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切花を長持ちさせる方法をご紹介!基本のお手入れから液体を使う応用編まで

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お花を買ってきても「すぐに枯れてしまう」「蕾が咲かない」という経験をお持ちの方も多いはずです。切花はちょっとした手間を加えることで、長持ちさせることができます。この記事では、花の寿命を延ばすためのお手入れ方法を基本編から液体を使った応用編までご紹介していくので、切花を長持ちさせたいという方はぜひご覧ください。

切花を長持ちさせるには水が大切!

お花のサブスクなどの需要が高まっているように、切花をお部屋に飾って楽しんでいる方も増えています。しかし、「切花がすぐに枯れてします」「蕾がうまく咲かない」という悩みを抱えている方も多いようです。

切花はきちんと管理をしていれば冬場なら3週間程度、夏でもおよそ1週間は持つと言われています。そのポイントのひとつにあげられるのが水の管理です。今回は、切花を長持ちさせるコツを水の量や水替えの頻度といった基本編から液体を使った応用編まで分けてご紹介していくので参考にしてください。

切花が弱っていく原因

切花の寿命を延ばすコツをご紹介するまえに、まずは切花が弱っていく原因をチェックしていきましょう。切花が弱っていく原因の1つ目にあげられるのが「ばい菌」です。切花は、茎から花瓶の水を吸って生きています。

そのため、花瓶の水が汚れていたりばい菌が入っていたりするとそれも一緒に吸い上げ、だんだん弱っていきます。切花が弱っていく原因の2つ目にあげられるのは「切り口」です。花瓶に飾られた花の茎は、常に水に浸かっている状態です。

水に浸かっている茎は傷みやすく、切り口が傷むと水の吸い上げが悪くなります。また、切り口が傷んでいるとばい菌がまわりやすくなるので、植物が枯れる原因となるのです。

切花を長持ちさせる方法【基本編】

ここまでは、切花が弱っていく原因についてまとめてきました。では切花を長持ちさせるにはどのような点に気を付れば良いのでしょうか?ここからは、切花を長持ちさせるコツの基礎編をチェックしていきましょう。

切花を長持ちさせる方法①茎を切る

切花の寿命を延ばすためのポイント1つ目は「茎を切る」です。先程も解説したように、切花は茎から水を吸い上げて生きています。茎は常に水に浸かっているため、傷みやすくなります。茎が傷むと水の吸い上げが悪くなるので、水を変えるタイミングで茎を切ってあげる必要があります。

茎を切るときは、水中で切ってあげるのがポイントです。水中で切ることで、切り口から空気が侵入するのを防ぐのはもちろん切り口が乾燥するのも防いでくれます。

また、切れ味の良いハサミで斜めに切ることも大切です。茎には導管を呼ばれる組織があります。導管とは、水を葉や枝に送るための管のことで重要な役割を担っています。

切れ味が悪いハサミを使うと、導管が潰れて水の吸い取りが悪くなる可能性があるので、必ず良く切れるハサミで斜めにカットするようにしてください。斜めカットすると、切り口に断面が大きくなるので導管が潰れるのを防いでくれます。

切り口は1度カットしても、時間が経つとまた傷んでいきます。そのため、できれば毎日5mm~1cm程度カットして水の吸い上げがスムーズにいくようサポートしてあげましょう。

切花を長持ちさせる方法②余分な葉やつぼみを切る

切花の寿命を延ばすためのポイント2つ目は「余分な葉やつぼみを切る」です。余分な葉やつぼみが付いていると、無駄な栄養が取られてしまいます。また、水に浸かったままの葉やつぼみは腐りやすくなるため、花瓶の水に中に入ってしまう葉やつぼみは(茎に半分のより下が目安)は剪定してください。

切花を長持ちさせる方法③直射日光を避け風通しの良い場所に置く

切花の寿命を延ばすためポイント3つ目は「直射日光を避け風通しの良い場所に置く」です。切花を直射日光が当たる場所に置くと、花がすぐに傷んでしまうだけでなく花瓶の水温が上がるため細菌が繁殖して水が腐る可能性も高まります。

そのため、直射日光の当たらない風通しの良い場所に飾るのがおすすめです。また、エアコンの風が当たる場所も花を傷める可能性があるので避けるようにしましょう。光合成もできるように、日差しと影のバランスが良い場所を選ぶと良いでしょう。

切花を長持ちさせる方法④清潔な花器を使う

切花の寿命を延ばすためのポイント4つ目は「清潔な花器を使う」です。いくら水を交換しても、花器が汚れていると細菌が増殖する原因となります。花器の汚れを落としてから水を交換するようにしてください。また、使い終わった花器はきれいに洗いしっかり乾燥させてから収納しておくと、次に使う時も安心して使用できます。

切花を長持ちさせる方法⑤水換えの頻度

花の寿命を延ばすためのポイント5つ目は「水換えの頻度」です。何日も水を交換しないでいると、水の中で細菌が増殖し植物を傷めてしまいます。そんなことを避けるためにも、こまめに水を交換するのがポイントです。

水換えの目安は季節や気温によってことなりますが、夏場は毎日・冬場でも2・3日に1回は行うようにしましょう。花瓶の中の水が濁っていたり茎部分が傷んできたら、水の交換するとともに水切りも行うようにしてください。

切花を長持ちさせる方法⑥水の量

切花の寿命を延ばすためのポイント6つ目は「水の量」です。花瓶の中の水はいっぱい入っている方が良いと思っていませんか?しかし、水の量は多ければ良いというものではありません。

植物の種類によって適した水の量は違ってきますが、ガーベラやチューリップ・ヒヤシンスなど茎がやわらかく腐りやすい植物や水の吸い上げが良い植物は、茎が3~5cm程度浸っていれば十分です。

水の吸い上げが悪いバラや紫陽花などの植物は、たっぷりの美水を花瓶に入れてあげるようにしてください。水の吸い上げが普通のものは、花瓶に1/3程度の水を入れてあげると良いでしょう。

切花を長持ちさせる方法【応用編】

ここまでは、切花を長持ちさせるコツの基礎編を詳しく解説してきました。ここからは、切花を長持ちさせるコツの応用編をチェックしていきましょう。

アイテム①延命剤

花工場切花ロングライフ液
花工場切花ロングライフ液
トレハロースを配合した切花活力剤 カビ・細菌を抑制

地植えされている植物と違い根が付いていない切花は、花を咲かせるために必要なエネルギーを補給するのが困難です。そこで、役立つのが延命剤です。「延命剤」はお花屋さんで花を買うと付いていたり、ホームセンターやインターネットで簡単に手に入ります。

延命剤には、ブドウ糖やショ糖・マンニトールなどの糖分が含まれています。延命剤に含まれている糖分が栄養素となり、切花に元気にしてくれます。また、延命剤には抗菌剤も含まれているので、糖分をえさに細菌が増殖するのを防いでくれます。

延命剤には、粉末タイプと液体タイプがあります。どちらも水に溶かして使用しますが、商品によって使い方(薄める倍数)がことなるので使い方をよく読んから使用してください。

また、家具・金属製の花瓶・真鍮製剣山・大理石・御影石・コンクリートなどに液体が付着すると、変色する可能性があるで使用の際は注意してください。

アイテム②炭酸水

アサヒ飲料 MS+B ウィルキンソン タンサン
アサヒ飲料 MS+B ウィルキンソン タンサン
原材料:水/炭酸 内容量:500ml×24本

「炭酸水」を使っても、切花の寿命は伸ばせます。炭酸水には、延命剤と同じよう様に、植物が成長するために必要な糖分が多く含まれています。手軽に試すことができるので、自宅に炭酸水がある方はぜひ試してみましょう。

ただし、コーラなどの有色炭酸飲料は酸性が強いため植物が傷みやすくなるので使用しないでください。また、ダイエット系の炭酸飲料には糖分が含まれていないため効果は得られません。しっかり効果を得るためには、新しい炭酸水ではなく気の抜けた炭酸水を使うのがポイントです。

アイテム③漂白剤

花王 キッチンハイター
花王 キッチンハイター
600ml

切花の寿命を延ばすためには、ハイターやキッチンブリーチなどの「漂白剤」が使えます。植物が枯れる原因には、細菌が増殖があげられます。塩素系の漂白剤には、殺菌作用があるので水中で細菌が増殖するのを防いでくれます。

とはいえ、漂白剤は刺激が強いため入れ過ぎると植物を枯らす原因にもなるので使いすぎには注意してください。300mlの水に対して、漂白剤1滴が使用の目安です。漂白剤を使用しても、細菌が増殖を完全に防せげず水も汚れるので水の交換は忘れないようにしましょう。

少しのお手入れで切花が長く楽しめます

自宅で過ごす時間が増えた今の時代、切花をお部屋に飾って楽しんでいる方も多くなっています。この記事では、せっかくお花を育ているのに「切花がすぐに枯れてしまう」「蕾がうまく咲かない」という方のために、切花の寿命を延ばすコツを基礎編と応用編にわけてご紹介しました。

切花は少し手間を加えるだけで、長く楽しむことができます。ここでご紹介したことを参考にして、切花のある生活を送ってみましょう。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。