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フリーターで何が悪い?!正社員との収入差や世間のイメージを徹底調査!

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フリーターとして仕事をしている方々は10代や20代だけでなく、30代の方もおられます。しかし世間からはフリーターと言うだけで、良くない印象を持たれてしまうことも少なくありません。ここでは正社員とフリーターの収入差や、世間のイメージを徹底調査していきます。現在フリーターの方はぜひチェックしてください。

そもそもフリーターとは?

フリーターという言葉はご存知の方が多いですが、フリーターと呼べる方の定義があります。内閣府が発表した平成15年版の国民生活白書では、15~34歳の方でパートやアルバイト、派遣で働く人及び無職でも探している形態がパート・アルバイト・派遣の人を指すとしています。ただし学生や主婦は除きます。

簡単に言うと正社員以外の雇用で働く若い世代の方をフリーター、と呼んでいます。年齢制限があったことを知らなかった、というも方も多いかもしれません。また、無職の人をニートと呼ぶこともありますが、働く意欲のある場合はフリーターに入るのも、意外な事実です。ちなみにフリーターという言葉は和製英語なので、海外では通じません。

フリーターのイメージはなんで悪いのか

フリーターと言うだけで怪訝な顔をされたり、「大丈夫なの?」と言われたことがある方もおられるほど、世間からのフリーターへのイメージは悪いです。なぜイメージが悪いのかをご紹介してまいります。

フリーターの何が悪い①収入が低い

悪いイメージ、1つ目は収入が低い点です。実際に、正社員の方に比べるとフリーターの方のほうが年収が少ない場合が多いのは事実で、特にアルバイトやパートだと月によって収入差があったりと不確定な要素もあるので、ちゃんと生活していけるような収入が得られていないのでは、と言ったイメージもあります。

もちろんフリーターの方でもバリバリ働いて、正社員並みの年収を稼いでおられる方もいますが、契約の更新をしてもらえなかったり、会社の経営状況によってシフトを減らされたりする可能性もあり、確実に毎月収入を手にできる正社員よりも不安定です。

フリーターの何が悪い②仕事に対する責任がない

フリーターは、仕事に対する責任がないという悪いイメージを持っている方も多くいます。フリーターが行う仕事は、誰でも作業できる仕事が多く、辞めてもすぐに募集をかけて補充が出来たりします。

もし重要な仕事をフリーターに任せているような会社であれば逆に問題であって、多くは正社員が責任を取るようなポジションにいます。フリーターの方々で現場をまわしている所もありますが、世間はフリーターという肩書で判断するので、職場での頑張りは評価対象には入りません。

フリーターの何が悪い③社会的信用が低い

悪いイメージ3つ目は、社会的信用が低い点です。社会的に信用が低いと困るのが、お金を借りるときです。銀行などでローンを組みたい、融資を受けたいと相談にいっても、フリーターだと収入が不確定で安定性がないため、ローンが組めなかったり融資を断られてしまうこともあります。

それなりに貯金があってもローンを断られる可能性もあるため、マイホームを諦めたり、車の買い替えは現金を用意してからじゃないとダメ、など厳しい現実を見る方もおられます。他にもクレジットカードの申し込みや、賃貸物件の契約で断られてしまうケースもあります。

フリーターの何が悪い④将来を考えていない

フリーターの人って将来を考えていなさそう、と思われてしまうこともよくあります。特に10年以上アルバイトを続けている、アルバイト先を転々としているとこの先のことは考えていないのだろうか?と疑問に思ってしまいがちです。

10代、20代のうちはいいかもしれませんが、30代になると転職して正社員になろうとしても求人の募集に年齢制限をかけている会社もあるため、仕事を変える際にも年齢が上がるほど厳しくなります。

30代になると結婚して子供も生まれて家族が増えて、といった人が増える中、安定した職に就かず貯金もままならない生活を続けていると、40代、50代や老後の生活のこともそろそろ考えた方がいいのではと感じてしまうのです。

フリーターの何が悪い⑤自分のことし考えていない

最後の悪いイメージは、自分のことしか考えていなさそうな点です。あくまでイメージですが、フリーターは自由で縛られないイメージもあるため、自分さえよければよい、というイメージもあります。フリーターでも自分一人で生活が出来て誰の迷惑もかけていない、自立できている方はそれでよいのです。

しかし実家暮らしで遊ぶお金だけ稼げばいいというフリーターの方や、お付き合いしている彼氏や彼女が正社員でそのパートナーに生活を頼っているから、そこまで稼がなくてもいいと思っている方を見ると、家族や相手のことを考えていなさそうと見えてしまいがちです。

フリーターと正社員の生涯賃金の差は?

フリーターのイメージの悪さもある収入の低さですが、フリーターと正社員の生涯賃金の差はどのくらいあるのでしょうか。フリーターの方が35歳以降も同じように60歳までアルバイトで生計を立てた場合、生涯賃金は20歳から働いても1億に届かない可能性が高いです。頑張ってもずっと20万円前後の月収が予測されます。

正社員の場合、20歳頃はフリーターの方と変わらないような月収でも、段々と年齢があるにつれ増えていきます。男性か女性か、学歴や勤務先の状況によっても変わりますが、退職金を含めると生涯賃金が2億を超える方も多いようです。生涯賃金で1億以上の差は、かなりの差があると言えます。

フリーターと正社員の生涯賃金に差ができる原因

ここからはフリーターと正社員の生涯賃金に差ができる原因をご紹介していきます。先程の生涯賃金の差を見るとかなり差があることが分かりましたが、差が出る原因はハッキリしています。フリーターの方は、何が原因となっているかをチェックし、今後も現状が続いたらどうかということを考えてみてください。

原因①昇給

1つ目の原因は昇級です。正社員の場合は、多くの会社が年功序列で毎年昇給や昇進があります。仮に毎年5000円とかの昇給であっても、30年働くと基本給が15万円増えていることになります。それに比べてフリーターは昇進の機会もなく、毎年時給が変わらないところもあります。

仮に時給が上がっても1年で1時間10円のアップや、上がっても100円程度までで毎年上がる保証もありません。正社員が昇進すればぐっとお給料があることも多いので、フリーターの方とは差がついてしまいます。

原因②ボーナス

2つ目はボーナスです。正社員であっても会社の業績によってボーナスが出ない時もありますが、正社員だと2か月分や3か月など、まとまった金額のボーナスを手に入れられるところが多いです。フリーターの場合はボーナスが出ない場合も多く、出ても1.2万円の寸志が出るような程度のところもあります。

月収20万円の新人社員でも3ヶ月分のボーナスを手に入れたら60万円ですが、月収20万円のフリーターには寸志1万円、という状況が年に2回あれば、かなりの差になることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

原因③退職金

最後は退職金です。退職金制度がある会社では、退職時にお金が支払われます。勤続年数や階級、大卒かなどでも変わってきますが、2000万円以上の退職金を手にできることも多いです。

フリーターだと退職金がない場合がほとんどなので、退職金を当てにして老後資金をためると言ったことも出来ません。退職金は金額が大きいので、生涯賃金で1億の差がつく大きな原因となっています。

フリーターから正社員になれるのか?

ここからはフリーターから正社員になれるかどうかを見て行きます。正社員とこれだけの差があるなら、やっぱり正社員に今からでもなりたいという方もおられるはずです。結論から言うと、フリーターから正社員になった方は多く、正社員になるのは可能です。正社員になりたい方はチェックしてみてください。

正社員になるためのタイミング

フリーターが正社員になるのに、いつだったらタイミングがいいのか、いつが多く求人が出ているのかと悩む方もおられますが、タイミングで言うとどのタイミングでも正社員の募集に応募しても大丈夫です。フリーターの方が正社員に応募する場合は、新卒の採用ではなく中途採用試験を受けることになります。

常に中途の求人を募集している会社もあれば、人員が減ったタイミングで募集がかかるケースなど様々です。正社員になりたいと思ったら、そのタイミングから応募を始めていきましょう。年齢制限をかけている募集もあるため、20代のうちに正社員を目指すのがおすすめです。

フリーターから正社員になるための行動

正社員になるためには、やはり行動をしないと仕事は見つかりません。仕事もあって、なかなか求人が探せない方は、求人サイトを利用して正社員の仕事を探してみましょう。スマホで閲覧も出来、サイトに登録して自分の条件を入力しておくと、条件に合った求人が出るとメールをくれたりするサイトもあります。

オーソドックスですがハローワークの利用もおすすめです。手数料などはかかりませんし、ハローワークで求人の相談も出来るので、対面で色々アドバイスをもらいたい方には安心です。

また、就職エージェントを利用する手段もあります。アドバイザーから面接や履歴書の指導を受けられたりするので、1人での就職活動が不安な方におすすめです。まず、自分で就職活動の一歩を踏み出しましょう。

安定した生活を求めるならフリーターより正社員

フリーターの世間のイメージは、思っていたよりも厳しいと感じた方も多いかもしれません。昨今のように急に仕事がなくなったり、休まざるを得ないような緊急事態になった際に、正社員よりもフリーターの方が先にクビを切られる可能性が高く、収入も途絶えてしまう可能性も高いことを目の当たりにした方も多いはずです。

安定した暮らしを望むなら、やはり正社員を目指しましょう。今、フリーターの方も早いうちに正社員になれるよう、就職活動を始めてみてください。

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