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樹脂サイディングのリフォーム費用の目安は?安くするコツも徹底解説!

そろそろ外壁リフォームを、と考えたときに気になるのが「どれくらいお金が要るのか」「どんな材質が適しているのか」などです。近年外壁材のメインとなりつつあるのがサイディングですが、こちらの記事ではサイディングのなかでも樹脂サイディングに注目してみました。また、樹脂サイディングのリフォーム費用や施工期間、人気メーカーなどもチェックしてみましょう。

サイディングとは?

リフォーム業などに関係していないのであれば、サイディングが何なのか良く分からない、という方も少なくありません。サイディングとは外壁材のひとつで、現在は住宅建築の際にもっとも良く利用されているものです。

元々はセメントと砂を合わせたモルタルなどの塗り壁が主流でしたが、その作業工程は手間と時間がかかる作業でした。作業工程を簡単にするために登場したのが板状になったサイディングボードです。

決まった大きさのボードを貼り付ける作業は時間効率・作業効率ともにアップし、2019年時点でサイディングは外壁材の国内トップシェア率を誇るようになりました。表面を塗って仕上げる塗り壁とは異なり、サイディングはパネルを貼って使います。

外壁のサイディングリフォームの種類

外壁材のサイディングリフォームには塗り替え・重ね張り・張り替えの3種類があります。塗り替えはサイディングボードに劣化が見られる頃に、すでにあるサイディングの上からペイントすることです。

サイディングは紫外線や雨によって劣化してくるので、10年を目安に新しく塗り替えすることで劣化を防いで寿命を伸ばし、見た目が良くなります。重ね張りはすでにある外壁材の上からサイディングボードを張り付ける工法で、張り替えするよりコストダウンできますが、サイディングの種類が限られてくるので注意してください。

張り替えはその名の通り元々の外壁材を取り除いて下地処理からサイディングに変えます。重ね張りよりもコストがかかりますが、サイディングの種類を選ばないのが特徴です。

樹脂サイディングの特徴

サイディングにはいくつかの種類がありますが、樹脂系のサイディングをチェックしてみましょう。樹脂サイディングは塩化ビニル樹脂を原料としたボードで、日本国内で使われるようになったのは1990年後半です。

耐候性に優れ、アメリカやカナダなど北米の寒い地域での普及率が高く、日本でも北海道などの寒冷地から普及し始めましたが、日本ではまだ普及率が低いのが現状です。

樹脂サイディングを外壁に使用するメリット

近年少しずつ耳にするようになってきた樹脂サイディングは、外壁材として使用するメリットがいくつかあります。そのメリットは耐久年数の長さや軽量、部分変色のしにくさ、高い耐凍結性と防火性、塩害に強いなどが挙げられます。

耐久年数

樹脂サイディングの最大のメリットである耐久年数の長さは、現在日本国内でもっとも使用されている窯業(ようぎょう)系サイディングの耐久年数は7~8年に対して、樹脂系であれば30年とかなり長期間です。耐久年数が長いということは、ほとんどメンテナンスをしなくても良いことでもあります。

軽量

樹脂系はプラスチックということもあり、軽量なので建物への負担が軽減できます。窯業系よりもかなり軽量で、地震被害を少なくできるメリットにも繋がります。軽いということは重ね張りにも向いているため、リフォーム費用のコストダウンにもなります。

部分変色のしにくさ

外壁材は経年劣化による部分変色が見られることも多いですが、樹脂サイディングはあらかじめ顔料が混ざっているため、色落ちしにくく部分変色が起こりにくくなっているのです。施工当初の色合いを長く保ちたい方には樹脂サイディングはおすすめの外壁材となっています。

耐凍結性

主に寒冷地を中心に普及してきた樹脂サイディングは、耐凍結性に優れています。これは材質自体が撥水性に優れ、水分を含みにくいために凍結しないからです。外壁材のなかには水分を含んで凍結、破損するものもありますが、樹脂サイディングにはその心配がありません。

塩害対策

先程も記述したように水分を含まない特性は、海の近くであっても、塩分を含む雨や風に強く、塩害被害に合いにくい外壁材なのです。寒冷地だけでなく沿岸部の住宅を検討しているなら、サビや腐食などの塩害に強い樹脂サイディングがおすすめです。

耐火性

樹脂サイディングが燃えるための温度は450度、そのため耐火性能にも優れています。木材の場合は200~250度で燃えてしまいますが、樹脂サイディングなら近くに燃えやすい素材がない限り火事が燃え広がらず消火するため、防火性に優れた外壁材と言えるでしょう。

樹脂サイディングのデメリット

数々のメリットがある樹脂サイディングですが、もちろんデメリットもあります。住宅性能としてのメリットが多い中で、デメリットはデザイン性や施工業者の選びにくさが挙げられます。

色やデザインが少ないのが欠点

他の外壁材に比べて色やデザインが少ないデメリットがあります。サイディングは種類によってさまざまな色や質感を出すことができますが、樹脂系のものはデザイン性が乏しくなっています。

シンプルで自然な木目調の外壁であれば樹脂系でも良いですが、グラデーションやカラーバリエーションが豊富なのは窯業系サイディングになります。外観のデザインに拘りがある方には、樹脂サイディングはあまり向いていません。

樹脂サイディングに多いデザインは木材を縦に並べたようなドイツ張り、または下見板張りと言われるものがほとんどです。

国内取扱い業者が少ない

未だ国内普及率が低い樹脂サイディングは、取り扱っている業者が少ないこともデメリットになっています。海外の普及率は高いものの、現状ではまだまだ樹脂系を扱う業者は少なめです。

そのため外壁リフォームを扱う業者であっても、樹脂サイディングを使った実績がない企業も多数存在します。しかし施工が簡単なので、請け負う業者もあるのでリフォーム業者に問い合わせてみるのも良いでしょう。寒冷地や塩害被害があるところは他の地域よりも樹脂サイディングを扱う業者が多めです。

樹脂サイディングの施工期間や費用

メリットやデメリットを踏まえた上で、樹脂サイディングの施工期間やリフォーム費用を見てみましょう。また、少しでもリフォーム費用を安くするためのコツも紹介します。

樹脂サイディングの施工期間

通常の外壁リフォームは1ヶ月程度かかりますが、樹脂サイディングなら約1~2週間ほどで完了します。これは既存外壁に張り付けるカバー工法を使った場合で、軽量な樹脂サイディングだからこそできる施工方法になります。

張り替えの場合は既存外壁を取り除くため10~20日ほどかかるので、施工期間を短くしたいなら重ね張りを選ぶと良いでしょう。他のサイディングを利用した場合は既存外壁の撤去や張り替え、塗装などを含めて2~3週間かかることを考えれば、施工期間をかなり短縮できています。

張り替えと同時に塗装する場合は施工期間2~3週間を目安にして下さい。樹脂サイディングはボード上になったものを張り付ける工法で、軽いため他の外壁リフォームよりも施工期間が短くなるのも特徴です。

樹脂サイディングの費用

サイディングを用いた外壁リフォームは、使用する種類によって費用が異なります。窯業系や金属系、木質系と比べて樹脂系は若干コストが高めです。さらに張り替えと重ね張りで費用に差があり、張り替えの場合は1平方メートルあたり2,700~4,000円が相場になります。重ね張りは1平方メートルあたり2,500~3,300円と比較的安めです。張り替えはすでにある外壁を撤去するため少し高めになってしまいます。

樹脂サイディングの費用を安くするコツ

他のサイディングと比較しても少しコストがかかるものの、やりようによっては安くする方法があります。そのコツはシーリング不要のオープンジョイント工法を利用する、自社施工を行っているリフォーム会社に依頼する、屋根リフォームと同時に行う方法です。

外壁材にサイディングを使う場合は基本的にボード同士の隙間を埋めるためにシーリングが必要ですが、樹脂系を選択することでシーリング要らず、費用を安くできるだけでなくメンテ費用を抑えることも可能になります。また、大手企業に依頼すると下請け業者を使うため、どうしても中間マージンが必要になってきます。

自社施工を行う業者であれば中間マージンが不要になる以外に、元々樹脂サイディングを扱っている業者を見つけることで費用を抑えつつトラブルなくリフォームが進みます。

さらにコストダウンを図るのであれば、外壁リフォームと同じ時期に屋根リフォームを行うこともおすすめです。外壁リフォームには足場を組むことが必要になりますが、屋根リフォームと同時にすることで足場設置費用分が1回で済みます。

樹脂サイディングの人気メーカおすすめ3選

まだまだ日本国内での普及率が低い樹脂サイディングですが、もちろん取り扱っているメーカーも存在します。そこで樹脂サイディングの人気メーカーおすすめを紹介します。これから外壁リフォームに樹脂サイディングを考えている方はチェックしてください。

人気商品①ゼオン化成 ゼオンサイディング

プラスチック加工技術の樹脂コンパウンドやサイディング、防音建材など産業資材を取り扱っているゼオン化成の樹脂サイディングは、国内ではもっとも知名度が高い樹脂サイディングです。

耐久性や防火性、耐熱性に優れているのもちろん、デザインが乏しいとされる樹脂サイディングのなかでも、比較的カラーの選択肢が多くなっています。オープンジョイント工法も可能なので、コストダウンもできます。

人気商品②旭トステム外装 WALL-J

外壁材・屋根材などを扱う建材メーカー・旭トステムを選ぶ利点は色の選択肢がしやすいことでしょう。組み合わせしやすい淡色系のオレゴンプライドシリーズ4色と、落ち着いた色合いが揃うグランドリバーシリーズ5色があります。国内の住宅にマッチする色合いが揃い、好みの色を選びやすい利点が特徴です。

人気商品③PLY-GEM Masticシリーズ

樹脂サイディングの普及率が高いアメリカの樹脂商品を扱うメーカー・PLY-GEMのMasticシリーズは、日本国内における輸入住宅などに多数使用されている樹脂サイディングです。

特にカラーバリエーションが豊富で、選択できる色は17色、日本メーカーよりも遥かに多い数となっています。デザインスタイルは2タイプ、シャープな印象のラップサイディングと、重厚感のあるダッチラップがあります。

外壁のリフォームをするなら複数見積もりをとろう

まだまだ国内シェア率の低い樹脂サイディングですが、耐久性や防水性に優れ、凍害・塩害に強いなどさまざまなメリットがあります。しかし樹脂サイディングを扱う業者は未だ少ないので、外壁リフォームをするなら、複数社に見積もりをとると良いでしょう。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。