【タンクローリー】の仕事は給料が高い?資格から仕事内容まで解説!
街中でも見かけることの多いタンクローリーは、ガソリンを運んでいる車で危険な車という印象が強い方も多いですが、ガソリン以外のものを運んでいる場合もあります。タンクローリーの仕事内容や必要な資格をご紹介、給料が高いのかどうかも徹底解説していきます。タンクローリーへ転職や就職をお考えの方はぜひチェックしてみてください。
目次
そもそもタンクローリーはどういう車両?
タンクローリーがガソリンスタンドなどでよく見る車だということはご存知の方も多いですが、そもそもタンクローリーはどのような車のことを言うのでしょうか。タンクローリーは固体や液体、気体などを運ぶ車のことで、特種用途自動車(いわゆる8ナンバー車)の1つです。
大きなタンクが付いているのが特徴で、ガソリンや灯油などの燃料以外のものを運んでいる場合もあります。代表的なものが災害時に来てくれる給水車で、タンクの中身はもちろん水です。ちなみにローリーはlorryと書き、イギリス英語でトラックという意味がある言葉になっています。
タンクローリー運転手の給料は?仕事の種類別に紹介
ここからはタンクローリーの運転手の給料をご紹介してまいります。会社によってお給料は異なりはしますが、タンクローリーの運転手の場合はタンクの中身が何かで仕事の内容が変わり、地域、大型や小型など車種にもよっても給料は変動します。タンクローリーの運転手へ転職、就職をお考えの方は運ぶ中身は何があるかも知っておきましょう。
タンクローリー運転手の給料①石油系
タンクローリーの運転手の給料、まずは石油系です。ガソリンや灯油などの石油系燃料を運ぶ仕事は、危険物を積載するため資格も必要になります。年収は○○石油と言ったブランド名が書かれたタンクローリーの運転手の場合で400~500万円程になります。
石油系の場合は歩合制の場合も多く、さらに幅大きいので稼ぐ方だと600万円程の年収を得られる方もいます。資格が必ず必要なので、その分の手当てが出る会社も多いようです。
タンクローリー運転手の給料②LPガス系
続いてはLPガス系です。LPガスと言うと知らない方もおられるかもしれませんが、家庭のコンロや給湯器で用いられるプロパンガスのことになります。他にもタクシーの燃料や火力発電の燃料としても使われていて、LPガスは気体なので高圧ガスの運搬が仕事になります。こちらも高圧ガスを扱うための資格が必要なため、年収は350~550万円程となっています。
タンクローリー運転手の給料③ケミカル系
タンクローリーの運転手で一番給料が良いと言われるのがケミカル系です。ケミカル系は化学品で、プラスチック製品の原料や洗剤の原料、劇薬などの危険物等を運ぶ仕事になります。積載物やトラックの大きさにもよりますが、年収が500~600万円程なので、他の積載物に比べると高いです。
タンクローリー運転手の給料④粉粒系
最後は粉粒系です。粉粒系を運ぶタンクローリーの中身は小麦粉や砂糖などの食品の他、肥料や砂、生石灰やセメントなどを運びます。年収は小規模な会社だと240~500万円程です。
積載物が危険性のある物ではないことがほとんどなので、危険性がなければ取り扱うための資格なども必要ないことから、これまでご紹介した積載物に比べると安い傾向にあります。
タンクローリー運転手の給料は季節によって変動する
タンクローリーの運転手の給料をご紹介してまいりましたが、注意すべきことがあります。灯油やガソリンを運ぶ運転手の場合、季節によって月収が変動する会社もあります。冬場はストーブなどの使用で灯油の需要が多いため運搬することが増えて忙しくなりますが、需要があまりない夏場は忙しくありません。
ガソリンはゴールデンウイークやお盆休み、年末年始の前など、車で移動する方が増える前にガソリンの需要が高まったりするので、その月は給料が高いなど普段の月と違う設定になっている場合もあります。石油系の運転手の場合は、年収で給料を見ておいた方が後々思っていた月収より少なかったということも減るでしょう。
タンクローリー運転手に必要な免許や資格は?
ここからはタンクローリー運転手に必要な免許や資格をご紹介していきます。種類別のお給料のところでもご紹介しましたが、タンクに積んでいるものによって、資格が必要なものもあります。資格がないと出来ないため、その分お給料が良かったりと優遇されることも少なくありません。
タンクローリーの運転手を目指す方は、就職・転職する前に必要な資格や免許をチェックして、取得しておきましょう。
タンクローリー運転手に必要な免許
まずはタンクローリーの運転手に必要な免許ですが、タンクローリーの大きさによって必要な免許は変わってきます。一番多いのは大型車なので、大型免許を持っていれば間違いありません。ただ仕事内容や会社によっては大型免許がなくても仕事が出来る場合もあります。
2~3tの小型の場合は、普通免許または準中型免許があれば運転可能です。3~4tの中型であれば準中型免許または中型免許があれば運転出来ます。求人の応募で免許に要大型免許、などと必要な免許が書かれていることがほとんどなので、大型免許を持っていない方でも応募できるものはあるはずです。
様々な形状のタンクローリーを運転する場合に必要なのは、牽引免許です。タンクローリーにもトレーラータイプと言う運転席とタンクを載せている荷台が分離する車両があります。簡単に言うと運転席部分でタンクを牽引していることになるため、牽引免許が必要なのです。仕事の幅を広げたい方は取得を目指しましょう。
タンクローリー運転手に必要な資格
続いては必要な資格です。お給料の紹介でも積載物によって資格がいる、という仕事があります。ガソリンや灯油など、石油系を運ぶ際には危険物取扱者という資格が必要で、危険物の種類別の特徴や危険性などを学ばなければなりません。
この資格も甲種、乙種、丙種の3つがあり、ガソリンや灯油を運べる乙種4類が必要とされる求人が多いようです。LPガスなどが積載物の場合は、高圧ガス移動監視者の資格が必要になります。講習を受けて修了試験に合格すれば取得可能な資格です。
積載物が毒物の場合は、毒物劇物取扱責任者の資格が必要です。資格は一般、農業用品目、特定品目の3種類があり、筆記試験と実地試験を受けて合格すると取得できます。積載物によって必要な資格を確認して、資格を取得しましょう。
タンクローリー運転手になるメリット
ここからはタンクローリーの運転手になるメリットをご紹介していきます。タンクローリーもトラック同様に大型車両の働く車に入るので、トラック運転手のような大変さがあるのでは、と思う方もおられるかもしれませんが、実はトラック運転手とはかなり違います。
トラック運転手は自分には無理だと諦めた方でも、タンクローリーの運転手ならネックになった大変さがないかもしれません。メリットを知って、タンクローリーの運転手を目指しましょう。
メリット①力仕事がない
メリット1つ目は、力仕事がない点です。トラック運転手は荷物の上げ下ろしがあり、力仕事のため体力に自信がないと続けられませんが、タンクローリーの場合は荷物を手作業で運ぶと言ったことがないため、高齢になっても続けられる可能性が高いです。
重めのホースを扱うくらいが唯一の力仕事くらいと言ったところなので、女性でもチャレンジしやすいです。
メリット②長距離の運転が少ない
続いては長距離の運転が少ない点です。トラックの運転手だと長距離の運転をしなければならないケースも出てきますが、タンクローリーの運転手の場合、日帰りで往復できるような距離の移動までが多く県内への運搬などが多いため、長距離運転はしたくない、毎日家に帰りたい方におすすめです。
メリット③人との関わりが少ない
最後のメリットは人との関わりが少ない点です。タンクローリーで回る配送先は、会社や積載物にもよりますが2.3件ほどの場合も多く、宅配便やルート配送などのトラック運転手に比べると配送先が少なく、必然的に人との関わりも減ります。
人間関係のごたごたに巻き込まれたくない方や、人とコミュニケーションを取るのが苦手だという方におすすめです。人間関係のストレスは少ない仕事と言えます。
資格や免許を生かしてタンクローリー運転手になろう
タンクローリーの運転手の給料や必要な資格や免許をご紹介してまいりましたが、女性や高齢者でもやりやすい仕事だと思った方も多いのではないでしょうか。危険物などを扱う資格など、積載物によっては必ず必要なものもあるので、転職や就職前に資格の取得を目指しましょう。
タンクローリーはトラック運転手のようなキツさはないので、長く働きたいという方にもおすすめの仕事です。トラック運転手経験者など、大型免許をすでに持っていたり危険物取扱者の資格を持っている方は、資格を生かすチャンスです。資格や免許を生かしてタンクローリー運転手になってください。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。