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【初心者向け】担保融資とは?メリット・デメリットや無担保融資との違いについて解説

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個人事業主や中小企業の経営者が資金調達のために「融資」について調べると、いろいろな融資タイプがあることがわかるはずです。

融資という言葉とセットでよく登場する単語に「担保」「無担保」などがあります。資金調達のための融資サービスを選ぶ上で「担保」「無担保」という言葉の違いは非常に重要です。この担保や無担保とは何を意味するのでしょうか。

今回の記事では、個人事業主や中小企業が資金調達するときに知っておきたい「担保融資」を中心に取り上げます。

  • 担保融資とは
  • 担保融資の種類
  • 担保融資と無担保融資の違い
  • 担保融資のメリットとデメリット
  • 担保融資を使うときの注意点

担保融資にまつわる5つの知識をわかりやすく解説します。

融資サービス選びに迷っている方や、資金調達したいが担保融資と無担保融資の違いがよくわからないという方は、この記事で基礎をしっかりおさえてください。

 

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担保融資とは

担保融資とは「担保を立てて融資してもらうこと」を指します。担保が必要な融資のことを担保融資と呼びます。

ネットで融資サービスを選んでいるときに融資の種別に「担保融資」や「〇〇担保融資」という言葉が出てくることがありますよね。これは、「この融資サービスでお金を借りる場合は担保を立てることが必要になります」「この融資サービスでは〇〇を担保にしなければお金の借入ができません」ということなのです。

担保融資には大きくわけて2つの種類があります。2つの種類によって何を担保にしてお金を借りるかが大きく変わってくるのです。

融資という言葉で「担保」がセットで出てきたら、「借入のために担保を用意する必要があるのだな」と解釈すれば問題ありません。

担保融資は人的担保と物的担保の2種類

担保融資は担保のタイプによって大きく2種類にわかれます。

ひとつは「人的担保」。

これは、融資を受けるためには人を担保にしなければならないタイプの融資になります。

もうひとつは「物的担保」。

物的担保は、融資を受けるために物を担保として差し出さなければならないタイプです。

物や人という担保の違いについて、もう少し詳しく見て行きましょう。

人的担保(人を担保にする融資)とは

人的担保といわれると「人を担保として差し出さなければいけないのか」と、ぎょっとしてしまうかもしれません。言葉の印象としては、融資のかたに人間を差し出すような印象で、恐ろしいかもしれないですね。

ただ、この人的担保は融資やローン、借金などでよく行われている担保の種類なのです。不動産の賃貸や奨学金などでもよく人的担保が使われています。・・・ここまで話すと、人的担保が何だかわかった方もいるのではないでしょうか。

人的担保とは、連帯保証人や保証人、根保証のこと です。人を差し出すというより、人に「いざというときに代わりに返済する人を用意する」「その人の身元を保証する人を用意する」という保証として人的保証が使われます。

人的保証という言葉から想像する意味は少し怖いかもしれませんが、日常的によく使われている担保だとわかっていただけたはずです。

人的担保ローンや人的担保融資とは、お金を借りる際に連帯保証人や保証人など、「債務者外にも借金を返してくれる人」を担保として用意するタイプのサービスになります。

物的担保(物を担保にする融資)とは

物的担保とは、不動産や動産、債権といった物の担保のこと です。物的担保とは、融資の際にいざというときに貸したお金を回収できるような物を担保として差し出すタイプのローンや融資サービスのことを指します。

具体的に「物」の担保とはどのようなものを指すのかというと、これも非常に身近なものです。

代表的な物としては「不動産」があります。不動産を担保にうるタイプの物的担保融資は、「〇〇担保融資」の〇〇のところに「不動産担保融資」「不動産担保ローン」など、不動産という言葉が入っています。担保にする物の名前が〇〇のところに入っているわけですね。

不動産の他には「動産」などが担保に使われることがあります。不動産とは土地や建物などのことですが、動産は不動産以外のもの、動かせる物のことを意味する のです。

たとえば、日用品や家具など。工具や機械なども動産に入ります。このような動産を担保にするタイプの融資として、動産担保融資などが提供されています。

ただ、動産担保融資の場合、動産なら何でも担保として認められるわけではありません。たとえば、日用品の布団や使い古したテレビなどが担保として認められるかというと、基本的に「無理です」と答えるしかありません。

担保は融資を受けた個人事業主や中小企業が返済できなくなったときに、その物から回収できなければ意味がありません。自分の使っている布団を担保として差し入れて100万円借りたいと申し出ても、融資する側がほぼ頷くことはありません。なぜなら、使い古された布団に100万円を回収できるだけの価値がないからです。

あくまで貸したお金を回収できるような価値のある動産に限られます。動産の担保融資でよく担保として使われるのは、中小企業などの商品在庫などです。

物的担保融資の場合は「担保に提供するなら何でもいい」ではなく、会社や融資サービスごとに担保の条件を定めています。不動産を担保条件にしている融資に動産を担保にすると断られますし、動産を担保にしている担保融資に条件外の担保を差し入れると「別の動産にしてくれ」といわれるはずです。

別記事にファクタリングと担保融資の比較についてまとめました。物的担保融資のひとつである担保融資についても触れています。別記事もチェックしてみてください。

 

 

担保融資とは?無担保融資の違い

担保融資と無担保融資の違いはとても単純です。何らかの人的担保や物的担保を求めるタイプの融資が「担保融資」で、担保を特に求めないタイプの融資が「無担保融資」になります。

銀行や消費者金融などではいろいろな担保サービスがあり、担保融資と無担保融資のどちらもかなり豊富に提供されているのです。

無担保融資の代表的なものがカードローンなどです。

即日で少額を貸し付けるタイプの融資は無担保融資が多くなっています。担保のチェックまでしていると、即日の貸付は基本的に難しいからです。

また、少額を迅速に貸し付ける関係上、返済滞納などがあっても金利などを高めに設定すれば、銀行などはある程度のダメージをおさえることができます。よって、担保は特に必要としないのです。

担保融資の代表的なものは不動産担保ローンになります。

不動産担保ローンは家に抵当権を設定しますね。返済の滞納や不能があった場合は住宅に設定した抵当権を実行し、住宅を競売して売却金から回収するのです。住宅をいざというときの担保として差し出しているわけですね。

担保融資と無担保融資の違いは「担保の有無の違い」。

この点をはっきりさせておきましょう。

担保融資のメリットとデメリットとは

担保融資と無担保融資を単純に「担保の有無」で比較すると、無担保融資の方が使いやすいような気がするのではないでしょうか。

担保がないということは、担保の用意が必要ないということ。借り手にとっては無担保融資の方が借りやすく優れているように感じられますね。

しかし、本当にそうでしょうか。

融資サービスの優劣は担保の有無だけで決まるものではありません。融資額や借入れの条件など、担保の有無も含めた総合評価で決まるのではないでしょうか。

そして、その総合評価に加えて、個人事業主や中小企業など、資金調達の事情や業態にマッチするかによっても優劣が変わります。またメリットやデメリットの比較も、もちろん関係してきます。

担保融資にもメリットとデメリットがあります。メリットを確認すると、個人事業主や中小企業の経営者によっては「担保融資の方が使いやすそうだ」と感じることも少なくないはずです。

担保融資と無担保融資のうち事業や資金調達事情に合わせて使いわけるためにも、担保融資のメリットとデメリットを知っておきましょう。

担保融資のメリットとは

担保融資には5つのメリットがあります。

  1. 担保融資とは「高額を融資してもらえる融資」である
  2. 担保融資とは「金利が低めに設定されている融資」である
  3. 担保融資とは「融資返済期間が長めの融資」である
  4. 担保融資とは「他担保の設定が不要な融資」である
  5. 担保融資とは「中小企業でも借りやすい融資」である

担保融資とは担保を要するという面倒さの反面、金額や金利などの面で有利に使えるというメリットがあるvのです。

担保融資とはどのようなメリットを持つ借入れ方法なのか、もっと詳しく見て行きましょう。

担保融資とは「高額を融資してもらえる融資」である

担保融資の多くは、高額を融資してもらえることが多いというメリットがあります。

たとえば、よく使われている無担保融資のカードローンと不動産を担保にする不動産担保ローンを比較してみましょう。どちらの方がより多く融資してもらえるでしょうか。

担保融資の方が融資金額や融資の上限金額が高く設定されていることが多いはずです。担保ローンはこのように、借入可能な金額や借入れの上限額が無担保融資よりかなり高めに設定されていることが多くなっています。

担保融資が全般的に融資額の面が多くなっているのは、担保があるからです。

無担保融資は担保がないため、金利をやや高めに設定して、金利を回収不能や滞納のリスク対策にするしかありません。金利で回収できる金額には限界がありますから、回収不能や滞納などのリスクを考えて、金融機関は比較的少ない額しか融資できないのです。

対して担保融資は、回収不能や滞納の際は不動産などの物的担保や保証人などの人的担保から回収できるわけですから、無担保融資よりリスク面で安全です。そのため、金融機関も高額の融資に踏み切れるという事情があります。

高額の融資を受けたい場合、どうしても貸す側にはリスクが付きまといます。担保融資は貸し手のリスクヘッジになるため、高額融資サービスが多いという特徴があるのです。

無担保は確かに魅力です。ですが、無担保融資だと資金が足りないことも少なくないため、資金調達目的によっては担保融資の方が、よりメリットがあります。

担保融資とは「金利が低めに設定されている融資」である

すでに話したように、担保融資とは回収不能や滞納が発生したときのための担保を立てた上で借り入れる融資です。担保を立てることによって金融機関側は滞納や返済不能のリスク対策ができるため、金利をその分だけ下げることができます。

無担保融資は担保がないため、回収不能や滞納対策を、金利を少し高めに設定することによって行います。担保融資は金利でリスク対策する必要がないため、無担保融資より金利が低めに設定されていることが多いのです。

担保融資とは「融資返済期間が長めの融資」である

担保融資にもよりますが、担保融資の多くは比較的返済期間を長めに設定することが可能です。

最たる例は不動産担保ローンです。不動産という担保があるからこそ、貸したお金に対して返済期間を比較的長く設定することができます。

無担保ローンの場合は返済期間を長く設定するとその間に収入などが激変してしまい、返済してもらえないリスクが高くなるのです。担保があるからこそ、返済期間を長めに設定できることが多いというメリットがあります。

なお、担保融資は比較的大きな額を融資してもらえることも多いため、返済期間が長めになるという特徴もあるのです。メリットでもありますが、特徴のひとつでもあるということですね。

担保融資とは「他担保の設定が不要な融資」である

担保融資を利用すると、他担保の設定が不要な場合が多いというメリットがあります。担保融資自体が担保の融資を要するのに、「他担保の設定が不要とは?」と疑問に思うかもしれません。

融資の利用や他人に借金の申し入れをした場合、「貸してもいいが担保が欲しい」といわれることも少なくありません。中には保証人や連帯保証人を求められることもあります。

保証人や連帯保証人は親しい人にお願いする場合も多いのですが、「頼み難い」という悩みをよく耳にします。

実際、世の中の多くの人は保証人や連帯保証人という言葉に敏感になっていますし、メディアなどで恐ろしさもよく報道されています。借金のときに周囲の人に保証人や連帯保証人をお願いしても、断られることが非常に多いはずです。このようなときは、「別の物を担保にできたら有難い」と思うのではないでしょうか。

最初から自分が提供できる担保融資に申し込むことで、後から借金や融資の条件を話し合い「保証人を立てて欲しい」と担保を求められることを防止できます。

不動産を担保にできる人は不動産担保融資に申し込めばいいわけですし、動産を担保にできる人は動産担保融資に申し込めばいいわけです。申し込みの段階で、自分で担保の種類を選べます。

担保融資とは「中小企業でも借りやすい融資」である

担保融資は中小企業などでも使いやすい融資のひとつです。中小企業の商品在庫を動産担保として利用できる可能性があるからです。

銀行などの融資では、不動産を担保として要求されるケースが多いという問題がありました。不動産をあまり所有していない中小企業や、価値ある不動産を有していない中小企業などは、融資を受け難いというデメリットがあったのです。

動産を担保にできるタイプの担保融資であれば、不動産がなくても利用できます。ワインやロボット、売掛金債権などを融資の担保にできるようなタイプもあるため、不動産はない動産はあるという中小企業は使いやすい融資なのです。

動産担保融資についてファクタリングと比較しながらまとめた記事があります。こちらも参考にしてください。

 

 

担保融資のデメリットとは

担保融資には4つのデメリットがあります。

  1. 担保融資とは「担保があっても利用できないことのある融資」である
  2. 担保融資とは「嫌がられることの多い融資」である
  3. 担保融資とは「担保を失う可能性のある融資」である
  4. 担保融資とは「資金調達まで時間がかかる融資」である

担保融資の最大のメリットは、担保の準備の面倒さです。個人事業主や中小企業の手持ちの中から担保を選定し、提供しなければいけません。どの不動産や物、人に担保を設定するか選定する自体が面倒という人も少なくありません。

担保選定の面倒さ以外にも、担保融資とは4つのデメリットを抱える融資なのです。

担保融資とは「担保があっても利用できないことのある融資」である

担保融資とは、担保があれば問題なく利用できると思うかもしれません。しかし、利用条件に合っていると申込者側が思っている担保を提供しようとしても、断られてしまうことがあるのです。結果、担保融資が利用できない可能性があります。

たとえば、不動産担保融資に申し込んだとします。中小企業が所有する不動産を担保として提供しようと申し出ましたが、断られてしまいました。融資額に対して担保の価値が低かった等が主な理由になります。

担保融資はいざというときに担保から回収するため、ある程度融資に見合った担保を求められます。不動産なら何でもいいわけではありません。

担保融資の担保次第では、審査で断られてしまい、借入できないというデメリットがあります。

担保融資とは「嫌がられることの多い融資」である

担保融資の中でも人的担保が必要なタイプは、借りる側にとって人間関係の亀裂に繋がる担保融資です。これは単純な話。たとえばお金を借りたい個人事業主や中小企業に「保証人になって欲しい」とお願いされたら困るという話です。

連帯保証人や保証人のリスクがよく取り上げられるようになりました。連帯保証人や保証人を嫌がる人だけでなく、頼まれただけで「あの人とは距離を置こう」と考える人もいるはずです。お金を借りる側にとっても、周囲に「保証人になってくれ」と言い難いところがあります。

担保融資の中でも人的担保を伴うタイプは借りる側も困ることが多く人的担保を頼まれる人も嫌がることが多いというデメリットがあるのです。

担保融資とは「担保を失う可能性のある融資」である

担保融資は滞納や回収不能に陥ったときのために担保を提供します。いざというときは金融機関などの融資先がその担保から貸したお金を回収するためです。

たとえば、個人事業主や中小企業の経営者が、思い出の残る不動産や大切な動産などを担保として提供した場合、返済が苦しくなったときに、その担保を失う可能性があります。

担保融資とは「資金調達まで時間がかかる融資」である

担保融資は融資実行までの間に、担保についても確認されます。

無担保融資の場合は借入を申し込んだ個人事業主などの年収や借入状況、信用情報などが確認されるだけですが、担保融資の場合は担保について「本当に担保にするだけの価値があるか」も調べられます。

また、担保に利用できると判断された場合、不動産などには抵当権などが設定されることになるのです。この審査や登記などの流れを一日でこなすことはできません。時間がかかります。

無担保融資の方が担保の確認や審査がない分、資金調達まで迅速です。

担保融資を使うときの注意点とは

担保融資を利用するときは2つのポイントに注意する必要があります。

担保融資は他融資とも比較して利用する

銀行などの金融機関は融資担保以外にもさまざまな融資を扱っています。資金調達の額や目的、資金調達を完了させたい日付などに合わせて融資方法を選ぶことが重要です。

たとえば、30万円調達したいとします。急な機材調達の必要性が発生したからです。このようなケースに、果たして融資担保が必要でしょうか。少額を借り入れることに適しているキャッシングやカードローンでも資金調達できるのではないでしょうか。担保を設定し高額の融資を申し込む必要性は薄いとも考えられます。

また、資金調達に迅速性を求める場合はどうでしょう。とにかく迅速に借入れたいという場合は、迅速さがメリットの無担保融資で当面の資金を借入れ、あらためて担保融資の準備をする方法もあります。

融資方法にはいろいろあり、金融機関によってもサービス内容に近いがあります。融資を比較して、よりニーズに合った資金調達方法を利用してください。

担保融資の他にファクタリングも検討する

担保融資でよく使われる売掛金債権などの債権。この債権は担保融資で担保にして融資を受けることもできますが、ファクタリングにより現金化して資金調達することも可能です。

ファクタリングとは、売掛金債権などの債権をファクタリング会社に売買や譲渡などのかたちで譲り渡し、資金を調達する方法になります。

会社などはよくファクタリングを資金調達方法として利用している他、近年では個人やフリーランスなども給与債権や報酬債権などをファクタリングの利用で現金化することがあるのです。

ファクタリングは借り入れではなく、売掛金債権の譲り渡しによる現金化になります。担保融資とは異なりますが、債権を使うという点で似ています。

債権が手元になるなら、必ずしも担保融資にこだわる必要はありません。ファクタリングも資金調達方法のひとつとして検討することをおすすめします。

担保融資とファクタリングの違いは別記事にまとめています。また、ファクタリングの基礎知識も別記事にまとめました。

 

 

 

 

最後に

担保融資とは、人や物を担保にして融資を受ける方法です

代表的なものに不動産担保融資や、売掛金債権を担保にする動産担保融資などがあります。滞納や回収不能などのときに金融機関(貸し手)などが担保から回収できるように担保を設定した上で融資を受ける資金調達方法が担保融資なのです。

資金調達には担保融資以外の方法もあります。無担保融資やファクタリングなどを比較し、ニーズにあった資金調達を検討することが重要です。

また、資金調達に際しては、それぞれのサービスで融資してもらえる額や条件なども比較するよう注意してください。

 

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。