引用:O-DAN

記事作成日:

大型トラックの車内に仮眠スペース?!意外に知らない寝台について解説!

当サイトの記事には広告、アフィリエイトが含まれています。

長距離トラックの運転は不規則勤務で、休憩が取りにくいと言われています。そこで、大型トラックの車内には寝室のような仮眠スペースを装備していますが、詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか。この記事では設置場所や仮眠を取りやすくするアイテムなどについて紹介します。トラックドライバーに興味のある方や仮眠スペースの居住性を高めたい方はぜひ参考にしてください。

大型トラックの長距離ドライバーの寝室が気になる

大型トラックは長距離運行も多く、ドライバーにとって負担の多い業務です。そこで手足を伸ばして休息できるように、トラックには仮眠スペースが設置されています。

適切な休憩と良質の睡眠は、安全運転に欠かせません。ドライバーは運行状況に合わせて休憩しますが、不規則勤務のため突然眠気を感じることもあり、適切な休憩と仮眠が必要になります。

日本各地のトラックステーションなど、トラックドライバーのための休憩施設もありますが、すぐに仮眠を取るためにもトラックの仮眠スペースは不可欠です。

大型トラックの仮眠スペースはどこにある?

従来の長距離トラックは運転席後部の空間にあり、フルキャブと呼ばれます。設置されていないショートキャブは、オプションで運転席上部に仮眠スペースを確保します。

トラックの仮眠スペースは寝室よりも車内での休息が目的です。普通車はリクライニングシートを倒せますが、大型トラックは運転中にシートを傾ける構造になっていません。そこで、あらかじめベッドを導入して休憩スペースを確保しています。

仮眠スペースの場所①運転席の上部

トラック運転席上部の仮眠スペースは、荷物の搭載量を確保できるメリットがあります。運転席後部の仮眠スペースよりも広く、ゆったりとくつろげる空間を確保可能です。2人乗務の場合、運転者に遠慮せず休憩できます。

一方、2階部分にあるため夏は暑く、風の日は揺れる、雨音が大きいなどがデメリットです。また、上り下りに梯子の利用や出入口の開閉など面倒なことも多く、短時間利用には適しません。

とはいえ、遮光性が高く運転席を離れられる点はオンオフの切換に役立ち、休憩の質を向上させます。

仮眠スペースの場所②運転席の後ろ

運転席の後ろにある仮眠スペースは多くの長距離トラックに採用され、運転席からの移動が簡単です。以前から採用されたタイプで、布団セットなど装備が充実していますが、荷室を狭めるため積載量は減ります。

遮光カーテンを使用しないと日中はまぶしくて眠れず、2人乗務では運転者に気を遣って休めないこともあります。運転席上部よりも幅は狭くなりますが、高さは確保され、天候による影響は低減可能です。

運転席と同じスペースのためすぐに休憩でき、テイクアウトの食事もゆったりと足を伸ばして食べられます。

大型トラックの仮眠スペースで快適に過ごす方法

引用:O-DAN

寝心地を良くするために寝具にこだわり、仮眠スペースの居住性を高めることです。大型トラックは事故が起きると大規模なりやすく、体調など自己管理が求められます。

長距離ドライバーの仮眠は、良質の睡眠を短時間で確保するのが目的です。そのため、快適な空間を創出し、眠りやすい環境を整えます。ドライバー向けの商品も多くありますが、アウトドア用品や防災グッズなど、使えるものを試して居住性を高めましょう。

方法①ベッドなどの寝具にこだわる

多くの運送会社は、トラックの購入時にメーカーからセット購入した寝具を利用しますが、寝心地にこだわる方は自分好みのこだわりの寝具を購入する場合もあります。

専用の寝具セットを通販などで購入できますが、普通の寝具セットを半分にたたんで使うと安上がりです。枕が変わると眠れないタイプの方は、普段使用する枕と同じものを持ち込むだけで落ち着きます。

アウトドアの寝袋を活用すると、季節ごとに変えられるため快適な睡眠に効果的です。使用後は洗濯でき、いつでも清潔に使えます。

方法②車内への光を遮る

短時間で眠りにつくために、仮眠スペースを暗くするのは大切な要素です。車内への光を遮るには、遮光カーテンを取り付けます。

運転席上部の仮眠スペースは、採光部分がなく心配ありませんが、運転席後ろの場合は光を遮らないと、良質の睡眠の確保が難しくなります。遮光カーテンだけで満足できない時は、アイマスクを併用すると一層遮光性を高めます。

短時間の休憩はアイマスクと耳栓などで外部環境をシャットダウンするなど、自分好みの車内環境を整えましょう。

方法③暑さ対策をする

近年、大型トラックの居住環境は高まりましたが、寝室として使用するには十分とは言えません。特に暑さ対策は、トラックの仮眠スペースを快適にする重要なポイントです。

駐車中の車内は温度変化が激しく、気温変化への対応は欠かせません。断熱効果を高めるためにウィンドウにフィルムを取り付け、フロントはシェードを使用して遮光効果も高めます。リアベッドウィンドウは専用のパネル(通称ウロコ)が有効です。

暑さ対策は睡眠の質を向上させるために必要で、仮眠中の熱中症予防に睡眠前の水分補給も忘れないようにしましょう。

大型トラックの仮眠スペースで役立つアイテム

仮眠スペースを快適にするために役立つアイテムを紹介します。ベッドが装備された場合は、電源なども標準装備で居住環境は整えられていますが、不足しないように追加も検討しましょう。

そこで、良質の睡眠を取るための遮光カーテンや耳栓、季節に合わせた扇風機や冷蔵庫を導入する事で、より健康に配慮した空間を演出します。暑さ対策同様、寒さへの備えも実践し、体調に合わせた加湿器の導入など寝室としての機能を充実させましょう。

アイテム①遮光カーテン

カーテンは大型トラックには標準装備ですが、オプションで遮光カーテンを選べます。専門店や通販でも「仮眠カーテン」の名称で販売されているので、遮光率の高い製品を選択します。

遮光カーテンは、サイドとリアウィンドウの兼用タイプ2枚組の他、ぐるりと1周させるラウンドタイプもあり、たっぷりとしたプリーツで更に遮光性を高めた製品がほとんどです。

運転中は視界を妨げないように付属のカーテンタッセルなどで固定し、快適な仮眠スペース確保とオンオフの切り替えに活用します。

アイテム②耳栓

トラックで仮眠をとる場所は、サービスエリアや道の駅、トラックステーションなど交通量の多い幹線道路の近くが一般的です。そのため、走行車両や周囲の音が大きく眠れない条件が揃うので、耳栓が役立ちます。

普通の耳栓より発泡ウレタンフォームを使用したタイプは、遮音効果が高く有効です。ねじりながらしっかり装着させるのがコツで、効果を高められます。

年齢を重ねると、多くの方は寝つきが悪くなります。仮眠前はスマホをやめて脳をリラックスさせることも併せて実践しましょう。

アイテム③扇風機

車内の熱中症対策のために、エアコンの使用は欠かせませんが、アイドリングストップでは利用できません。その場合は、USBで使える扇風機が便利です。

USB充電の扇風機は、多くが卓上用の他壁掛けやクリップなど設置場所を選べます。自分の好みの場所に取り付けて、快適な眠りに役立てます。

「頭寒足熱」のことわざ通り、頭を冷やすと寝つきが良くなると言われます。頭や顔に風が当たるように調節して、足りない時は冷却ジェルシートも併用します。

アイテム④車載冷蔵庫

車載冷蔵庫は、トラックの電源を確認してから導入します。必要な電源がない場合は、コンデンサも併せて利用し、運転の邪魔にならない場所に設置します。

車載タイプは冷凍冷蔵庫もあり、容量や性能などバリエーション豊富です。災害時の車中泊需要もあり、2Lのペットボトルが8本程度入るサイズが中心になっています。

冷たい飲み物だけでなく、トラック用の電気ケトルがあるとお湯も沸かせます。時間はかかりますが、仮眠後のコーヒーで目覚めにシャキッと効きます。

アイテム⑤ルームランプ

運転席上の仮眠スペースには、照明が取り付けられている場合もありますが、運転席後部は庫内ランプだけのこともあります。そこで、電池式のLEDランプを準備すると、居住性を高められます。

扇風機同様、クリップ式を使うと好きな場所に取り付け可能です。遮光カーテンで車内は暗く、手元が明るくなり便利ですが、仮眠を妨げないように寝る前の使用は控えめにしましょう。

車内電源の利用を抑えるために、電池式は便利です。災害時の非常用にも使えるので、ランタン型や懐中電灯型など複数準備しておくと安心できます。

アイテム⑥電気毛布

電気毛布は冬に1枚あると重宝するアイテムで、電気式や充電式、USBタイプがあり、アイドリングストップを考慮した充電タイプがおすすめです。

仮眠用の電気毛布は、車専用より、アウトドア用品のほうが種類も豊富です。掛毛布、敷毛布、兼用タイプなど使い方も選べ、使用する電源や洗濯が簡単にできる点も選ぶ際に重視します。

寒さに応じた使い分けや利用場面など、毛布の厚さや素材、大きさや手触り、色や柄を確認しながら選びます。

大型トラック運転手にとって仮眠スペースは大事

大型トラックの運転は事故のリスクが高いため、体調管理が重要です。そこで長距離トラックの車内にはベッドを装備した仮眠スペースがセットされ、いつでもゆったり休憩できる寝室のような環境が整えられています。

不規則勤務でも適切な休憩をとって、安全運転できるように、大型トラック車内の仮眠スペースの機能を向上させ、有効活用しましょう。

その他関連記事はこちらから

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。