幸せを呼ぶ観葉植物ナギとは?育て方から増やし方まで徹底紹介!
室内インテリアとして人気の観葉植物の中には、「幸せを呼ぶ」として縁起が良い植物があります。それが神社などの御神木にもなっているナギです。観葉植物初心者向けでもありますが、その育て方を知らなければ枯れてしまいます。こちらの記事では幸せを呼ぶ観葉植物・ナギの上手な育て方などを紹介していきます。観葉植物に興味のある方は一度チェックしてください。
目次
観葉植物としても人気の「ナギ」とは
マキ科に属する常緑高木のナギは、主に熊野神社や熊野三山系神社において御神木とされる樹木です。そのため昔から神聖な木であるとされています。
また、凪に通じるために船乗りがナギの葉をお守りにしている俗習もあります。観葉植物としての人気だけでなく、庭園樹や並木、生け垣として植えられているところもあります。大きく成長したナギは建材や家具材、彫刻、柩(ひつぎ)などにも用いられています。
ナギの特徴
基本的暖かい場所に自生しているナギは、主に四国や九州、海外では台湾などに分布・自生している植物です。光沢のある楕円形で葉先が尖った広葉樹のような葉をしていますが、分類上は針葉樹に分類されています。
高さは最大で25mにもなり、雌雄異株です。ナギの花は葉の根本に咲き、雌株の花は小さく見逃しやすく、雄株は薄い黄緑色で細長い花が1箇所にまとまって咲きます。
雌株であれば小さな丸い実がなり、種が採取できます。元々は御神木として神社に多く植えられているナギは、近年では観葉植物としての需要も高まっています。
花言葉はなくとも幸せを呼ぶ植物ナギ
植物の多くはいろいろな花言葉がありますが、ナギには珍しく花言葉がありません。しかしナギは幸せを呼ぶ植物としても知られています。
これは御神木に使われている神聖な植物だからと考えられます。また、縦方向にある葉脈葉が横に裂けにくいために縁が切れないと繋がり、縁結びや夫婦円満の木としてお守りにもなっています。
さらに苦しみをなぎ払うとして商売繁盛や開運、災難除けのお守りにも使われているようです。現在でも縁結びや開運お守りとして利用されています。
ナギを動画で見てみよう
ナギがどんなものなのか、動画でその様子を見てみましょう。神社の境内や御神木に使われるナギの葉は、その昔良縁などのお守りとして手鏡の裏に入れて願掛けにも使われていたそうです。現在では縁起が良い、幸せを呼ぶ植物として人気も高まっています。
観葉植物ナギの育て方【栽培管理】
幸せを呼ぶ植物であるナギ、枯れてしまうとなんとなく縁起が悪く感じますが、育て方のコツを知ることで上手に育てることができます。
ここでは栽培管理の方法を紹介します。ナギは栽培管理があまり難しくないため、観葉植物初心者でも上手に育てることができます。
栽培管理①栽培環境
ナギの歴史は古く、春日大社にあるものは1000年以上前に植えられたと言われています。そのため日本の気候でもうまく育ちますが、もっとも適した環境は暖かい場所です。
屋外であれば寒い地方は栽培に失敗することもありますが、鉢植えで室内に置くのであれば気温が低い場所でも十分育てることができる環境にできるでしょう。
観葉植物の場合は室内が多いですが、ナギは寒さが苦手なので、特に北国や冬場は室内管理がおすすめです。また、発芽から2年ほどは成長したものよりも寒さに弱いため、より気を付ける必要があります。
寒さは苦手ですが、ある程度の日陰には耐えることができます。ナギに適した栽培環境は、多少の日陰になっても日光が良く当たる場所で、気温が低すぎないところがおすすめです。
栽培管理②水やり
水やりは季節や地植え・鉢植えによって与え方を変えます。地植えの場合はよほどの乾燥が続かなければ、自然に降る雨でも十分です。
鉢植えは春から秋は土の表面が乾いたときにたっぷりと水やりします。鉢底から水が出るくらいにして、鉢受けの水はその都度捨てるようにしてください。
冬はあまり水やりせず、2~3日に1回で十分です。ナギは乾燥に対しての耐性があるので、むしろ水が多すぎると枯れてしまい上手に育ちません。
栽培管理③肥料
植物を栽培するときは必ずしも肥料が必要、というわけではありません。ナギは特に肥料のいらない植物で、そのままでも十分成長します。
少し育ちが悪いと感じたときに、成長期である3~6月頃に液肥を、植え替えのときに効果が緩やかで長く続く緩効性肥料を与える程度にしてください。
栽培管理④病害虫
初心者にも育てやすいナギは、あまり病害虫の心配がありません。気になるとすればテッポウムシの被害ぐらいでしょう。テッポウムシはカミキリムシの幼虫のことで、内部を食い荒らして枯らす厄介な害虫です。
被害にあってしまうと有効な対処法がありません。ナギが弱ってきたときに幹に穴があれば、それはテッポウムシが侵入したことを意味します。
しかしナギがテッポウムシ被害に合うことは稀であり、室内栽培であればそれほど心配しなくても大丈夫です。
観葉植物ナギの育て方【季節の管理】
特に肥料を必要とせず病害虫被害も少ないナギですが、ある程度の手入れは必要になります。ここでは季節の管理についてチェックしてください。
温暖な地方でも冬になれば外気温が下がるため、寒さに弱いナギを窓付近に置いている場合は冷気を遮断できる場所に移動させましょう。
季節の管理①植え付け・植え替え
ナギは移植すると根付きがしにくい植物なので、地植えしたときはあまり移植しないようにしてください。地植えの場合は日当たりと水はけの良い場所を選んで植え付けしましょう。
しかし鉢植えの場合は1~2年に1回は植え替えが必要になります。成長してくると根詰まりを起こすので、鉢底から根が出る、水の吸い込みが良くないときは、一回り大きな鉢に植え替えましょう。植え付けや植え替えは春頃が適しています。
季節の管理②剪定
ナギは最大まで成長すると25mにもなります。しかしそのまま放置していてもそこまで樹形を乱すことはありません。そのためあえて剪定しなくても良いですが、大きくなりすぎたと感じたら4月か8月下旬から9月上旬頃に剪定してください。
鉢植えでは地植えほど大きくなることもありませんが、スペース的に気になれば剪定してサイズ調整すると良いでしょう。
観葉植物ナギの育て方【増やし方】
植物、特に樹木を増やすときは挿し木などで増やすことが多いですが、ナギは挿し木で増やすのが難しい植物です。そのため種から増やすほうが良いでしょう。
種を取るならナギの雌株を栽培し、25年以上にしなければいけません。そこで市販の種を購入するか、神社にナギの木があれば探してみましょう。
種ができるのは10~11月頃なので散策ついでに熟成した実を探すのもおすすめです。実を見つけたら種を出して種まきするか、乾燥しないように保管して次の年に蒔く方法もあります。1cm程度の土に埋め、土の表面が乾燥しないように水やりします。
幸せを呼ぶ観葉植物ナギのおすすめ3選
観葉植物としても人気のある幸せを呼ぶナギを栽培するためにおすすめを紹介します。神社で見つけた種を植えるのも良いですが、初心者なら鉢植えになっているほうが栽培しやすいでしょう。
小さな鉢植えで販売されているナギでも、ある程度成長すると根詰まりを起こす場合があるので植え替えする必要があるかもしれません。小ぶりなサイズはスペースを取らず、少し大きめなら存在感のある観葉植物になります。
おすすめ①梛(ナギ)の木4号陶器鉢植え
4号の鉢植えは神聖な植物とされるナギにぴったりの白い陶器製で、スタリッシュなデザインがリビングや玄関先に置いても素敵な鉢植えです。他のインテリアの邪魔をせずに縁結びや夫婦円満、魔除けの観葉植物としておすすめです。
おすすめ②ナギ麻巻き 良縁 縁起物 梛 観葉植物 インテリア
麻巻の3号ポットに入った、少し小ぶりのナギの鉢植えです。良縁を結ぶとされているナギは、自宅だけでなく会社において、ビジネスでの商売繁盛や開運の観葉植物としても喜ばれます。
コンパクトなので日光のあたる窓付近や、シューズボックスの上などに置いても良いでしょう。鉢植えが麻巻になっているので、カントリー調やナチュラルデザインのインテリアとも良く合います。成長してきたら一回り大きな鉢に植え替えるようにしてください。
おすすめ③幸せを呼ぶナギ 梛 1鉢 セラミス植 (白)
室内の観葉植物にはセラミスを使った鉢植えもおすすめできます。セラミスは多肉植物などの室内観葉植物に良く利用されるもので、土の代わりになる植え込み材です。
水を吸収するので鉢底に穴がなくてもOK。液肥を使うこともでき、水やりの目安はセラミスの表面が少し白くなった頃になります。
吸水性に優れているので、週1回の水やりでも大丈夫です。鉢は白とピンクの2色、幸せを呼ぶナギは自宅用以外にプレゼントにも喜ばれます。
縁起のいいナギを育ててみよう
良縁や夫婦円満、商売繁盛、開運などさまざまな幸せを呼ぶとされているナギは、古来より縁起の良い植物として重宝されています。観葉植物で迷ったときは、光沢のある葉が美しい、幸せを呼ぶナギを選んでみるのも良いでしょう。
その他の関連記事はこちらから
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。