【セールスドライバー】とは?仕事内容から年収まで詳しく解説!
セールスドライバーの仕事は、人と人とのつながりが深く、まさに人の力が試される仕事といえます。一般的に激務と言われるセールスドライバーの仕事ですが、実際にはどのような仕事内容なのでしょうか。当記事では、セールスドライバーの仕事の流れや平均年収、メリット・デメリットなどをご紹介します。
セールスドライバーとは?
セールスドライバーの仕事は、宅急便をはじめとする小口配送サービスのドライバーであり、主な仕事は「配達」「集荷」「決済」「営業」の4つです。他の宅配サービスとの最大の違いは、荷物を届けるだけでなく、荷物を預かり、決済を行い、営業活動を行うことです。
荷物の預かりでは、一般のお客様に荷物をお届けすると同時に、荷物の輸送を引き受けたり、お客様に事前にインターネットで予約していただき、ご希望の日に荷物をお預かりしたりします。
決済では、オンラインショッピングで購入した商品の支払い手続きや、配送料の受け取りなどを行います。また、運転技術だけでなく、営業がお客さまに新しい配送サービスを提案するため、営業力も求められます。このような点で他のデリバリーサービスとは異なるといえるでしょう。
セールスドライバーの仕事の内容を詳しく紹介
ここからは、セールスドライバーの仕事内容についてご紹介します。給料や求められる資格など、これからセールスドライバーを目指す方に必要な情報が満載です。
仕事内容①業務内容
セールスドライバーの仕事は、荷主と荷受人の両方と対面することになります。配達だけでなく、お客さまから荷物を回収したり、荷物を回収する会社から料金を徴収したりする仕事もあります。
また、他社で扱っている荷物を自社で扱うように提案する営業など、さまざまな業務を担当することもあります。運送会社や集配所からオフィスや個人宅などに荷物を届けたり、集荷依頼を受けて荷物を引き取ったりするのがセールスドライバーの主な役割です。
また、会社によっては、コンビニのルート配送サービスや、デパートや大手スーパーの当日配送サービスなども行っています。基本的には自分の会社の営業所で、限られたエリアの商品の配送に携わっているので、地域に密着したサービスを提供していることが特徴の一つと言えます。
仕事内容②平均給与
固定給の会社もあれば、コミッション制の会社もあります。固定給は大手の運送会社に多く、中小の会社では歩合制を導入しているところが多くみられます。
多くの荷物を運び、営業成績が良ければ良いほど、インセンティブが支給されるので、より多くの収入を得たい方にとってはやりがいがあります。コミッション制であっても、一定の基本給が支払われますので、それを下回ることはありません。
平均年収は、年齢や経験によって異なります。20代・30代のドライバーは300万円~350万円、30代・40代のドライバーは350万円~400万円、40代以降のベテランドライバーは400万円~500万円となっています。
社会保険、残業手当、ボーナス、退職金などの一般的な福利厚生に加えて、任意保険や自動車保険の割引など、サポートが充実している会社とそうでない会社がありますので、注意しましょう。また、一般的には地方よりも都市部の方が平均年収が高く、家賃手当なども手厚くなっています。
仕事内容③やりがい
セールスドライバーは、荷物の配達や集荷などで、毎日さまざまなお客様と顔を合わせる機会が多い仕事です。
暑い日も、寒い日も、荒天の日も変わらずに仕事をこなす必要がありますが、どんなに大変でもお客様から「ありがとう」「お疲れ様」と言っていただけることが多いので、やりがいを感じやすい職業です。
体力的にきついこともありますが、お客様とのやりとりを通じて、自分のやっていることが人の役に立っていると実感できる瞬間が、この仕事の一番の喜びです。
ネットショッピングが日常的に行われるようになり、日本の物流を支えるセールスドライバーは今や欠かせない存在となっています。
近年では、高齢者や地方在住で買い物が困難な方など、多くの方が宅配サービスを利用しており、セールスドライバーはそのサポートに欠かせない存在となっています。目立つ仕事ではないかもしれませんが、社会を支えるという充実感を味わえる仕事です。
仕事内容④就職先
セールスドライバーが活躍する代表的な場所は、運送会社です。物流ビジネスには欠かせない存在であり、各運送会社には多くのセールスドライバーがいます。セールスドライバーは基本的に、所属する会社の営業所で限られたエリアの配送業務に携わるため、地域密着型の仕事でもあります。
この仕事では、荷主と荷受人の両方に会うことになりますが、お客さまと直接接する機会が多いため、お客さまの要望を現場で拾って会社に持ち帰ることも重要な役割の一つとなっています。
仕事内容⑤資格
実際にセールスドライバーという仕事に携わるためには、いくつかの条件があります。まず、運転免許証が必要です。この仕事では、トラックを運転して荷物の配達や集荷を行うので、車を運転できなければ仕事になりません。運転免許は普通自動車運転免許を持っていれば問題ありません。
中型免許を持っていれば、優遇されることもあります。なお、会社によってはAT限定の運転免許証を認めていないところもあります。また、運転歴が1年以上であることや、運転経験があることを条件としている会社も多いです。
セールスドライバーの1日の流れは?
セールスドライバーとしての仕事は、運転だけではありません。出社してまずすることは、車やトラックに荷物を積み込み、どのように配達するかのスケジュールを確認することです。そして、車で目的地に向かい、時間通りに貨物を届けることになります。
日中は基本的に一人で仕事をしていますが、お客さまから依頼を受けて荷物を取りに行くこともあるので、お客さまと直接接する機会が多い仕事といえます。
セールスドライバーの仕事はそんなにきつくはない!
きつい、大変、というイメージをもたれがちな仕事ですが、本当のところはどうなのでしょうか?確かに、一日中荷物を運び周り、荷物も重いものが多いので、体力に自信のある方や若い方には特に向いている仕事だと言えるでしょう。
しかし、その日のスケジュールは自分で組めることが多いので、会社が集荷の準備をしている間は、こまめに休憩を取って休むことができます。また、一人で運転することも多く、人間関係に悩まされることもないので、精神的に楽な仕事とも言えます。
セールスドライバーにネガティブな印象を持たれる理由として、勤務時間が不規則であることが挙げられます。取引先によって勤務時間は異なりますので、昼過ぎから夕方、あるいは深夜まで働かなければならないことももちろんあります。
逆に、夜勤手当がつくことや、深夜は道が空いていて配達がしやすいというメリットがあるため、夜間勤務がドライバーに人気という事実もあります。
さらに、多くの会社員は仕事が終わるとジムに行って体を動かさないと運動不足が心配ですが、この仕事なら常に体を動かすため自然と体力や筋力がつき、一日中机に向かっているよりも健康的だと言われます。
セールスドライバーの休日や残業
セールスドライバーの労働時間は、会社や職場によって異なりますが、一般的には年間の労働時間が決められており、その中で日々の労働時間が設定されています。フル稼働の日は、朝7時頃から夜9時頃までと、労働時間はかなり長くなります。
ほとんどの場合、シフトが組まれており、早く終わる日もあれば、午後から始まる日もあります。平均すると1日12時間程度の勤務時間になることが多いのですが、担当するエリアや地域によって勤務体制が異なるのもセールスドライバーの勤務時間の特徴といえます。
荷物の配送は24時間365日の仕事なので、セールスドライバーは必ずしも土日が休みではありません。営業所に所属するセールスドライバーは交代で休みを取りますが、大体月に9~11日の休みがあります。
この仕事の大変なところは、ゴールデンウィークやお盆、お正月など、長期休暇を取る人が多い時期に働かなければならないことです。会社によっては、1年の間に1週間ほど連続して休暇をとれる制度があるところもあります。
セールスドライバーの仕事の特徴として、曜日や時期によって仕事量が変わる傾向があります。お中元やお歳暮の時期は、荷物の数が増え、残業時間も増える傾向にあります。荷物が多ければ、夜10時や11時でも配達をしなければならないこともあります。
過酷な仕事だと言われることもありますが、近年はセールスドライバーの残業がニュースで報道されるなど、少しずつ労働環境が改善されている兆しもあります。
セールスドライバーとして働くには?
ヤマト運輸の中途採用はそれほど難しいものではありませんが、実際に自分が採用されるかどうか不安になることもあるでしょう。ここでは、ヤマト運輸の面接で聞かれる質問や、転職方法についてご紹介します。どのような点に気をつければいいのか、チェックしていきましょう。
セールスドライバーに向いている人
セールスドライバーになるためには、学歴よりも体力が重要です。そのため、体力に自信のある方は特に評価されます。そのため、年齢的には若い方が向いているかもしれません。
また、セールスドライバーは一人で何件もの配達をすることになります。そのため、配達先が留守だったり、イレギュラーなことが起こったりしたときに、冷静に状況を判断できる能力が必要です。どんな時でも冷静に行動できる方がセールスドライバーに向いています。
そして何より、セールスドライバーは人と接することが多い仕事です。人とのコミュニケーションが苦にならない方は、セールスドライバーに向いていると言えるでしょう。
ヤマト運輸の転職難易度
転職の難易度を正しく理解することで、ヤマト運輸への転職の成功率を大きく上げることができます。まず、ヤマト運輸は中途採用を積極的に行っていますので、転職難易度は高くないと言えます。
これは、トラックドライバーの高齢化が急速に進み、慢性的な人手不足に陥っているためです。アンカーキャストの契約社員だけでなく、正社員でもセールスドライバーの未経験者を受け付けています。
資格自体は、普通自動車免許を持っていれば誰でも応募できることになっています。ただし、体力勝負の仕事なので、健康診断で問題が発覚した場合は採用が見送られることもあります。
また、未経験の職種でも応募できますので、面接でふるいにかけられる可能性もあります。事前に面接の準備をしておくようにしましょう。面接対策のアドバイスを受けるには、転職エージェントを利用することをお勧めします。
さらに、ドライバーは単に荷物を運ぶだけではなく、地域に密着して様々なサービスを提供する仕事です。一種のサービス業ですから、地域の人々と積極的に関わるコミュニケーション能力が求められます。
また、どうすれば良いサービスが提供できるか、どうすればお客様に喜んでいただけるかを積極的に考えることができるサービス精神も必要です。
求人応募の際の志望動機の書き方
履歴書に志望動機を書く際には、業種・職種を問わず、企業が求める人材像と自分がいかにマッチしているかをアピールする必要があります。セールスドライバーの場合は、基本的な運転技術と、お客様と接する際に必要なコミュニケーション能力がポイントになります。
また、履歴書を書く際には、セールスドライバーは地域密着型の仕事なので、志望動機を考えておくとよいでしょう。ドライバーという仕事を通じて、地域や人々にどのような貢献ができるのかを盛り込めば、志望動機をアピールすることができます。
一方で、志望動機に盛り込むことが推奨されないこともあります。給料や休日などの労働条件の良さや、社内の人との交流がないことなど、自分本位と思われたり、後ろ向きな印象を与えるようなことは書かないようにしましょう。
セールスドライバーのお仕事は結構いいね!
セールスドライバーは決して楽な仕事ではありません。しかし、多くの人から感謝される仕事でもあります。お客様からの感謝の言葉は、日々の疲れを吹き飛ばしてくれます。また、荷物を運んだり運転したりする仕事なので、デスクワークなどじっとしているのが苦手な方でも、無理なく働くことができます。やりがいのあるセールスドライバーとして、自分なりの働き方を見つけてみてはいかがでしょうか。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。