銀行融資の審査期間はどれくらいかかる?審査期間を短くする4つのコツを解説

銀行融資の審査期間はどれくらいかかる?審査期間を短くする4つのコツを解説

引用:写真AC 

銀行に融資の申込みをする際、あなたは審査にどれくらいの期間がかかると想定していますか?当日や数日で審査が終わり、素早く融資を実行してくれる銀行はありません。

銀行は最低でも審査に1週間以上かかり、長い場合1ヶ月以上かかります。とはいえ、1日でも早く融資を受けたいというのは本音ではないでしょうか。

そこでこの記事では、銀行融資の審査期間がなぜ長くなるのかを解説するとともに、審査期間を少しでも短くするためのコツを紹介します。

銀行からの融資を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

一般的な銀行融資の流れ

銀行融資の審査期間を解説する前に、まずは事業性資金を借りる場合の銀行融資(プロパー扱い※)の流れを見ていきましょう。

※プロパー融資とは、銀行が直接顧客に貸し付けるため、銀行が100%責任を負う貸付。プロパー融資はその責任範囲から、審査が厳しいという特徴があります。

以下が一般的な流れです。

  1. 銀行に融資の申込み
  2. 必要書類を銀行に提出
  3. 担当者と申込者との融資面談(案件によっては複数回)
  4. 銀行内審査
  5. 店長決裁不可案件については、案件を本店審査部に送付
  6. 本店審査及び決済
  7. 店長決裁または本店決済が下りれば融資実行

以上のように、銀行内での審査に加え、案件によっては本店審査部の審査が必要な場合もあります。当然ながら様々な部署が絡むほど、融資が行われるまで時間がかかります。

融資タイプ別の審査期間

銀行が取り扱う事業性融資である「プロパー融資」「信用保証協会付き融資」「ビジネスローン」の審査期間を解説します。

その他にも住宅ローンやカードローン、個人ローンなどもありますが、この記事では上記の事業性融資をメインに説明します。

銀行融資(プロパー)の審査期間

プロパー融資の審査は銀行単独で行えるため、それほど長期間に及ぶ審査は必要ありません。

ただし、新規取引先に対する融資の場合は、全て一から調査しなければならないので、既存取引先に対する審査よりどうしても期間が長くなります。

【審査期間】

新規取引先 3週間~1ヶ月
既存取引先 1週間~2週間

信用保証協会付き融資の審査期間

信用保証協会付き融資は、事業者が各県にある公的保証機関である「信用保証協会」の保証を受けて、金融機関(銀行・信用金庫など)から融資を受ける貸付方式です。

事業者が途中で返済不能になっても保証協会が金融機関に対して、融資額の80%~100%を支払保証してくれるので、銀行も安心して事業者に融資できます。

ただし、先に信用保証協会が独自の審査を行うので、金融機関は信用保証協会が発行した保証書を受理してからでないと審査を開始できません。

その分、プロパー融資に比べて審査期間が長くなります。

【審査期間】

新規取引先 1ヶ月~1.5ヶ月
既存取引先 2週間~3週間

銀行ビジネスローンの審査期間

銀行の通常融資では対応しづらい小規模事業者や、早期の融資を希望する事業者に対応するため開発されたのがビジネスローンです。

ビジネスローンの審査では、原則スコアリング方式を採用しているので、通常融資に比べて審査時間を早くできるのが特徴です。

ただしスコアリングによる定型的審査から「融資額に上限がある」「金利が通常融資より割高になる」「その銀行と関係がある顧客だけが利用できる」など、一定の利用制限があります。

【審査期間】

新規取引先 2週間程度
既存取引先 1週間程度

店長決裁と本店決裁の審査期間の違い

銀行融資の決裁方法には、店長(または支店長)決裁と本店決裁の2種類あります。

店長決裁とは文字通り、その支店の責任者である店長単独で融資の決裁を行える方式。単独で決裁できるので、本店決裁に比べて審査期間が短いのが特徴です。

一方、本店決裁は店長決裁に回せないような大型融資や、融資条件が厳しい融資、財務状態がかなり悪い相手に対する融資などが該当します。

支店の審査に加えて、本店での審査があるので、店長決裁に比べてどうしても審査期間は長期化します。

そのため大型融資であったり、融資条件が厳しかったりするほど、審査は長期化してしまいます。

しかし、基本的には審査で特に問題点が見つからず「融資額」「貸出金利」「返済期間」などの重要な融資条件が、その銀行の基準内であらば店長決裁が可能です。

銀行融資で審査期間が長くなる主な理由

消費者金融に比べると審査機関が長くなりがちな銀行融資。なぜ審査期間が長くなるのか、その主な理由に付いて解説します。

これから紹介する「長期化する理由」に該当すると、どうしても審査期間が長くなりがちです。

創業融資を申込む

預金取引含めてその銀行と取引がない方が、銀行に創業融資を申込みすると既存取引先に比べて審査期間は長くなります。

銀行としてもその方がどのような人か全く情報がないので、できるだけ詳しく情報を集める必要があるためどうしても審査期間は長くなります。

創業融資で少しでも審査期間を短くしたいなら、その銀行と取引のある司法書士や税理士の紹介を受けてから申込みましょう。

最初から銀行に安心感を与えられるので、スムーズに審査が進みやすくなりおすすめです。

決算書が赤字もしくは債務超過である

財務状況が悪いと審査期間が長くなりがちです。

決算で赤字が数期連続していたり、さらに債務超過に陥っていたりすると、返済財源が枯渇している証。銀行としても新規融資どころか、追加融資にも消極的にならざるを得ません。

こんなときの唯一の解決方法は、資産価値の高い担保を新規あるいは追加で提供することです。

換金性の高い担保が提供されていれば、たとえ申込者の財務状況が悪くても、融資に応じてくれる可能性はあります。

無担保扱いなのに融資申込額が大きい

無担保扱いの案件にもかかわらず、申込額が大きい場合は審査期間が長くなります。

もちろん融資先の業況が極めて好調で、かつ将来的にも成長が見込めるなら、銀行としても無担保扱いで積極的に融資に応じることはあります。

しかし赤字ではないものの、売上利益とも現状維持で、かつ融資申込額が大きい場合は、銀行としても慎重になります。結果、審査に時間をかけるので審査期間は長くなります。

解決策としては、売上額や利益から自社の規模に応じた適切な借入額を知り、その範囲で融資を申込むことです。

自社の銀行評価が低く申込みが全て本店決裁案件になる

融資先に対する銀行からの信用評価が低く、申込みした融資が本店決裁に回されると審査期間は長期化します。

一旦本店に送られると、処理に最低でも1週間は追加で必要になり、審査期間が長くなります。

これに対する解決策としては、どんな項目の評価が悪くて本店審査が必要になるか、銀行担当者から聞き出して、その項目を改善していくことです。

そうすれば、やがて店長決裁に変更され審査期間が短くなるかもしれません。

他社からの借入額が過大

銀行に融資申し込み時、すでに他社からの借入額が過大になっている場合は審査期間が長くなります。

しかし、審査期間が長くなるからと、他社からの借り入れを隠したり、借入内訳書の提出を渋ったりすると、銀行の不信がられ融資を断られるかもしれません。

借入の内容に関わらず、きちんと書類を出しましょう。

銀行融資で審査期間を短くする4つのコツ

融資で審査期間が長くなる理由を解説しました。

それでは具体的にどうしたら銀行融資の審査期間を短くできるか、そのコツについて解説します。

審査に必要な書類を事前に準備しておく

融資の審査時間を早めるコツのひとつめは、審査に必要な書類を事前に準備しておくことです。

創業融資や設備資金の申し込みでは、事業計画書の提出が求められますが、これは事前に用意できません。

しかしそれ以外の「合計残高試算表」「資金繰り表」「借入内訳一覧表」などは、自社の経営管理上も常に必要な書類であるため、事前に準備しておけます。

融資を申し込む際は、これらの書類を事前に準備し、すぐに銀行へ提出できると少しでも早く審査を受けられます。

書類作成を銀行の担当者任せにしない

審査時間を早めるコツの2つめは、融資の書類作成を銀行の担当者任せにしないことです。

融資の審査書類には、銀行担当者が経営者との面談内容をもとに独自に作成する書類もあり、書類の出来不出来が審査結果にも大きく影響します。

例えば、書類の内容が雑だと担当者は上司から再度調査して作成するよう命じられます。このように銀行内の事情で、余分な時間がかかることが考えられるのです。

そのため、担当者にきちんとした書類を作ってもらうかが鍵です。

審査を早く進めるためには、面談の時間を十分に取り、担当者からの質問にはできるだけ詳しく答えましょう。

申込み時点で回答期限を確認しておく

審査時間を早めるコツの3つめは、融資の申込み時点で銀行に回答期限を確認しておくことです。

「返事はいつでもいいよ」と担当者に安易に伝えていると、担当者は仕事の優先順位を他に振り分けてしまいます。結果的に、審査期間は余計に長くなる要因となります。

「いつ頃回答をくれる?」と担当者に回答期限を問いかけておけば「○月○日頃までに回答します」と明確な答えを得られます。期限があれば銀行員としてもプレッシャーがかかるため、優先的に審査を進めてくれるでしょう。

もちろん審査があるので、必ずしも期限までに結果が得られるとは限りませんが、申し込み時点で期限を聞いておくだけで、一定の効果が見込めます。

優良担保を差し出す

審査時間を早めるコツの4つめは、融資に際して銀行に優良担保を差し出すことです。

優良担保の提供は銀行融資で審査時間を早める方法の定番です。

いかに融資先の財務状況が悪くても、債権の回収手段としていつでも換金できる担保を銀行が持っていれば、銀行としても安心して融資できます。

そのため念入りに審査する必要が薄れ、審査時間を早める大きな要因となります。

4つのコツを活用して銀行融資の審査期間を短くしよう

銀行の融資は消費者金融と比べると、審査期間が長くなりがちです。

特に初めての取引の場合は、銀行としても信頼度が測れないため念入りに審査するため審査は長くなります。

少しでも早く融資を受けたいのであれば、紹介した4つのコツを実践してみてください。

審査期間を少しでも短くするには、あなた自身の準備だけではなく、銀行側の仕事をいかに円滑に進めてもらうかも重要な要素です。

書類や申告に不備がないよう、しっかりと準備して融資の申し込みに臨みましょう。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。