引用:家具の里

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ウォーターベッドのメリット・デメリットは?購入前の注意点、体験方法もご紹介!

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皆さんはウォーターベッドを使ったことがありますか?その寝心地の良さから一時は大ヒットしましたが、最近では見かける機会が減っている現状にあります。とはいえ、最近では便利な機能を備えた高性能なウォーターベッドが新たな人気を集めています。今回は、今見直されているウォーターベッドのメリットデメリットについてご紹介します。ぜひ購入の参考にしてください。

ウォーターベッドとは?

ウォーターベッドとは、マットレスが水で満たされているベッドのことです。日本では1978年にドリームベッド株式会社が初めて導入しました。

しかし、その価格の高さやメンテナンスに手間がかかることから、家庭用のウォーターベッドは減少し、主にホテルや治療院などの公共の施設で使用されることが多くなっています。

ウォーターベッドの種類

ウォーターベッドの種類は、大きく分けると「ハードサイドタイプ」と「ソフトサイドタイプ」があります。この2つのタイプの違いは、水の深さにあります。

ハードサイドタイプは、水の入った袋を深くする(水量を増やす)と重量が増え、ほぼ床に直置きする必要があるため、袋の周囲に硬いフレームを設けています。つまり、水を含んだ柔らかいマットレスがフレームと固定されているため、ソフト面に比べて柔らかい寝心地が得られます。

また、水深が深いため水の浮力を直接感じることができますが、全体の重量は重くなるため、設置スペースが限られる場合があります。このタイプは、体が水に包まれるウォーターベッドの心地よさを味わいたい方におすすめです。

これに対してソフトタイプは、水の深さを浅くすることで、袋の周囲をソフトなフレームで囲う構造になっています。ハードタイプと比べて軽量で、少ない水量でも揺れや沈み込みが少ないように開発されているため、価格は高い傾向にありますが、初めて挑戦する方にはソフトサイドタイプが人気です。

ウォーターベッドのメリット

ウォーターベッドの特徴は、他のマットレスとは一線を画しています。メリットもデメリットもほかのマットレスとは異なる点が多いです。ここでは、まずはウォーターベッドならではのメリットを取り上げますので、購入前にチェックしてみてください。

メリット①効率的に体圧分散できる

ウォーターベッドの最大のメリットは、マットレスが水でできているため、体に隙間なくフィットすることです。そのため体への負担が分散され、寝返りを打つ回数が減り、リラックスした状態で眠ることができます。

短時間で深い眠りにつくことができるので、寝つきが悪い方には最適なベッドです。アメリカでは、腰痛の処方箋として医療用にも使われているそうです。

ウォーターベッド以外のベッドは、物質の反発力(変形した物体を元の形に戻そうとする力)を利用して寝心地を作り出しています。しかし、水の浮力を利用したベッドはウォーターベッドだけです。

通常スプリングベッドの場合、不必要な寝返りにより眠りが浅くなり、睡眠の質が落ちてしまうケースが多くあります。一方、ウォーターベッドの場合、最初の3時間の睡眠が非常に深いという研究結果が出ています。

睡眠の目的の8割は、入眠後の3時間で達成されると言われているため、ウォーターベッドを導入する方が良い眠りを得られやすいことが分かります。

メリット②温度調節が可能

ウォーターベッドには設定した温度を維持するためのサーモスタット制御のヒーターが付いているので、夏は寒く、冬は暖かく、一年中快適な温度で眠ることができるというメリットもあります。

冬は電気毛布があるから、それと同じでは?と思われるかもしれませんが、電気毛布とは全く異なり、水を温めるので乾燥することがなく、夜や朝の気温が変わっても水の温度が一定に保たれています。

メリット③ダニが発生しない

水が入っているバッグ部分は漏れないように密閉されているので、ダニの繁殖やカビの発生などを気にせず、清潔に使うことができるのもメリットです。

また、ベッドのダニは、わたの中を好んで生息しますが、ウォーターベッドにはダニが好むわたが使われていませんので、一般的な布団やマットレスよりも清潔な環境を維持しやすいと言えます。

とはいえ、掛け布団や枕は当然わたを使用したものが多いでしょうから、寝具全体として考えれば、ダニが発生する可能性がゼロというわけではありません。

ウォーターベッドのデメリット

このように、ウォーターベッドはメリットが多いように見えますが、実はデメリットもあります。購入後にデメリットに気づくと対応に困ることがありますので、今のうちに確認しておきましょう。

デメリット①搬入にお金がかかる

1つ目のデメリットは、「とにかく重い」ということです。ウォーターベッド1台あたり、200kgから重いものでは800kg以上にもなります。

床が耐えられるのかという質問が多いですが、ウォーターベッドは底がしっかりしていて、床全体で荷重を支える構造になっています。そのため、広い床面積でも冷蔵庫とほぼ同じ荷重で、大きな問題にはなりません。

つまり、床が抜けるかどうかではなく、一度設置したら動かせないということが問題なのです。部屋の模様替えや移動の際はその度に実費がかかるということを念頭におき、購入はよく計画してから決めましょう。

デメリット②維持費がかかる

また、ウォーターベッドにはお金がかかるというデメリットもあります。まずウォーターベッドは、ヒーターで水袋を常に温めておくため、電気が必要です。冬はもちろん、夏でも寝冷えすることがあるので、基本的には1年中電源を入れておく必要があります。

電気代はベッドの種類やサイズにもよりますが、一般的に月に2,200円ほどはかかると言われています。1年中快適な温度で寝れることを考えると、妥当な料金かもしれませんが、いずれにして予想外の電気代に苦しむことがないように計算しておきましょう。

また、空気抜きや年1回の防腐剤の注入などのメンテナンス費用がかかり、電気代とメンテナンス費用を合わせると年間3万円程度になります。

デメリット③寝返りしにくい

つまりは水の上で寝ているので、寝返りを打つのが少し大変です。しばらく使い続けていけば慣れで解決する問題ともいえますが、普通のマットレスと比べて寝返りに必要な力や動きが大きくなるため、寝心地に慣れるまでは不満を感じるかもしれません。

また、寝返りを打つと袋の中の水が少し動き、ベッドが揺れることがあるため、揺れに敏感な方は通常タイプのベッドを選ぶことをおすすめします。

デメリット④2人以上では寝にくい

ウォーターベッドは2人以上で寝るのには適していないと言われています。隣の人の寝返りの振動が伝わってきますし、お湯の温度には好みがあるので、どちらかが寒い・暑いと感じてしまう可能性があります。

もちろん、これらのデメリットを解消したデュエットタイプ(真ん中で分かれている)のウォーターベッドもありますが、1人あたりの寝床面積が狭くなる、パートナーと一緒に寝ることができないなどのデメリットがあります。そのため、2人以上での使用をお考えの方はよく考えるようにしましょう。

ウォーターベッドを使う際の注意点

ウォーターベッドには、通常のベッドにはないさまざまな特徴があります。ここでは、ウォーターベッドを使用する上での注意点をご紹介しますので、参考にしてください。

注意点①故障する可能性がある

ウォーターベッドは通常のベッドとは異なり、水の入った袋が使用されているために水漏れしたり、水を温めるためのヒーターが故障したりします。

こうした故障は、初期不良品でない限り、普通に使っていれば購入後すぐに起こるものではありませんが、10年、15年といった長いスパンで見ると、いつかはそういう事態に遭遇する可能性があります。

水袋もヒーターも部品交換を行っているメーカーが多いですが、故障時の補償が心配な方は、購入前によく確認してください。

注意点②とにかく高い

とにかく、高価であることは言うまでもありません。デザインによって価格に幅がありますが、良いものを選んだり、大きなサイズのものを求めたりすると、かなりの出費を覚悟しなければなりません。

価格の一例として、シングルで17万円から45万4000円という価格を表示しているサイトもあります。初期費用も維持費も高いのがウォーターベッドの特徴ともいえるかもしれません。

しかし、他のベッドにはない寝心地の良さがあるので、あとは価値観や生活費のどこにお金をかけるか、ということになるかもしれません。

注意点③購入前に設置できるか確認する

重量の点を考えると、家の中に設置できるかどうかの確認も欠かせません。先ほど述べたように、ウォーターベッドはとても重いものです。ベッドの種類にもよりますが、500~600kg程度のものが多く、中には700~800kgを超えるものもあります。特に古い家に住んでいる人は、建築主か専門家に相談してみることをおすすめします

ウォーターベッド購入前に体験できる場所

とても高価な買い物であることに加えて、寝心地や維持に関する詳細な情報は、実際に体験したり、プロの意見を聞くのが1番です。ここでは、購入前に体験できる場所について取り上げます。

ウォーターワールドのショールーム

現在、日本で販売されているウォーターベッドは、ほとんどが「ウォーターワールド」というブランドのものです。そのため、ウォーターベッドを試してみたいという方は、ウォーターワールド製品の販売店、またはショールームに行くことをおすすめします。

ウォーターベッドを知り尽くしたプロがいる全国の店舗一覧は、公式サイトでご確認ください。また、お問い合わせフォームから、事前に知りたいことや質問事項を問い合わせしておくこともできます。

客室にウォーターベッドがあるホテル

客室にウォーターベッドを設置しているホテルも存在します。ホテルで実際にウォーターベッドの寝心地を確かめたいという方は、一度検索して見てはいかがでしょうか。

とはいえ、客室にウォーターベッドを置いているホテルといえども、すべての部屋に高級なウォーターベッドを置いているわけではありません。予約の際には、通常の部屋ではなくウォーターベッドの部屋と指定して予約するようにしてください。

ウォーターベッド購入前に試し寝しよう

ウォーターベッドの寝心地や使い勝手は非常にユニークなので、購入前にはメリットデメリットをよく吟味することが大切です。また、寝具の性質上、一度購入すると長い付き合いになりますので、できるなら購入前に店舗やホテルで試してみることをお勧めします。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。