ジップロックの耐熱温度は?種類や使い方など基礎知識を徹底解説!
ジップロックは、食材や作り置きおかずの保存など様々な用途に使える保存袋(保存容器)です。ジップロックシはフリーザーバッグやコンテナーなど様々な商品が展開されており、商品によって耐熱温度が異なります。今回は、ジップロックの種類や使い方、耐熱温度について解説していきます。
ジップロックの対熱温度
ジップロックは熱や冷却に耐える性質を持つため、食材を入れたまま冷凍保存から電子レンジ解凍までできるのが特徴です。商品によって異なりますが、基本的には耐熱温度100℃、耐冷温度-70℃です。
ただし、商品によって耐冷温度が-20℃のものや、耐熱温度が80℃という商品もあるので、選ぶ際に確認しておく必要があります。
ジップロックの種類と耐熱温度
ジップロックシリーズには、電子レンジや湯煎でそのまま温めできる商品があります。種類ごとの耐熱温度を見ていきましょう。
ジップロックの耐熱温度①フリーザーバッグ
ジップロック「フリーザーバッグM」は、スムーズな開閉ができ、高い密閉性を持つのが特徴です。開け口の中央は凹凸が付いたオープンタブ設計になっているので、濡れた手でも開閉しやすくなっています。
耐冷温度は-70℃、耐熱温度は100℃、冷凍保存から電子レンジ解凍まで使えます。本体サイズは縦189mm×横177mm、密封できるので、ソース類の保存もできます。
ジップロックの耐熱温度②イージージッパー
ジップロック「イージージッパーL透明」は、スライド式ジッパーで簡単に開閉できるジッパー付き袋です。鋭利なものが当たっても破れにくいフィルムでつくられているので、食品だけではなく小物入れにも適しています。
耐冷温度は-70℃、耐熱温度は80℃、冷凍保存や電子レンジ解凍も可能です。本体サイズは縦279mm×横268mm 厚さ0.07mm、大きめなので、旅行用品の収納などにもおすすめです。
ジップロックの耐熱温度③コンテナ―
ジップロック「コンテナー長方形480ml」は、軽くて丈夫なプラスチック製保存容器です。容器の側面には目盛りが付いており、半透明なので中身がひと目で分かります。
本体サイズは117×156×53mm、耐冷温度は-20℃、耐熱温度は140℃です。食品の冷凍保存から、電子レンジ加熱まで幅広く使えます。油分の多い食品を温める場合は解凍までにとどめてください。
ジップロックの耐熱温度④スクリューロック
ジップロック「スクリューロック473ml 」は、スクリュー式のフタを回して簡単ロックできる冷凍保存容器です。密閉性が高く、汁ものや粉類、穀物など様々な食品の保存ができます。
本体サイズは118×118×80mm、耐冷温度は-20℃、耐熱温度は140℃です。使わない時はスタッキングできるので、省スペース収納できます。
湯煎や電子レンジで使えるジップロックは?
ジップロックに入れた食材やおかずを食べるときに、そのままの状態で温めることができれば、器に移し替える手間を省くことができます。次に、湯煎や電子レンジで使えるジップロックをご紹介します。
湯煎で使えるジップロック
湯煎で使えるジップロックは「フリーザーバッグ」「ストックバッグ」「スタンディングバッグ」の3種類となっており、耐熱温度は約100℃です。つまり、100℃以下のお湯であれば、熱湯にの中に入れたり、湯煎をすることができるということです。
ただし、鍋肌に触れた時に耐熱温度を超える可能性があるため、火にかけた状態で湯煎することはできません。火にかけながら湯煎調理をしようと考えている方は注意が必要です。
電子レンジで使えるジップロック
次に、電子レンジに対応しているジップロックは「フリーザーバッグ」「イージージッパー」「スタンディングバッグ」の3種類です。ただし、注意したいのは、電子レンジでの解凍が可能である反面、加熱はできないという点です。
さらに、バッグシリーズの中には電子レンジでの解凍ができない商品もあるので、事前に確認しておきましょう。
また、容器タイプのコンテナーやスクリューロックは、電子レンジで解凍と加熱の両方ができます。作り置きのおかずをそのまま温めたり、簡単な調理ができて便利です。
ジップロックは高熱で溶ける⁈
ジップロックを電子レンジ解凍や湯煎する時に、「容器が溶けてしまうのではないか」と気になる方は多いのではないでしょうか。基本的に容器が溶ける心配はありませんが、使用方法を誤ると容器が割れたり、溶け出すことがあるので注意が必要です。
【加熱する際の注意点】
- 長時間の加熱を避ける
- 油分の多い料理を加熱しすぎない
最も注意したいのは過度な加熱処理です。しっかりと温めるために長く加熱しがちですが、その場合は中身をひっくり返しながら複数回に分けて加熱するようにしましょう。
また、カレーやシチューなどの油分が多い料理や、肉料理などの油を多く使った料理は溶け出しやすいので注意が必要です。
ジプロックの便利な使い方
ジップロックの耐熱温度・耐冷温度を把握したところで、ここからはジップロックの便利な使い方をご紹介していきます。
ジップロックの使い方①食材や食品の冷蔵保存
ジップロック製品の基本の使い方といえば、食材や食品の保存です。乾燥を防ぎ、密封できるのはもちろん、中に入れたものが一目で分かるのがメリットです。
例えば、食品をフリーザーバッグに保存したり、サラダや切ったフルーツをコンテナーに保存しておけば、食べたい時に冷蔵庫から取り出して食べることができます。
また、重ねて収納できるため、冷蔵庫に入れる際も省スペースで済むのも注目したいポイントのひとつです。
ジップロックの使い方②食材や食品の冷凍保存
優れた耐冷性を持つジップロックは作り置きしたおかずやご飯を冷凍保存したいときにも欠かせないアイテムです。
コンテナータイプであれば解凍の際に容器を移し替える手間を省くことができ、そのまま食べることもできます。とにかく簡単に食事を済ませたい方や一人暮らしの方におすすめと言えるでしょう。
また、時間がある時に野菜や肉、魚をを小分けにして冷凍保存しておけば、使いたいときに必要な分だけを取り出して調理することができます。冷凍保存であれば冷凍庫の中で立てて保存できるので、収納スペースが限られている方は取り入れてみてください。
ジップロックの使い方③食材の漬け込みや混ぜ込み
ジップロックは、袋タイプだとチャックがあり、コンテナータイプは蓋がついているので漏れ出す心配がありません。そのため、食材と調味料を混ぜ合わせたい時などにもジップロックが重宝します。
豚肉のしょうが焼きやみそ漬けなど、肉や魚に下味をつけたい時には、ジップロックに食材と調味料を入れてもみ込むだけで準備が完了します。その後は食べる前に焼くだけで良いので、食事の準備をスムーズにすることができます。
また、きゅうりの浅漬けやピクルス、煮卵など、味を漬け込みたい料理にも便利です。食材と調味料を入れたコンテナーを冷蔵庫に入れておけば、手軽に作り置きおかずを準備することができます。
ジップロックの使い方④作り置きおかずの小方け冷凍
調理したおかずをコンテナーに入れて保存する「小分け冷凍」は、忙しくて調理の時間を十分確保できない方におすすめです。あらかじめ仕込んでおいたハンバーグや煮物などのおかずを人数分加熱すれば、手作りの料理をさっと食卓に出すことができます。
また、同じように店舗でもオーダーが入った後に必要な分だけ加熱提供することができるため、素早い提供ができるメリットがあります。電子レンジで加熱する際は、フタをずらしておきましょう。
ジップロックの使い方⑤火を使わない調理
コンテナーを使えば、ひとつの容器で味付けや加熱調理をすることができます。調理する時間が取れない方や、共働き家庭、調理が苦手な方の強い味方です。
特に野菜であれば軽く火が通れば食べられるので、ジップロックで火を使わない調理を取り入れて、簡単な副菜を作ってみてはいかがでしょうか。
【野菜のソテー】
- ナスやインゲンなどの野菜を洗って食べやすい大きさに切る
- ジップロックコンテナーに入れて、麵つゆ適量を入れる
- 電子レンジで加熱する(600wで3~4分)
- お皿にうつして完成
ジップロックは手放せないアイテムです
今回は、ジップロックの耐熱温度について解説しましたが、いかがでしたか。ジップロックは食品の保存はもちろん旅行用品の収納、ペット用品の持ち運びなど様々な用途に活用できるアイテムです。
形状や機能性の異なる商品が多く展開されているジップロックですが、湯煎やレンジで使える商品も販売されています。ただし、耐熱温度や耐冷温度は商品によって異なるので、用途に合うものを選ぶことが大切です。
記事の中では、湯煎や電子レンジで使えるジップロックをご紹介しました。耐熱・耐冷温度を含めてぜひ参考にしてみてください。
その他関連記事はこちら
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。