ハダニの駆除方法や発生させないための対策をご紹介!室内の植物も注意!
植物を育てている方にとってハダニの発生は、花の寿命を短くしたり植物を枯らしたりするなど様々な影響を与えます。この記事では、ハダニが発生した時の駆除方法を「数が少ない場合」と「大量発生した場合」に分けてご紹介していきます。また、発生させないための対策についてもまとめているので、興味のある方はぜひご覧ください。
目次
ハダニとは
ハダニは体長0.3~0.8mmくらいの虫の一種で、野菜や庭の樹木・草花など様々な植物に発生します。非常に繁殖力が強いため、放っておくと植物を枯らすなど大きな影響を与えます。
ここでは、ハダニの種類や生態・ハダニの駆除方法をご紹介していきます。まずは、ハダニの特徴を詳しく解説していきます。
ハダニはクモの仲間の害虫
ハダニは、節足動物門鋏角亜門クモ綱に分類されるクモの一種で、クモのように糸を吐くとこから、英語ではSpider miteと呼ばれることもあります。また、農業害虫には赤い体をした個体が多くみられることから「アカダニ」とも呼ばれています。
体長が0.3~0.8mmと非常に小さいため肉眼で見つけるのが難しく群れを作るため、気が付いた時には被害が大きくなっていることも少なくありません。早期に発見するには、こまめに植物をチェックすることが大切です。
ハダニの被害
では、ハダニが発生するとどのような被害があるのでしょうか?ここからは、ハダニの被害についてみていきましょう。ハダニは、様々な植物の葉に寄生します。葉の裏や葉っぱ同士が重なりあっている場所など人が見つけにくい場所に多く潜んでいます。
植物に寄生したハダニは、葉から栄養をぐんぐん吸収していきます。ハダニに栄養を吸収された葉は、白い小さな斑点が残ったり葉の裏が白く透けたりして見た目も悪くなります。
ハダニにより樹木や果樹が枯れることはほとんどありませんが、野菜や草花に大量発生した場合、花の寿命が短くなったり、枯れてしまうことも少なくないので、大量発生する前に駆除するようにしましょう。
ハダニの発生時期
次にハダニが発生しやすい時期について解説していきます。ハダニは、20~30℃と気温が高く乾燥した環境を好みます。そのため、気温が上がる3月頃から活動しはじめ10月頃まで活動を続けます。特に梅雨が明けてから9月頃までは、活動が活発になります。
しかし、水に弱いため梅雨の時期や台風・夕立が多い季節は繁殖力が下がります。とはいえ、ベランダや軒下など雨があたりにくい場所では、そういった時期でも発生しやすいので注意が必要です。
ハダニの種類と生態
ここまでは、ハダニの被害や発生時期についてまとめてきました。ここからは、ハダニの種類と生態について詳しく解説していくので一緒に見ていきましょう。
ハダニの種類
その種類は意外と多く約70種類ほどが存在すると言われています。代表的なものには「ミカンハダニ」「カンザワハダニ(赤色)」「ナミハダニ(黄緑色)」といった種類があげられます。体長が0.3~0.8mmと小さいため、肉眼では発見しにくいといった特徴があります。
ミカンハダニは、カンキツのほかナシやリンゴ・カキ・イヌツゲ・キンモクセイなどに発生しやすく、カンザワハダニはイチゴ・ナス・ピーマン・ウリ科野菜や草場などに多く発生します。また、ナミハダニはリンゴ・ナシ・モモなどの果樹やキュウリ・ナスなどの野菜に発生するなど、種類によって発生しやすい植物が異なります。
ハダニの生態
体長は、0.3~0.8mmほどですがオスよりもメス方が大きく、クモのように口から糸を出して様々な場所に移動します。一生を葉の上で過ごしますが、何世代も同じ葉の上で過ごすことも少なくないようです。
ハダニの最大の特徴は、オスは交尾をせずに卵を産む無精卵で生まれ、メスは交尾をして卵を産む受精卵で生まれてくるところです。メスはオスがいなくても卵が産めますが、メスだけ産んだ卵はすべてオスになります。このようにして、無精卵でもどんどん増えていくのです。
さらにメスは1匹で50~100個の卵を産み、10日ほどで成長します。卵から孵化までのサイクルが短いことから急激に増えていき、植物に大きな被害を与えます。
また周囲の植物からだけでなく、新しい苗や衣類に付着して移動することもあるので、室内で育ている植物にも発生する可能性があり、ハダニを完全に予防するのは難しいようです。
ハダニの駆除方法【数が少ない場合】
ここまでは、ハダニの種類と生態についてまとめてきました。ハダニは数が増えると植物に大きな影響を与えるので、できるだけ少ない時に駆除することが大切です。ここからは、数が少ない場合のハダニの駆除方法をいくつかご紹介してきます。
ハダニを窒息死させる
ハダニの数が少ない場合は霧吹きなどで水を定期的にかけることで、ある程度防ぐことができます。より効果を狙うなら、水で10倍に薄めたお酢や牛乳と水を1:1で割ったものを晴れた日にスプレーするのが良いでしょう。水分を吹きかけることでハダニが窒息死します。
ほかにも、コーヒーをスプレーで吹きかける方法やコーヒーかすを乾燥させて土に撒く・セロハンテープやガムテープでハダニを除去するといった方法があります。薄めた牛乳を散布した場合は、水できれいに洗い流さないと植物が枯れてしますので注意してください。
重曹スプレーで駆除する
こちらの動画では、ハダニの見つけ方や重曹スプレーを使ったハダニの駆除方法など4つの対策方法を分かりやすく解説しています。また、重曹スプレーの作り方も簡単に説明しているのでぜひ参考にしてください。
ハダニの駆除方法【大量発生時】
ここまでは、数が少ない場合のハダニの駆除方法を解説してきました。ここからは、ハダニが大量発生した場合の駆除方法をチェックしていきましょう。
ハダニが大量発生してしまったら、霧吹きで水分を吹きかけるだけでは防ぎきれません。さらなる被害を減らすためにも、農薬を使用するのがおすすめです。
「ダニ太郎」「マラソン乳剤」「ダニサラバフロアブル」「粘着くん液剤」などいろいろな種類の薬剤が販売されているので、状況に合ったものを選んでください。
「カダンセーフ」や「GFモストップジンRスプレー」などスプレータイプの薬剤なら手軽に使用できるのでおすすめです。散布する際は長袖・長ズボンにゴム手袋・マスク・ゴーグルを着用し、薬剤が肌に触れないように注意しましょう。また、説明書をよく読んでから使用するようにしてください。
ハダニを発生させない対策
ハダニはとても小さく発見しずらいだけでなく、繁殖力が非常に強いため1度発生すると駆除するのが困難です。そのため、ハダニを発生させないための対策を普段から行っておく必要があります。ここからは、ハダニを発生させない対策をご紹介していきます。
ハダニの天敵を駆除しない
ハダニの天敵と言われているのが「カブリダニ」です。カブリダニもダニの1種ですが、植物を食べるハダニとは違いカブリダニはハダニなどの節足動物も捕食します。
また、ケシハネカクシやハダニクロヒメテントウもハダニの天敵です。これらの天敵達は、ハダニが発生しているところに自然に集まるので、こうした天敵達を駆除しないことも対策の一つになるのです。
散水する
先程から何度も解説しているように、ハダニの体は非常に小さく水を苦手にしています。そのため、こまめな散水が対策につながります。葉はもちろん、植物全体に水を撒くとハダニを流し落とすことができます。暑い季節は日中の気温が高い時間帯を避け、朝や夕方の涼しい時間帯にこまめに散水するとより効果的が得られます。
観葉植物には「葉水」が効果的
ハダニは気温が上がり空気が乾燥すると発生しやすくなるので、定期的に「葉水(はみず)」を与えることも対策につながります。葉水とは、観葉植物の葉に霧吹きを使って水を与える作業です。たっぷり葉水することで、ハダニを溺れさせて退治します。
ハダニは、葉の裏面につきやすいので両面に水が行き届くように、しっかり葉水してください。植物が弱っている時は、液体肥料も合わせて葉水すると葉から肥料が補給できます。
駆除と対策をしっかりしてハダニから植物を守ろう
ハダニはクモの仲間で、大量発生すると植物に大きな影響を及ぼします。今回は、ハダニの種類や生態について詳しく解説するとともに、ハダニを駆除方法を数が少ない場合と大量発生した場合に分けてまとめてきました。
また、ハダニを発生させない対策についても触れているので参考にしてください。大切な植物をハダニから守るためにも、駆除方法と対策をしっかりマスターしておきましょう。
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