ビジネスローンには独自審査の会社もある!独自審査の項目や利用時の注意点を解説
ビジネスローンを提供する会社の中には、独自審査を設けている場合があります。
文字通り一般的な審査とは異なる観点で審査を行い、融資を行っても問題ないか判断する方法です。
独自審査を採用しているビジネスローンは、信用情報を見ない傾向にあるため信用情報に問題がある場合でも融資を受けやすくなっています。
とはいえ、独自審査がどういうものかわからないという方が多いでしょう。
この記事では、ビジネスローンの独自審査の内容やメリット、利用時の注意点などを解説します。
独自審査を採用しているビジネスローンの利用を検討する際の、参考にしてみてください。
目次
ビジネスローンの独自審査とは?
ビジネスローンの独自審査は、一般的な審査とは異なる方法で審査を行います。
一般的なビジネスローンは、以下の項目を確認しています。
- 会社の決算
- 信用情報
- 企業活動の状況
- 借入額の情報
融資する金額が多ければ多くなるほど、決算の情報や現在の借入額について重点的に確認し、融資ができるか判断します。
今回紹介する独自審査というのは、これらの一般的な審査を行っていない可能性があります。
その一方で、会社側が独自に設定した審査項目をクリアしなければ、融資を受けられないというものです。
そのため、これまでビジネスローンの審査を通過できなかった会社でも、融資を受けられる可能性があります。
しかし、独自審査はあくまでその会社独自の基準であるため、通常の審査より信頼性に欠ける恐れもあります。
独自審査を採用しているかを確認する方法は基本的にありません。
ネット上の声を参考に独自審査を実施しているか調べ、判断することとなります。
ビジネスローンの独自審査で見られる項目
ビジネスローンの独自審査で見られている項目は以下の通りです。
- 返済能力
- 経営状況
- 他社借入
独自審査を採用している場合、信用情報を見ていない傾向にあるため、過去に問題を起こしている会社でも融資を受けられる可能性があります。
ここからは、ビジネスローンの独自審査で見られる項目を詳しく説明します。
返済能力
当然ながら返済能力が足りない場合は、どのような会社でもビジネスローンを利用できません。
独自審査の場合は、赤字でも返済能力さえしっかり備わっていれば問題なく利用できる傾向があります。
ビジネスローンを確実に返済できると判断できる会社には融資するという方法です。
一方で、経営状況が安定していたとしても、返済能力が不足していると判断されれば審査に落とされます。
現時点で黒字経営を達成しても、ビジネスローンの返済が厳しいと判断される収益では認められないケースもあります。
返済能力はかなり重要視される傾向があるため、しっかり返済できる収益があると提示しましょう。
経営状況
経営状況は、破産するほどの状態になっていなければ問題ありません。
経営状況が赤字だったとしても、独自審査を採用する会社は融資を行う可能性があります。経営状況よりは現時点での返済能力が重要視されます。
ただ、破産しそうな状態であれば話は別です。
破産する可能性があり、貸した分が返ってこないと判断されれば、独自審査でも審査に落とされてしまいます。
決算書を確認した結果、リスクが大きすぎると判断されれば融資が受けられないので注意してください。
他社借入
他社借入が、あまりにも多すぎると認められない可能性があります。
少額の借入では問題ありません。独自審査を実施する会社の中には、かなりの額を借りている場合でも融資するケースがあります。
しかし、収益に対して借りている額があまりにも多い場合は、独自審査のビジネスローンでも融資を受けられません。
ただ、他社借入に関する項目についても、一般的な審査を実施するビジネスローンに比べて甘い傾向にあります。
ビジネスローンで独自審査を受けるメリット
ビジネスローンの独自審査を受けるメリットは以下の通りです。
- 赤字状態でも融資を受けられる
- 審査基準が甘くなる
- 審査落ちの影響を受けづらい
赤字経営で苦しんでいる会社でも、ビジネスローンで融資を受けられるのは大きなメリットとなるでしょう。
ここからは、ビジネスローンの独自審査で得られるメリットを詳しく説明します。
赤字状態でも融資を受けられる
独自審査を採用しているビジネスローンであれば、赤字状態でも融資を受けられます。
赤字経営が続いている会社は、一般的な審査では融資が認められないケースが多いため、赤字でも融資を受けられるビジネスローンは貴重な存在です。
会社の経営を立て直すきっかけとできるかもしれません。
審査基準が甘くなる
独自審査を実施している会社は、基本的に審査基準が甘くなっています。
一般的な審査では基準が厳しく、特に信用情報に問題を抱えている法人や個人事業主など、融資を受ける難易度が高くなります。
しかし、独自審査を受ける場合は話が別で、信用情報を確認しないで融資を受けられる可能性があるため、融資を受けられる可能性が高くなります。
審査落ちの影響を受けづらい
独自審査の場合、過去の審査落ちについては考慮されません。
審査落ちが多いと、融資を受ける際に問題ありと判断されやすくなります。
独自審査のビジネスローンの場合は、過去の審査落ちを考慮せずに審査を実施してくれるため、融資を受けられる確率が高くなります。
ビジネスローンで独自審査を受ける注意点
ビジネスローンの独自審査では注意点が多数あるため注意してください。
- 闇金である可能性が高くなる
- 金利が高い
- 融資額が少ない恐れも
- 電話連絡が頻繁に入る
なかにはビジネスローンではなく、闇金が偽装しているケースもあります。これらに注意して、独自審査を受けましょう。
ここからは、ビジネスローンの独自審査における注意点を詳しく説明します。
闇金である可能性が高くなる
一番の問題は、独自審査を採用している会社には闇金業者も混じっているという点です。
闇金からお金を借りてしまえば、法外な金利で返済できないほどの利息を支払うこととなります。
闇金は、独自審査を採用する企業の中でも極端に審査が甘く、本来であれば審査を通れない人にも貸しています。その反面、金利があり得ないほど高く、年率換算で1000%を超えてる場合があるほどです。
そのため闇金ではないか慎重に見極めなければなりません。
闇金には以下のような特徴があります。
- 誰でも借りられるなどの甘い文言がある
ブラックリストOKという表現が存在する - 貸付条件が異常で不適切な金利が記載されている
これらの記載・表現がある場合は、闇金である可能性が高いため注意が必要です。特に貸付条件についてはしっかり確認したほうがいいでしょう。
闇金を利用すると、会社の経営を立て直すどころか、破滅に向かって進むだけです。闇金を利用してはいけません。
金利が高い
独自審査を行う会社は、基本的に審査基準を甘くしています。しかし、その代わりに高金利が適用されます。
とはいえ闇金とは異なり、法律で認められる範囲で金利を高くしているのですが、融資額が多いビジネスローンでは負担が大きくなりがちです。
1%でも違えば数十万円の負担が追加され、返済に多大な影響が及ぶかもしれません。金利は事前にしっかりと確認しましょう。
また、金利が高い会社を利用する際は、短期間で返済できるよう計画を立て、金利の負担を軽減するのがおすすめです。
融資額が少ない恐れも
独自審査を担当している会社は、大きな融資に対応していない傾向にあります。
融資額の上限が500万円や300万円といった少額となるケースや、中には100万円までしか貸せないなど大きな額は借りられない可能性があります。
少しでも融資額を増やしたいなら、独自審査を避けるしかありません。
独自審査を実施する会社を利用する際は、あまり多くの融資は期待できないことを前提に審査を受けましょう。
電話連絡が頻繁に入る
独自審査の会社は、電話連絡で審査対応をする会社が多くなっています。
そのため電話に出る回数が増える、頻繁に連絡が入って仕事に支障をきたすといった問題が起きる恐れがあります。
会社によっては、契約後も電話連絡で融資を進めるようなケースがあるため、どのような連絡手段を用いるのか事前に知ってから契約しましょう。
独自審査を実施する会社の特徴
独自審査を謳っている会社はありませんが、以下の項目に該当する傾向にあります。
- グループ系列ではない
- ノンバンクの会社
- 中小の消費者金融
- 上限金利が高い
独自審査を実施する会社を探す際は、これらの情報を参考にしてみましょう。
ここからは、独自審査を実施する会社を見つけるポイントを詳しく説明します。
グループ系列ではない
グループ系列の会社ではない貸金業者は、独自審査の可能性が高くなります。
グループに所属している場合、そのグループが定めた基準で審査を実施しなければなりません。独自審査を狙うのであれば、独立した貸金業者を見つけましょう。
ノンバンクの会社
ノンバンクの会社は、独自審査の可能性が高まります。
銀行やその系列に属する会社は、銀行側の審査基準に合わせる必要があるため、独自審査ではなく一般的な審査基準に合わせられます。
ノンバンクの会社であれば、比較的審査基準が甘くなるでしょう。
中小の消費者金融
中小の消費者金融は、独自審査の可能性が非常に高くなっています。
中小の消費者金融は、独自に経営を続けている場合が多く、銀行などの影響は一切ありません。さらに、他に系列となる会社もなく、自由に審査を実施できる傾向にあります。
大手でもアイフルのように、独立している消費者金融はあります。ただ、アイフルは審査基準を少し厳しくしているため、独自審査で確実に審査通過を狙う際は、知名度の低い中小の消費者金融を検討したほうがいいでしょう。
上限金利が高い
上限金利の高い会社は、独自審査の可能性があります。
上限金利が15%~18%に設定されている会社は、他社よりも利息を多く支払う代わりに審査基準を緩和している可能性が高く、独自審査を実施するケースも多くなっています。
中小の消費者金融やノンバンクの会社は、上限金利を引き上げているケースが多く、こうした会社を狙えば、独自審査を受けられる可能性が高まるでしょう。
ビジネスローンの独自審査情報 まとめ
ビジネスローンは独自審査を実施する会社が多々あります。独自審査は審査を通過しやすいものの、金利が高くなるため返済対策が一般的なビジネスローンより重要です。
また、利用する貸金業者の情報を調べる必要もあるでしょう。
上手に使えば、ビジネスローンと契約しやすくなり、経営状況に関わらず融資を受けられる可能性が高まります。少しでも融資の可能性を高めたい時は、独自審査の会社を検討してみてはいかがでしょうか。
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。