【佐川急便】はブラック企業?リアルな口コミ・評判を徹底調査!
インターネットで注文したものを届けてくれたり、送りたい荷物を運んでくれる運送業者は、今の時代には欠かせない業種のひとつです。しかし、体力が必要な運送業界はブラック企業ではないかと思っている方も多いようです。今回は、運送業者の中でもトップ3に入る佐川急便はブラック企業なのか?リアルな口コミや評判を徹底調査していきます。
目次
ブラック企業とは?
そもそもブラック企業とは、どのようは企業を指すのでしょうか?一般的にはブラック企業についての定義はありませんが、労働者に不規則な勤務や過剰なノルマ・極端な長時間労働を強制する・残業代や賃金未払・パワハラやセクハラなどが頻繁に行われている企業がブラック企業だと言われています。
では、佐川急便は本当にブラック企業なのでしょうか。この記事では、佐川急便がブラックで仕事がきついと言われる理由やリアルな口コミ・評判をもとに、佐川急便のブラック企業疑惑について詳しく解説していきます。
佐川急便の主な仕事内容
ここでは佐川急便の主な仕事内容を下記にまとめてみたのでチェックしていきましょう。
- オフィス街などの一定のエリアを担当し数十社の顧客を任される「セールスドライバー」
- 個人のお客さまへの宅配業務が主な業務になる「軽四セールスドライバー」
- 配送センターから各店舗へ配送する「路線ドライバー」
- オフィス街や商業施設などで、台車を使い集荷や配達業務を行う「セールスデリバリ職」
- ドライバーが集荷した荷物の荷降ろしや行き先ごとの選別・荷積みまでを行う「フィールド職」
- お客様からのお問い合わせやご要望に対応する「カスタマーサービス職」などがあります。
中でもセールスドライバー職が佐川急便の業務の中心となっています。ここからは、セールスドライバー職の1日の基本的仕事の流れをみていきましょう。
- 営業所に着いた配送トラックから荷物を降します
- 担当地域ごとに荷物を仕分けします
- 仕分けた荷物をトラックに積み込みます
- 荷物の配達と荷物の集荷を行います
- 夜指定の荷物の配達・再配達分の配達をします
- 営業所に戻り、伝票などの事務処理を行います
- 空いた時間で集荷の営業を行います
勤務している営業所や配達の量によっては多少の違いはありますが、セールスドライバー職の基本的な業務の流れはこのようになっています。
佐川急便がブラックで仕事がきついと言われる理由
佐川急便に限らず、運送業者全体がブラック企業で仕事がきついというイメージを持っている方も多いはずです。ここでは、佐川急便がブラックで仕事がきついと言われる理由を詳しく解説していきます。
佐川急便のきつい仕事①営業ノルマ
佐川急便の仕事がきついと言われている理由1つ目にあげられるのは「営業ノルマ」です。オフィス街などを中心に配達するセールスドライバーの場合は集荷数を増やすため、いろいろな企業をまわり営業活動を行わなければなりません。
また、個人宅を配達する軽四セールスドライバーは、母の日向けのカーネーションやジュースなど商品の販売ノルマがあります。ノルマを達成しないとボーナス査定にひびくため、自腹で商品を買いノルマを達成する方もいるほどです。
佐川急便のきつい仕事②勤務時間
佐川急便の仕事がきついと言われている理由2つ目にあげられるのは「勤務時間」です。現在募集されているセールスドライバーの求人をみると、週休2日が8:00~17:00(月55時間程度の残業あり)・週休3日が8:00~19:00(月20時間程度の残業あり)となっています。
実際勤務時間や残業時間は職種や営業所によって違ってきますが、定時で帰れることは、ほとんどないそうです。また、再配達や夜間配達もあることから拘束時間は長くなり、繁忙期には休みが取れなくなることもあるのできついと感じるようです。
佐川急便のきつい仕事③上下関係
佐川急便の仕事のがきついと言われている理由3つ目にあげられるのは「上下関係」です。上司の言うことや先輩の言うことに逆らえないという上下関係の厳しさは、佐川急便だけでなく運送業界ではよく耳にします。
学生時代に部活で厳しい上下関係に耐えてきた方なら、乗り越えられるかもしれませんが慣れていない方にとっては厳しい状況だと言えるでしょう。
佐川急便のきつい仕事④仕事量
佐川急便の仕事のがきついと言われている理由4つ目にあげられるのは「仕事量」です。佐川急便の業務の中心となるセールスドライバーの仕事は、配達だけではありません。
伝票整理などの事務処理に加え、集荷数を増やすための営業業務・再配達などやすべきことがたくさんあります。配達数は営業所によっても異なりますが、かなりの仕事量があると言われています。
佐川急便のきつい仕事⑤再配達
佐川急便の仕事のがきついと言われている理由5つ目にあげられるのは「再配達」です。佐川急便の配達員にとって1番仕事を圧迫しているのが再配達かもしれません。宅急便の再配達率は15%前後で推移していましたが、在宅ワクーする方が増えている現在でも8%前後あります。
時間指定された品物であっても、実際にお届けに行っても留守だったということも少なくありません。さらに、再配達に行っても留守だったということもあるので2度手間3度手間になります。配達を済ませないと、仕事が終わらないため配達員は苦労しているのです。
佐川急便は本当にブラック企業なの?
では、佐川急便は本当にブラック企業なのでしょうか?以前は、体育会系の職場で「上下関係が厳しい」「暴力や暴言などのパワハラ・モラハラがあった」「労働時間が規定を大幅に超えている」「残業代が支払われない」ということもあったようです。
しかし、2018年には週休2日の8:00~17:00の勤務か週休3日の8:00~19:00が選べるようなりました。また、土日祝日を含めた有給休暇や誕生日や結婚記念日など大切な日に休暇を取りやすくなるように会社全体として取り組んでいます。
ほかにも、重量物を運ぶ際に腰や腕にかかる負荷を軽減させる「アシストスーツの導入」業務の効率化を高める「AIの導入」などにも力を入れ、以前と比べるとかなり改善されています。
佐川急便はブラック企業?リアルな口コミ・評判を調査
ここからは、佐川急便に対するリアルな口コミ・評価を「給料」「福利厚生」「仕事量」「人間関係」分けてご紹介していくので一緒にみていきましょう。
給料に関する口コミ・評判
初年度から月給辺りあたり27~28万前後のお給料を頂いてました。更にこれ以外に賞与が年に2回あり、業績が良ければ営業所内で数人ですが100万円ほどに達する方もいるようでした。
同級生や年が近い周りの人と比べて給料は高い方だと思います。ただ、基本給や手当のみだと20万前後で、そこに月55時間前後の残業代が加わって27万前後の手取りになります。
給料に関する口コミや評判をチェックをしていくと、残業代を合わせると同じくらいの年齢の方と比べて高いとの声も聞かれました。また、頑張った分が給料に反映されるところも高評価を受けています。
福利厚生に関する口コミ・評判
福利厚生はかなり充実していると思います。住宅手当などもあり、福利厚生が1冊1の本になっているので、かなりたくさんの福利厚生があると思います。
数々の企業と提携していたりして非売品の某スポーツブランドのマスクを貰えたり髭剃りを貰えたり映画が安くなる、棒テーマパークの入園料が安くなったりと福利厚生は手厚いと思う。
福利厚生に関する口コミや評判をチェックしていくと、映画を安く見られたり・テーマパークの入園料が安くなったりとかなり充実しているとの声が聞かれました。また、住宅手当や育児休暇・介護休暇など福利厚生も充実しているようです。
仕事量に関する口コミ・評判
残業は、他の業種に比べると非常に多いと思います。朝も早く夜も遅い時は10時を回ったりすることも高頻度である為、自分の時間を作るのはなかなか難しいです。
通常朝9時から夜8時半ぐらいまでの配達で、会社に戻るのが夜9時過ぎになります。繁忙期は10時過ぎにはなります。会社に戻ってきてからも、片付け、車の清掃、明日の引き継ぎなどの作業があるのですぐに帰れません。
仕事量に関する口コミや評判をチェックしていくと、配達が終わらないと帰宅できないため、他の業種に比べ残業などは多いとの声が聞かれました。また毎日の配達に加え、伝票整理・片付け・車の清掃・明日の引き継ぎがあるなど仕事量はかなり多いようです。
人間関係に関する口コミ・評判
体育系だが、昔と違って温和な社員が増えているようだ。勤務時間がまちまちなため、飲み会などは休日に行うことが多い。
人間関係は良好。勤務時間に関しても考慮してもらえている。私の場合、所属している係の人達が理解ある人達で、他の係は違う所も多く、同じ女性契約社員でもかなり残業させられている人もいるが。上司も親しみやすい。
人間関係も関する口コミや評判をチェックしていくと、体育会系であることは変わらないようですが、以前のよりも温厚な方が増えているとの声が聞かれました。また、営業所によっても異なりますが、勤務時間を考慮してもらえたり良好な人間関係が築けていけるようです。
佐川急便の仕事に向いてる人の特徴
では、佐川急便の仕事にはどのような方が適しているのでしょうか?ここからは、佐川急便の仕事が向いている方の特徴をチェックしていきましょう。
佐川急便の仕事は体力が必要になるため、体育会系の部活で活躍していた方など体力に自信のある方が適しています。また、お客様と接する機会も多く、営業的な業務もあるのでそういった経験のある方も向いています。以前よりも改善されているとはいえ、上下関係が厳しいところもあるので精神的にも強い方の方が長く続くようです。
佐川急便は脱ブラックを目指して変わりつつある
今回は、佐川急便がブラックで仕事がきついと言われる理由や佐川急便に対するリアルな口コミ・評判をご紹介しました。「パワハラ疑惑」や「規定を超える労働時間」など以前はブラック企業と言われていた佐川急便ですが、休暇を取りやすくしたり週休3日制を取り入れたりするなど良い方向へ変わりつつあります。
インターネット販売が注目されている今の時代、トラック運転手の不足や高齢化が取り沙汰されています。ホワイト企業に生まれ変わろうとしている佐川急便で活躍してみてはいかがでしょうか。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。