記事作成日:

パートタイム派遣とは?働くメリットや仕事内容など徹底解説!

当サイトの記事には広告、アフィリエイトが含まれています。

パートタイム派遣とはフルタイム型の派遣社員よりも、短い勤務時間や少ない勤務日数でも働ける派遣社員を指します。この記事では、パートタイム派遣で働くメリットや仕事内容について詳しく解説していくので、派遣社員として働きたいけど「フルタイムでは働くのは厳しい」という方は参考にしてください。

パートタイム派遣とは?

パートタイム派遣とは、パートタイムと派遣の良いところを持ち合わせた働き方で、短い時間や少ない勤務日数でも働けることから子育て世代やフルタイムでは働けないという方にもおすすめの働き方です。

今回は、パートタイム派遣のメリットや仕事内容・パートタイム派遣で働く上での疑問など、パートタイム派遣について徹底解説していきます。また、扶養の範囲と税金についてもふれているので、興味のある方はぜひご覧ください。

パートタイムとパートタイム派遣の違い

ここでは、パートタイムとパートタイム派遣の違いをみていきましょう。この2つの大きな違いは「雇用主」にあります。パートタイムの場合、スーパーやコンビニであればその店舗や店主、企業であれば経営者というように「勤務先」が雇用主となります。

しかしパートタイム派遣の場合、雇用主は契約している「派遣会社」です。そのため、給料は派遣会社から支払われ、福利厚生なども派遣会社のものに加入します。

また、パートタイムとパートタイム派遣では雇用期間にも違いがあります。パートタイムの場合、短期契約でない限り長期間働くことができますが、パートタイム派遣は企業と派遣会社が契約をかわした期間のみ働くことができます。

ほかにも、パートタイム派遣が業務を正確に効率よくこせる即戦力が求められるのに対し、パートタイムはパートタイム派遣ほどの能力を求められることはほとんどありません。高い能力を求められる分、パートタイムよりもパートタイム派遣の方が、時給が高めに設定されていることも多いようです。

パートタイム派遣は人気の働き方

パートタイム派遣は、子育て世代やフルタイムのは難しいという方などから注目されている働き方です。ここからは、パートタイム派遣が人気の理由をチェックしていきましょう。

人気の理由①家庭と両立させながら働ける

パートタイム派遣が人気の理由1つ目は「家庭と両立させながら働ける」ところです。パートタイム派遣では、午前中だけ働きたいという方や週2~3日だけ働きたいという方など、自分のライフスタイルに合わせて仕事が探せるので、家庭や趣味・勉強などと両立がしながら働くことができます。

人気の理由②派遣会社を利用できる

パートタイム派遣が人気の理由2つ目は「派遣会社を利用できる」ところです。パートタイムでも、時間や勤務日数をある程度選ぶことができますが、困ったことやトラブルがあった場合は自分で対処しなければなりません。しかしパートタイム派遣なら、困ったことやトラブルがあった時には、間に派遣会社が入ってくれるので、安心して働くことができます。

パートタイム派遣のメリット

ここまでは、パートタイム派遣が人気の理由についてまとめてきました。ここからは、パートタイム派遣にはどのようなメリットがあるのかをチェックしていきましょう。

パートタイム派遣のメリット①時給が高い

パートタイム派遣のメリット1つ目にあげられるのは「時給が高い」ところです。時給は職種や勤務地によってことなりますが、一般的なパートタイムの平均時給は1,000円前後です。

パートタイム派遣の平均時給は1,200円~1,300円程度と言われているので200~300円ほど高くなり、医療事務など専門的な分野になるほど時給は高くなる傾向にあります。当然、求められるスキルも高くなりますが、時給が高いことろは魅力といえます。

パートタイム派遣のメリット②ブランクがあっても働ける

パートタイム派遣のメリット2つ目にあげられるのは「ブランクがあっても働ける」ところです。パートタイム派遣で働く場合、企業との間に派遣会社が入ってくれます。

そのため、復職する際に不安なことや働き方など様々相談にのってもらえます。中には、スキルアップ研修などを行っている派遣会社もあるので、ブランクがあっても安心して働くことができます。

パートタイム派遣のメリット③扶養内で働ける

パートタイム派遣のメリット3つ目にあげられるのは「扶養内で働ける」ところです。パートで働いている方にとって、扶養内で働けるかは重要なポイントになります。税金を納めないで済ませるには、年間所得を103万未満に抑える必要があります。

年間所得が103万を超えてしまうと、配偶者控除の適用外となり所得税を納める義務が生じます。また、年間所得が130万を超えると扶養から外されるほか社会保険への加入も義務づけられるため負担が大きくなるので扶養内で働けることが大きなメリットとなるのです。

パートタイム派遣のメリット④様々な職場で働ける

パートタイム派遣のメリット4つ目にあげられるのは「様々な職場で働ける」ところです。一般的なパートタイムの場合、店舗のレジ打ちや商品販売などの接客業・物流関係や清掃などの仕事が多く見られます。

しかし、パートタイム派遣ではデータ入力などの一般事務や専門職でのオフィスワークなど、これまでの経験を活かせる職場で働けるため、いずれ正社員として職場復帰したいという方にもおすすめです。

扶養の範囲と税金

ここまでは、パートタイム派遣のメリットについて解説してきました。ここからは、扶養の範囲と税金について詳しくみてきましょう。

扶養について

扶養とは収入が少ない家族を経済的に援助することです。一般的には、妻(夫)や子供がその対象ですが、子供が親を扶養する場合もあります。妻(夫)が働いていたとしても、その範囲内であれば扶養家族から外されることはありません、

妻の収入と税金の違い

パートタイム派遣のメリットのところでも解説しましたが、妻(夫)の年間所得額によって払うべき税金が違ってきます。そのため、パートタイムとして働く方は、その額を超えないように働くのが一般的です。

年間所得で、最初の壁となるのが103万円です。103万円を超えると、配偶者控除の適用外となり、所得税を納めなくてはならなくなります。次に壁となるのが、106万です。雇用期間が1年以上(見込み)・ひと月の賃金が8.8万円以上・1週間の所定労働時間が20時間以上などの一定の条件を満たしている場合、所得税の納税義務に加え、社会保険に加入する義務が生じます。

続いて壁になるのが130万円です。130万円を超えると扶養家族から外されるため、勤め先の社会保険に加入するか、自分で国民健康保険や国民年金を払わなければならなくなります。また、150万を超えると、配偶者特別控除の適用外となります。

こうしてみていくとマイナス面だけのように感じますが、将来もらえる年金が増えるなどプラス面のあるので、自分がどの金額までなら働けるのをしっかり確認しておくと良いでしょう。

パートタイム型派遣のお仕事

扶養の範囲と税金について解説したあとは、パートタイム型派遣で多い仕事やパートタイム型派遣のお仕事の具体例をチェックしていきましょう。

日雇い派遣の原則禁止を知っておこう

「日雇い派遣の原則禁止」は、労働者派遣法改正法により平成24年10月1日に施行されました。これは「雇用保険の適用を受けない学生」「60歳以上の方」「生業年収が500万円以上で副業として従事している方」「世帯年収が500万円以上で、主たる生計者者以外の方」に該当する方を除き、30日以内の労働者派遣の仕事を原則禁止するという法律です。

また、「ソフトウェア開発」「ファイリング」「デモンストレーション」「受付・案内」「通訳・翻訳・速記」など適正な効用管理に支障を及ぼすと認められる業務なども例外とされています。パートタイム派遣での仕事を考えているなら、このような法律があることを覚えておきましょう。

パートタイム派遣で多い仕事

まずは、パートタイム派遣で多い仕事をチェックしていきましょう。パートタイム派遣には、事務・電話業務・医療事務・受付・介護ヘルパー・看護助手といった職種があります。

事務の中では、電話応対やデータ入力・書類作成などを行う一般事務や在庫管理や見積書や請求書の発行などの営業事務の需要が高くなっています。パソコン入力などのスキルは必要になりますが、比較的初心者でもチャレンジできることから人気の高い職種です。

電話業務は、お客様からかかってきた電話に対応したり、商品案内の電話を発信したりするコールセンターの仕事が含まれます。高いコミュニケーション能力が必要とされますが、服装や髪型の制限がなくシフト制でパートタイム派遣でも働きやすいのが魅力です。

医療事務や受付なども、パートタイム型派遣の中では人気の高い職種です。資格を持っていなくても働くことはできますが、資格を持っていたほうが有利です。時間の融通がききやすいため、子育て世代にも人気があります。

人手が不足している、介護ヘルパーや看護助手は現在需要が高まっています。介護ヘルパーの主な仕事は、老人ホームやデイサービスなどでの利用者のお世話です。看護助手は、看護師のサポートを行います。

どちらの仕事も、資格がなくても働くことができます。ほかにも、製造業・軽作業・IT関係など様々職種があるので、自分にあった仕事を見つけれるはずです。

パートタイム派遣のお仕事の具体例

就業時間が短いところや少ない勤務日数でも働けるところが魅力のパートタイム派遣ですが、どのような仕事があるのでしょうか。ここでは、実際のパートタイム派遣のお仕事の具体例をみていきましょう。

勤務時間 勤務日数 職種 勤務内容 条件
10:00~16:00
(実働5時間/休憩1時間)
週2~3日
(月10日前後)
土・日休み
一般事務 法務・人事
データ入力
タイピング等
世帯または本人収入が500万円以上ある方
昼間学生の方
60歳以上の方

勤務時間 勤務日数 職種 勤務内容 条件
1日7時間未満OK
9時半出勤OK
10時半出勤OK
週3日勤務
週4日勤務
週5日勤務
企画・営業企画・マーケティング 外資系IT企業でのマーケティングアシスタント業務 経験必須

勤務時間 勤務日数 職種 勤務内容 条件
9:00~17:00 週3~5日勤務 コールセンター 電話でのお問い合わせ対応
データ入力・資料発送
未経験者OK
研修制度あり

勤務時間 勤務日数 職種 勤務内容 条件
9:30~17:30
10:00~15:00など短時間での勤務にも対応
週2~5日で応相談 住宅メーカーの一般事務 データ入力
書類作成
電話応対
その他付帯業務
未経験OK
電話対応業務の経験がある方
Excel・wordの基本操作が出来る方

パートタイム型派遣で働く時の疑問

ここまでは、パートタイム派遣で多い仕事やパートタイム派遣の仕事の具体例をご紹介してきました。ここからは、パートタイム派遣で働く時の疑問についてお答えしていきます。

パートタイム派遣の疑問①急な変更

子供の体調不良や急用で、仕事の予定を変えてほしいと思うことは誰にでもあります。では、パートタイム派遣では、急な変更に対応してもらえるのでしょうか?パートタイム派遣に限ったことではありませんが、急な変更を認めてもえるかは、働いている企業の担当者や仕事の状況次第です。

しかしパートタイム派遣の場合、スケジュール管理は派遣会社が行っているので、まずは派遣会社に相談してみましょう。もし、小さなお子様がいるなど急な変更が起きやすいという方は、あらかじめ派遣会社に相談しておくと良いでしょう。

パートタイム派遣の疑問②ボーナスはある?

次にパートタイム派遣に「ボーナスはある?」との疑問を持っている方も多いはずです。結論から言いますと、パートタイム派遣の多くはボーナスは支給されません。それは、ボーナス分が時給に上乗せされているからです。ボーナスだけでなく、交通費も含まれていることが多いので覚えておきましょう。

パートタイム派遣の疑問③正社員と待遇の違い

では、正社員とパートタイム派遣ではどのような待遇の違いがあるのでしょうか?ここからは、正社員との待遇の違いをチェックしていきましょう。

正社員とパートタイム派遣ではまず、雇用主が違います。パートタイム派遣の雇用主が派遣会社となるため、ボーナスがない・交通費が支払われない・退職金がないのが通常でした。

しかし、2020年4月1日に大手企業が先行して施行され、2021年4月1日より中小企業に対しても施行された「パートタイム・有期雇用労働法」より、同じ会社で同じ仕事をしている場合には、不合理に待遇差を設けることができなくなりました。

そのため、これまで時給に上乗せされているため、支給されていなかった交通費が支給されるようになったり、退職金がもらえるようになる可能性もでてきました。現在すべての企業で実施されているわけではありませんが、今後、正社員との待遇差がなくなることが期待されています。

パートタイム派遣の働き方も選択肢の一つ

パートタイム派遣は短い時間や少ない勤務日数でも働けることから、子育て世代やフルタイムのは難しいという方に注目されている働き方です。高度なスキルを求められることもありますが、未経験者やブランクがある方でも働くことができます。働き方のひとつに、パートタイム派遣を入れてみてはいかかでしょうか。

その他の関連記事はこちらから



※記事の掲載内容は執筆当時のものです。