやプロデューサーからも、多くの支持を受けているメーカーです。高音出力のツィーター・低音出力のウーハーに別々にアンプが搭載されている「バイアンプ」で、安定した音を出すモデルもあります。DTM向けの小さなモデルも、ハイスペックなスピーカーが多く、幅広く支持されているメーカーです。
人気メーカー③JBL(ジェービーエル)
JBLは、ジェームス・B・ランシングにより1946年に設立された、大手スピーカー関連メーカーです。他社では珍しいホーンドライバー、コンプレッションドライバーを備えたスピーカーもラインナップしています。映画館・コンサートホールからヘッドホンやPC・スマホ用アクティブスピーカーまで、幅広く製品を展開している、信頼できるメーカーです。
人気メーカーのおすすめモニタースピーカー【DTM向きコンパクト】
DTMとは、Desk Top Musicの頭文字をとった略称です。パソコンを使って音楽制作や編集作業を行うことです。画像のような鍵盤キーボードを使ったり、楽器が弾けない方はマウス1つで行ったりします。手軽に音楽制作ができるため、近年では趣味でDTMを始められる方が増加傾向にあります。
そのDTMでの音のチェックに欠かせないものは「モニタースピーカー」です。主に机上で行うDTMでは、パソコンのすぐそばに置けるコンパクトなモデルが扱いやすいです。それでは、DTMにおすすめの4つのモニタースピーカーをご紹介していきます。
おすすめ①YAMAHA MSP3 モニタースピーカー
20Wのパワーアンプを内蔵したアクティブスピーカー、YAMAHAのMSP3モニタースピーカーです。MSPシリーズのコンパクトタイプで、縦236㎜×横144㎜×奥行き167㎜と設置場所を選びません。別売りのブラケットと組み合わせれば、天井や壁に吊ることやマイクスタンドに設置することも可能です。
おすすめ②TASCAM パワードモニタースピーカーペア
タスカムのパワードモニタースピーカーペアは、横幅110㎜・高さ170㎜とかなりコンパクトなサイズです。アンプ内蔵で重量も1.1㎏と超軽量ながら、80Hz~22kHzのワイドレンジな周波数特性も兼ね備えています。ただ1点、スピーカーと耳の距離が離れすぎると高音が鮮明には聞こえなくなるというレビューもあります。この点さえ気を付ければ、コスパ最高のDTM向けモニタースピーカーです。
おすすめ③JBL プロフェッショナル
JBLプロフェッショナルから、おすすめのDTM向けモニタースピーカーです。卓上への設置時に、優れた音響性能が得られるようにゼロから設計されています。クラスを凌駕する原音再現能力で、趣味のDTMから、プロやエンジニアのサブスピーカーとしてもおすすめです。また、Bluetooth入力対応モデルで、スマホの音源をワイヤレスで出力できます。
おすすめ④FOSTEX モニタースピーカー
FOSTEXのモニタースピーカーNF04Rは、堅牢なアルミダイカスト製のアクティブスピーカーです。ウーハー用に30W、ツィーター用に20Wの高性能アンプを搭載したバイアンプ方式で、高性能なモニタースピーカーです。ただし、この商品は1点のみの販売ですので、ペアで購入を検討している方はご注意ください。
人気メーカーのおすすめモニタースピーカー【定番】
続いては、定番モデルのモニタースピーカーをご紹介していきます。モニタースピーカーは、音楽制作を行う部屋のサイズに合わせたほうが、無理なく使用できます。音楽制作する部屋が広めの部屋で、周りに騒音になる影響もないようであれば、1ランク大きめのモデルでダイナミックに音楽制作を楽しむのも良いでしょう。
おすすめ⑤ヤマハ YAMAHA HSシリーズ
YAMAHAのHSシリーズから、アクティブスタジオモニタースピーカー HS5のご紹介です。70Wの最大出力ながらコンパクト。DTMはもちろん、スタジオでもその性能を発揮できます。コスパもいいので、音楽制作が初めての方にもおすすめです。こちらの商品は単体での販売ですので、ペアで必要な方はご注意ください。
おすすめ⑥JBL Control X
JBL Control Xは、プロ仕様のために開発されたHDI(High Definition Imaging)ホーン技術を採用。広く一定な定指向特性を実現し、リスニングエリアのどこにいても鮮明なステレオイメージと自然な音響バランスで聞くことができます。防滴構造を採用し全天候型仕様なので、室内だけでなく直接雨水のかからない「ひさしの下」など野外への設置も可能です。
おすすめ⑦KRK V6S4JA
KRKから、VシリーズのV6S4をご紹介します。数百人のプロと開発に当たった、機能と正確性を兼ね備えた2ウェイのフルレンジ・スタジオ・モニタースピーカーです。KRKの最上位モデルということもあり、価格はそれなりにしますが高品質のサウンドを体感できます。KRKのスピーカーで、本格的な音楽制作をしたいという方にはおすすめのモニタースピーカーです。
おすすめ⑧YAMAHA NS-B750MB
YAMAHAのNS-B750MBは「曲げ練り」の技法を用いた、スタイリッシュなデザインが特徴的です。ヤマハ伝統の「総三方留め構造」による高剛性キャビネットにより、不要共振を抑え込む高い剛性を実現しています。13cmウーファーと、100kHzまでの高域再生に対応したドームツィーターの2ウェイ構造で、抜けのいいサウンドを実現します。
おすすめ⑨JBL 4307
JBLの4307は、3ウェイ方式のブックシェルフ型モニタースピーカーです。上級機譲りの高性能ミッドレンジユニットを核にして、新開発のタンジェンシャル・リングツイーター、過渡特性の優れたホワイトコーン・ウーファーで、長時間でも聞き疲れしません。お手頃なミドルサイズで、JBLの高音質サウンドを体感しましょう。
人気メーカーのおすすめモニタースピーカー【ハイエンド】
最後に、DTMにおすすめのハイエンドモデルのモニタースピーカーをご紹介します。ハイエンドと聞けば、価格が高くて初心者向けではなく上級者向けと思われるかもしれません。しかし、これから音楽制作を始めるという方も、最初から高音質のモニタースピーカーを使用する方が、上達も早いとも言われています。
では、最後にハイエンドモデルの中でも特におすすめな「Audioengine A5+ パワードスピーカー」のご紹介をします。
おすすめ⑩Audioengine オーディオエンジン A5+ パワードスピーカー
2.0パワーアンプ内蔵のブックシェルフ型アクティブスピーカーです。モニタースピーカーに必要な様々なスペックはもちろん最高品質。特筆すべきは、ハイエンドモデルながら手の届く価格設定です。また、機能も多彩で、「リモートコントローラー」「デュアル・オーディオ入力」「オーバーヒート保護設計」や、USBポートからスマホやタブレットを接続して充電もできます。最初の1台としても、おすすめなハイエンド・モニタースピーカーです。
お目当てのモニタースピーカーが見つかるといいですね
モニタースピーカーには、種類が多くて迷ってしまいます。そのような時は是非、本記事の「モニタースピーカの選び方」を参考にしてみてください。または、ご自分の好きなメーカーから選ぶ手法も良いでしょう。各メーカーともに、高音質でコンパクトなモニタースピーカーを取り揃えています。
これから音楽制作を始める方なら、おすすめはアクティブスピーカーです。まずアンプ内蔵かどうかを確認して、あとはメーカーやデザイン重視で探せば、きっとすぐにあなたのお好みのモニタースピーカーに出会えるはずです。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。