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仏壇の正しい処分方法を徹底解説!仏壇から魂を抜く儀式とは?

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仏壇を処分しようと思う時、どんな方法が思いつくでしょうか?先祖や仏様を祀っている仏壇も、何らかの事情で処分が必要になる時があるかもしれませんが、中々扱う事が無いために困ってしまうこともあるでしょう。そこで今回は、仏壇の正しい処分の仕方を解説します。

仏壇を処分する方法5つ

仏壇を処分するタイミングは、そうそうないと思われます。引っ越しを機に、コンパクトな仏壇に変えるといったところが現実的でしょう。仏壇の処分の仕方については、大きく分けると5つほどあります。

仏壇を処分方法①お寺に引き取りを依頼する

まずは、仏壇はお寺に引き取りを依頼して処分をしてもらうというものです。お寺は仏教の宗教施設であり、仏教の専門家である僧侶が在籍しています。仏壇は仏教の宗教的な仏具の一種ですから、適切な方法で処分することが重要です。

お寺はこれを適切に行うことができる場所であり、専門知識と経験を持つ住職及び関係者が対応をしてくれます。引き取られた仏壇は適切な儀式や供養が行われ、供養を通じて故人の魂を安らかに送ることができます。

仏壇は日本の文化と宗教に深く根ざしており、適切な方法で処分することは文化的な尊重の表れでもあります。お寺で処分することは、これら文化的な価値観を尊重する方法の一つとされています。

仏壇を処分方法②仏具店に引き取りを依頼する

続いては、仏具店に引き取りを依頼するというものです。仏具店もお寺と同じく仏教や宗教の儀式に関する専門知識と経験を持っているのは間違いなく、仏壇の適切な処分方法を知っており不適切な処分方法を避けることができます。

仏具店は、引き取った仏壇を再利用または再販することがあります。これにより、他の人にとっても新しい仏具をリーズナブルな価格で入手する方法となりますから、仏具のリサイクルが促進されます。

引き取った仏壇については供養はもちろん、店舗によっては証明書を発行してもらえることもあります。新規購入時に限り、運搬料のみで古い方の仏壇の引き取りに対応していたりもします。

仏壇を処分方法③自治体の粗大ごみに出す

一般的な大型の家具と同じように、各自治体の粗大ごみとして出す方法も取ることができます。回収の予約をしてから、コンビニでごみ処理券を購入し貼り付け、収集日に指定された場所へと出すという普通の家具と同じような処分の流れです。

粗大ごみの収集を利用する際には、先に述べた通り回収場所まで自宅から運び出さなければならないのが一番の手間になると想定されます。仏壇1つもかなり重いので、注意して運搬するようにしましょう。

仏壇の処分方法は地域によって異なるため、具体的な情報を得るためには地元の自治体に問い合わせることが重要です。自治体のウェブサイトや廃棄物処理部門などの公式情報源から、仏壇を適切に処分する方法について事前にリサーチしておきましょう。

仏壇を処分方法④不用品回収業者に引き取りを依頼する

仏壇は一般的に重いですから、粗大ごみとして出すなど適切な方法で処分することはできないわけではありませんが手間がかかるのは事実です。そこで不用品回収業者に依頼することで、そういった手間を省いた処分が可能になります。

仏壇を不用品回収業者に引き取ってもらうのも特段罰則等があるわけではありませんし、仏壇が使えない状態である場合でも、不用品回収業者が適切な廃棄物処理方法を実践してくれます。

ネックとしては、やはりコストがかかる面かと思われます。仏壇や業者によって費用の相場は異なりますが、処分のみの回収なら5,000円~15,000円、閉眼供養などを別で行う場合には別途費用が必要になります。

仏壇を処分方法⑤リサイクル業者に引き取りを依頼する

不用品回収業者ではなく、リサイクル業者を利用する方法もあります。閉眼供養に関しては別で依頼をしたり行う必要がありますが、引き取り先として選択することができるのです。

不用品回収との違いは、仏壇を買い取ってくれる点にあります。仏壇は一般的に木材や金属などの素材で作られており、これらの素材は再利用可能です。リサイクル業者は、これらの素材を再加工して新しい製品を作ったりするために用いられます。

店舗に持ち込むのは利用する側としては手間でしょうが、自宅まで来てくれる出張査定に対応している業者も少なくありません。もし希少価値が高ければ、相応の金額で買い取ってもらえるでしょう。

仏壇を処分するときにかかる費用の目安

不要になった仏壇を処分する方法は、思いのほかいくつもあると感じられたのではないでしょうか。気になってくるのはやはり処分時に発生する費用ですが、それぞれの処分の仕方で発生する費用が異なります。

  • 粗大ゴミとして処分する場合:400~3,000円
  • 菩提寺に供養を依頼する場合:10,000~50,000円
  • 仏具店に依頼する場合:20,000~80,000円
  • 不用品回収業者に依頼する場合:5,000~15,000円

大まかなな処分時の費用については上記の通りとなっています。仏具店への引き取りの依頼をした場合が相場の中では最も高額となっています。サイズによっても処分費用が異なっていて、かつ引き取りサービスを利用する場合でも家までの距離等が金額を左右してきます。

この点、リサイクル業者であれば費用が発生するどころか買取になりますのでお金に換えることができます。買取に出す方法を取れるのならばそちらの方が利はあるでしょう。

仏壇を処分するときは魂抜きが必要

この様に仏壇の処分については複数の方法およびそれぞれでの費用が発生するわけですが、家具などのように単に処分に出せるという訳ではなく、魂抜きと呼ばれる作業を先に行っておく必要があるのです。

魂抜きとは

仏教や一部の民間信仰の中で、仏壇に祀られていた仏像や供物に魂が宿っていると信じられています。このため、仏壇を処分する際にはそれらの魂を尊重し、適切に解放するために儀式や祈りが行われることがあります。

それが魂抜きであり、文字通り仏壇から魂を抜くための儀式になります。閉眼供養というのも同じ意味を持っていて、仏壇を魂を祀る場所ではなく単なる入れ物にしてから処分をする為の儀式なのです。

これをしなくとも問題はありませんが、一般的には処分する前に行っておくのがマナーとなっており仏壇を捨てる前に魂を解放し、感謝の意を示すための儀式でもあります。

魂抜きの手順

実際の魂抜きに関しては、所有者など一般の方が行うのは不可能ですので、お寺のお坊さんへの依頼が必要となります。菩提寺の住職も忙しいので、依頼をする場合には約1か月ほど前に連絡を取っておくべきとされています。

魂抜き当日までに、線香、花、ろうそく、水、ご飯またはお菓子を用意します。またお布施に関しては金額のバラつきがありますので、日取りを決める際に先方へ聞いておくと具体的な料金を教えてくれます。

仏壇を処分するときの注意点

仏壇は処分などであまり扱う事が無いからこそ、正式な手順を踏む必要があるのです。最後に、仏壇処分時に注意しておく店についても解説していきます。

宗派に適した処分方法を選ぶ

まず、宗派に適した処分の仕方を選ぶというものです。仏壇は仏教や他の宗教と深い関連があるものであり、仏壇に祭られている仏像や仏具は信仰対象です。したがって、宗派に応じた方法で処分することはその宗教の信念や教えを尊重する事につながります。

例えば日蓮宗や真言宗では今回ご紹介した魂抜きが必要になりますし、浄土宗ではその代わりとして遷座法要・遷仏法要といった法要を行います。

事前に親族に相談する

仏壇を処分する際、所有者の意思を確認することは非常に重要です。親族に相談することで、所有者がその決定をどのようにしたいのかを明確にすることができ、また誰が仏壇を引き継ぐか、どのように使いたいのかも話し合えます。

仏壇は家族の歴史や記憶と関連していることが多いため、仏壇を処分することは感情的に難しく処分に反対する場合もあるでしょう。事後報告ではトラブルにもなりかねないので、先に相談をして一緒に決定をしたいところです。

処分する際も丁寧に扱う

処分の際には、勿論低調に扱うようにしましょう。これまで故人や先祖を祀り偲ぶために大切に扱い受け継いできたものですから、処分時に雑に扱う訳にはいきません。

処分の方法の中で買取業者への依頼をご紹介しましたが、雑に扱うと破損し金額にも影響する可能性があります。作りが繊細である分影響も大きいですから、どんな方法を取るにしても丁寧に扱う事は忘れないでください。

引き出しの中に貴重品がないか確認する

引き出しが付いている仏壇の場合には、処分に出す前にその中身についても確認と回収を行っておきましょう。家系にとって大切な品物が残っているケースも無い訳ではありませんので、事前にチェックをしておくべきです。

先祖を敬う気持ちを忘れず正しく処分しよう!

仏壇を何らかの理由によって処分することになったとしても、どんな方法を取るにしても最後まで丁重に扱い、先祖を敬う気持ちは忘れてはいけないのは共通しています。是非とも正しい方法で処分をしてください。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。