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キッチンパネルを選ぶポイントは?素材の種類や特徴を解説!

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キッチンパネルとは防火性の高い壁仕上げ材のことで、システムキッチンの壁面の主流となっています。キッチンパネルは耐火性や耐久性の高いステンレスやアルミ、メラミン不燃化粧板、ホーローなどの素材でつくられていますが、素材によって見た目や機能性が異なるので、比較しながら選ぶことが大切です。そこで今回はキッチンパネルの特徴と選び方を解説していきます。

キッチンパネルとは

キッチンパネルとは、キッチンの壁面に取り付けるパネルのことで、近年システムキッチンの壁面の主流となっています。ガスコンロやIHクッキングヒーターの周辺に取りつけることから、耐火性が高く、調理中に調味料や油汚れが飛び散っても臭いや汚れが浸透しにくくてお手入れがしやすい素材でつくられているのも特徴です。

キッチンパネルは各メーカーからたくさんの商品が販売されており、素材や色、柄、機能性などを比較しながら選ぶことができます。キッチンの広い範囲に貼るため、デザインは慎重に決める必要がありますが、リビングダイニングと調和させてより統一感のある空間に仕上げることができます。

キッチンパネルの素材の種類と特徴

キッチンパネルはさまざまな素材でつくられており、代表的な素材はステンレス・アルミ・メラミン不燃化粧板・ホーローなどが挙げられます。素材によって価格や清掃のしやすさ、見た目の印象が異なるので、それぞれの特徴を順番に説明していきます。

種類①ステンレス

ステンレス製のキッチンパネルは強度が高く、耐熱性や耐食性に優れているのが特徴です。ステンレス素材といえば業務用キッチンのイメージを持つ方もいるかもしれませんが、金属ならではの質感と見た目で、スタイリッシュで洗練された雰囲気のキッチンに仕上げることができます。

また、ステンレス素材はお手入れが簡単で、調理後の掃除も楽に行うことができます。ただし、錆びに強い素材であるものの傷に弱いので、硬いたわしなどで汚れをこすらないように注意しましょう。

種類②アルミ

アルミは金属の中でも薄くて加工のしやすい素材です。アルミ製のキッチンパネルは耐食性が高い性質を持っており、低価格なので費用をおさえることができるメリットがあります。

しかし、アルミ製のキッチンパネルは他の素材と比べると若干チープな印象に仕上がってしまうのがデメリットです。ただし、商品数が少ないことから家庭用に採用されることはやや少ないのが現状です。

種類③メラミン化粧板

メラミン化粧板とは、合板(不燃材)にメラミン樹脂加工を施した素材のことで、キッチンパネルに採用されている素材の中で最も主流となっています。メラミン化粧板は表面強度が非常に硬く、耐久性や耐水性に優れているのが特徴です。

そのほか、「掃除がしやすい」「比較的安価」といった特徴を持つメラミン化粧板は、カラーバリエーションや柄の選択肢が豊富なので、インテリアに合わせて選ぶことができます。

種類④ホーロー

ホーロー製のキッチンパネルは耐久性や耐熱性が優れているのが特徴です。シンプルな見た目でありながら、表面にガラス特有の光沢感があるため、高級感をもたらしてくれます。

また、ホーロー素材は磁石を使うことができるため、壁面にマグネットタイプの収納ラックを付けたり、レシピを貼ったりすることもできて便利です。他の素材と比較すると価格が高いものの、見た目の美しさを重視している方に適していると言えるでしょう。

キッチンパネルの選び方

キッチンパネルに様々な素材が使われていることが分かりましたが、その他にも比較しておきたい項目がいくつかあります。次に、キッチンパネルを選ぶ時のポイントをチェックしていきましょう。

選び方①素材で選ぶ

キッチンパネルは「ステンレス」「アルミ」「メラミン化粧板」「ホーロー」などの素材でつくられています。

いずれの素材も高温になるコンロ付近に設置しても問題ない耐熱性が強い性質を持っていますが、素材によって見た目や価格、機能性が少し異なります。

カラーバリエーションの豊富さを選ぶのであればメラミン化粧板、素材が持つ光沢感が欲しいのであればホーロー素材というように、ご自身にとって欠かせないポイントを考慮しながら選んでください。

選び方②デザインで選ぶ

キッチンパネルはキッチンの壁面という広い範囲に貼り付けるため、見た目の印象を大きく変えるものでもあります。そのため、キッチンパネルのデザインは、どんな雰囲気のキッチンにしたいかに加え、キッチン全体の統一感を考えながら選ぶことが大切です。

清潔感あふれる雰囲気にしたい場合は白色のベーシックなパネル、温かみのある雰囲気や可愛いキッチン雑貨を好む方はタイル調のパネル、落ち着いたモダンなキッチンにしたい場合は石目調のパネルというように、理想のキッチンを想像しながら素材を選びましょう。

選び方③カラーで選ぶ

キッチンパネルといえば白色をイメージするかもしれませんが、パステルカラーやグレーやブラウンなどのシックな色、柄付きタイプなど様々な選択肢があります。

白色は定番かつ清潔感があるのが魅力ですが、アクセントが欲しい場合は、部屋の雰囲気や好きな色を取り入れるのもおすすめです。また、濃い色の方が汚れが目立ちにくいため、こまめにお掃除ができない方にもおすすめと言えるでしょう。

選び方④手入れのしやすいものを選ぶ

キッチンは毎日使う場所なので、気を付けていても油汚れなどが発生してしまうものです。そのため、さっと拭くだけで調味料の飛び散りや油汚れが落とせるキッチンパネルを選びましょう。キッチンパネルは基本的に一枚の大きなパネルでできているので、目地がありません。ただし、わずかに凹凸があるものや、軽く拭いただけでは汚れが取れにくい質感のパネルもあるので注意が必要です。

汚れがスムーズに落とせないと、日々のお手入れがおっくうになるのは当然のことです。掃除の頻度が減ると汚れが蓄積する原因になるので、できるだけ簡単にお手入れできる素材を選ぶようにしましょう。鏡面タイプだとさっと拭くだけで汚れが落とせるので、フラットかつ鏡面加工が施されているタイプがおすすめです。

選び方⑤機能性で選ぶ

キッチンパネルを選ぶ際は、商品ごとの機能性をチェックしましょう。特に、撥油加工や撥水加工の有無はお手入れが楽にできるかどうかを左右させるので、必ず確認したいポイントです。

炒め物や揚げ物をしていると油や調味料が飛び散りますが、撥油加工が施されたキッチンパネルであれば、油汚れを簡単に落とすことができます。自炊をするという場合は撥油加工や撥水加工が付いたキッチンパネルを選びましょう。

また、ホーロー製のキッチンパネルだとマグネットを使用できるため、小物の収納ラックを設置したり、メモを貼り付けたりできます。ただし、コンロ付近にラックや紙類を設置する場合は、引火の原因にならないように十分気を付けましょう。

選び方⑥リビング・ダイニングと調和するものを選ぶ

オープンスタイルのキッチンであれば、リビングダイニングとの調和を考えてキッチンパネルの色や柄を選ぶことでよりいっそう統一感のある印象になります。キッチンとリビングダイニングの雰囲気が極端に異なると、違和感につながる可能性が高いので注意しましょう。

例えば、リビングダイニングがブラウンを基調としたモダンな雰囲気であるときに、キッチンパネルをパステル系の可愛い色にしたら、部屋の印象がちぐはぐになってしまいます。

ご自身のこだわりがあったり、さし色を入れたいといった理由があれば問題ありませんが、すぐにパネルを取り替えるのは現実的ではないため、慎重に選ぶことをおすすめします。

キッチンパネルを使用するメリット

システムキッチンの壁面の定番であるキッチンパネルは、従来主流だったキッチンタイルよりも低価格で施工できたり、日々の掃除やお手入れがしやすいといったメリットがあります。さっそく、キッチンパネルのメリットを詳しく解説していきます。

メリット①簡単に掃除ができる

調理を頻繁に行う場合、どんなに気を付けていても油汚れなどが発生してしまうものです。しかし、キッチンパネルには目地がないので、パネル全体を布巾で拭くだけなので掃除が簡単にできます。汚れをため込みたくない方や、掃除を簡単に済ませたい方にとって大きなメリットと言えるでしょう。

もしもキッチンの壁面がタイル貼りである場合は、タイルとタイルの間に目地があるため、汚れが詰まる原因になってしまいます。それだけではなく、水分が付着したままになると目地にカビが発生してしまうため、日々のお手入れを欠かさずに行う必要があります。

このように、素材が違うだけでお手入れの頻度や大変さが変わります。キッチンパネルは家事が楽にできるかどうかを重視したい方におすすめと言えるでしょう。

メリット②工事費が安い

キッチンパネルは1枚の広い板を接着剤で貼り合わせていくため、短い時間で工事が完了するメリットがあります。施工のしやすさから工事費も安く済むケースが多く、キッチンパネル本体は素材にもよりますが価格が手頃であるため、トータルで安く設置できるということになります。

さらに、現状の壁の上から新しいキッチンパネルを貼っていく「重ね貼り」という工法もあります。重ね貼りであれば既存の壁を壊す手間や撤去費用が掛からないので、より短期間かつ費用の負担を減らしながらキッチンパネルの工事を行うことができます。

キッチンパネルを使用するデメリット

キッチンパネルにも少なからずデメリットがあります。キッチンタイルは平面でシンプルなデザインが多いため、無機質な印象になりがちです。シンプルであることを重視するのであれば問題ありませんが、おしゃれさや手作り感のある雰囲気を好む方には物足りなく感じるかもしれません。

例えばキッチンタイルの場合、数cm四方のタイルを組み合わせて作り上げていきます。そのため、色の組み合わせを楽しむことができ、タイルが持つ凸凹、手触りなどが感じれます。対してキッチンパネルは本物の素材が持つ凹凸や手触りは感じられません

キッチンパネルでも無機質な印象になるのを避けたいという場合は、タイル調や大理石、木目調などの模様や、温かみのある色のキッチンパネルを選ぶことをおすすめします。

おしゃれなキッチンパネルの施工例

最後に、おしゃれなキッチンパネルの施工例をご紹介します。選ぶデザインによって空間の印象がガラッと変わります。頻繁に取り替えるものではないからこそ、納得のいくデザインを選ぶことをおすすめします。

施工例①高級感を出すタイル調キッチンパネル

タイル調のキッチンパネルは存在感が抜群で、キッチンに取り入れることでおしゃれな雰囲気に仕上がります。見た目には本物のタイルに近く、高級感のあるデザインや可愛くて温かみのあるデザインなど幅広い選択肢があります。

本物のキッチンタイルだと目地のお手入れが大変ですが、タイル調のキッチンパネルであればその心配もありません。コンロ付近の広い範囲に採用するのはもちろん、アクセントとして取り入れるのもおすすめです。

施工例②ステンレスのパネルで格好良く

ステンレス製のキッチンパネルは、シンプルでありながらスタイリッシュな印象を与えてくれるクールな見た目が特徴です。レストランなどの厨房で使われているイメージが強いかもしれませんが、汚れに強く、お掃除がしやすい素材でもあります。

ステンレスのキッチンパネルを採用するのであれば、シンクや水道、家電製品などキッチンの雰囲気を統一させることで、さらにこだわりが感じられる空間になります。

また、比較的リーズナブルという点も魅力のひとつなので、広い範囲に使いたい場合にもおすすめです。洗練された雰囲気のキッチンにしたい方は、ぜひ選択肢に入れてみてください。

施工例③石目調パネルで重厚感ある雰囲気に

石目調のキッチンパネルは、高級感や重厚感のある雰囲気をもたらしてくれます。石目調といっても、大理石やコンクリートなどさまざまな種類があるので、お好みのパネルを選びましょう。例えば、大理石調のキッチンパネルだと高級感のある雰囲気になり、コンクリート調だと無骨でおしゃれな印象のキッチンに仕上がります。

また、石目調のパネルは汚れが比較的目立ちにくいため、お手入れがこまめにできないという方にもおすすめです。インパクトのあるキッチンにしたい方は、石目調のキチンパネルをぜひチェックしてみてください。

お手入れが楽なキッチンパネルを検討してみよう

今回は、キッチンパネルの特徴とメリットデメリット、選ぶ際のポイントをご紹介しましたが、いかがでしたか。近年システムキッチンの壁面の主流になっているキッチンパネルは施工がしやすく、清潔に保ちやすいのが特徴です。

また、キッチンパネルは耐火性や耐久性に優れたメラミン化粧板やアルミ、ステンレス、ホーローなどの素材でつくられており、デザインの選択肢が豊富というメリットがあります。

調理をすれば、どんなに気を付けていても油汚れや調味料がはねることがありますが、お手入れをしやすいキッチンパネルを選ぶことで日々のお掃除を楽にすることができます。キッチンの広い範囲に取り付けるからこそ、納得のいくデザインと機能性を備えたキッチンパネルを選んでください。

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