規模の大きなファクタリングを行う前にチェックしたい項目

ファクタリングで売掛金を譲渡・売却して資金調達できる額は様々です。また売掛金を買取りする業者でも、その資本力やリスクへの考え方で買取りできる額に差があります。では利用者が規模の大きなファクタリングを行う前にチェックすべき項目にはどのようなものがあるのでしょうか?

業者に買取りしてもらう売掛金の額が大きければ大きいほど失敗は許されません。取引した後に「あの業者に売却すべきじゃなかった」「思ったほど資金が調達できなかった」「最初に聞いていた買取り条件と違う」などなど、不満が次々と出てくるかも知れません。取引金額が大きいとその影響はあとになって事業にも響いてきます。

それだけに利用者としては、取引前にしっかり各項目をチェックして、納得の上でファクタリングを利用しなければなりません。

この記事では、規模の大きなファクタリングを行う前にチェックしたい項目を取り上げ、その確認ポイントや注意点を詳細解説します。

◎規模の大きなファクタリングを行う前にチェックしたい項目とは?

大きな額のファクタリングを行う前にチェックしたい項目として以下の10項目があります。

・ファクタリングの買取り金額は1回当たり最大いくらまでか?
・初回の買取りはいくらまで可能か?
・売掛金買取り時の掛け目は?
・取引形態は3社間取引か2社間取引か?
・買取り手数料はいくらか?
・償還請求権なし取引か、償還請求権付き取引か?
・審査にかかる時間は?
・譲渡予定の売掛金に債権譲渡禁止特約は付いていないか?
・1社で資金調達できない場合、複数業者での買取りはできる?
・規模の大きなファクタリングができる業者はどこか?

以下、各項目について詳しく解説します。

ファクタリングの買取り金額は1回当たり最大いくらまでか?

業者によって売掛金を買取りできる額はまちまちです。
特に大きな金額の売掛金を売却する場合、業者の買取り可能な金額は1回当たり最大いくらまでか、事前にきちんとチェックしておかねばなりません。

方法としては、公式サイトで最大買取り可能額を調べる、電話やメールで業者に直接問い合わすなどがありますが、公式サイトで「○万円まで買取り可能」と書かれていても、実際依頼したら買取り額が期待した額より低かったと言うことは多々あります。

それだけに公式サイトの情報だけでなく、ネットの口コミも参考にするなどして、本当にその業者が上限額まで買取りした実績があるかどうか、チェックしておくことも大切でしょう。

初回の買取りはいくらまで可能か?

業者の1回当たり、最大買取り額を調べておくことも大事ですが、初回の買取りはいくらまで可能かをチェックしておくことも大切です。なぜならファクタリングは、スポットで1回だけ利用するより、慣れたら同じ業者で継続して利用することも多いからです。

初回の利用では、ほとんどのファクタリング会社が取引に慎重なため、安全を期して買取り額が低くなりがちです。そのため、初回の買取り金額が希望した額より低いと「この業者では期待しただけの資金調達ができない」と早とちりして、次回から他の業者を利用することもあります。

しかしそれでは実績作りのため、せっかくその業者を利用した意味がなくなってしまいます。「初回の買取り金額はいくらまでか」「2回目以降はいくらまで買取りしてくれるか」きちんと最初に業者に確認しておけば、そのような無駄につながる取引も少なくできるでしょう。

そして初回の買取り実績を元に、次からは自社の期待した大きな額の買取りもできるようになってきます。

売掛金買取り時の掛け目は?

チェック項目の3番目は、業者の売掛金買取り時の掛け目を調べておくことです。

掛け目というのは、譲渡予定の売掛金のうち、最大どれぐらいまで買取りしてくれるかという割合のことで、業者ごとに違っています。

初回から売掛金を100%買ってくれる業者はまずありません。業者としても売掛金が100%回収できるわけではないので、債権回収の見込み度によっては掛け目をどうしても低く掛けがちです。

しかしあまりに掛け目が低いと、いくら売掛金の額が大きくても資金調達で手元に残る金額は低くなってしまいます。そのようなリスクを避けるためにも、最初に「この業者はいくらの掛け目で売掛金を買い取るのか」しっかりチェックしておかねばなりません。

取引形態は3社間取引か2社間取引か?

規模の大きなファクタリングを行うとき、その取引形態も知っておく必要があります。取引形態が3社間取引か2社間取引かでも買取りできる金額に差が出てくるからです。

一般的には、業者にとって3社間取引のほうが2社間取引より回収リスクが低いので、買取りにも積極的になれます。その結果、大きな金額の買取りを依頼しても、3社間取引だと期待したとおりの資金調達ができるでしょう。

一方2社間取引だと、最終の売掛金の回収はファクタリングを利用した自社が代行するので、業者にとって回収代金を自社に使い込まれるリスクが残っています。その分、取引に慎重になり高い金額の買取りが期待できません。

ファクタリング利用に当たり、業者がどの取引形態を使うつもりなのか、きちんとチェックしておく必要があります。

買取り手数料はいくらか?

掛け目と並び、チェックしておく必要があるのがこの買取り手数料です。

掛け目率がいくら高くても、肝心の買取り手数料が高すぎると、ファクタリングにおける買取り手数料は一般的に固定額でなく料率(売掛金額×○%)なので、売掛金の額が大きくなればなるほど、業者に取られる手数料も高くなってきます。

それではファクタリングの結果、手元に残るお金は期待したほどにならないので、新たに資金調達先を探さねばならなくなるリスクもあります。規模の大きなファクタリングを行う前には必ずこの手数料率をチェックしておきましょう。

償還請求権なし取引か、償還請求権付き取引か?

業者との取引形態とも絡みますが、その取引が償還請求権なし取引か、償還請求権付き取引か、事前に業者に確認しておくのも大事なチェック項目です。

大きな額の売掛金を買取り依頼した時、その取引が償還請求権付きだと、仮に取引後、売掛先が倒産・廃業等で売掛金が回収できなくなったとき、業者に買取り代金の返還を求められてしまいます。

しかし買取りしてもらった額が大きいと、すでにその資金は他の目的に払って手元に残っていない可能性も高く、業者への返済金を緊急にどこからか調達しなければなりません。しかし金額が大きくなればなるほど資金調達が難しくなるので、これは自社の資金繰りを大きく狂わす要因になり、最悪、連鎖的に自社の倒産につながってしまいます。

それだけに事前に償還請求権に関する取引条件をきちんと確認しておくことはとても大事なことです。

審査にかかる時間は?

規模の大きなファクタリングを行うとき、事前に業者に「どれぐらい審査時間が掛かるか」おおよそでも時間を確認しておくことはとても重要です。

なぜならファクタリングを利用するとときは、自社も資金調達を急いでいることが多いからです。そうでなければ、金利も安く、もう少し審査時間の掛かる銀行や信用金庫等の融資を利用しますよね。

一方業者にとっても、少額の売掛金を買取りするより一度に大きな額の売掛金を買取りする方が回収リスクが上がるのは明らかです。するとどうしても審査も慎重になり時間を掛けることになるでしょう。

もしその業者の審査時間が、自社が資金をほしいタイミングより長くなると、その業者でわざわざ買取りを依頼した意味が半減してしまいます。それだけに事前に「審査はどれぐらいで終わるか」業者に確認しておくのは、とても大事なチェックポイントなのです。

譲渡予定の売掛金に債権譲渡禁止特約は付いていないか?

規模の大きなファクタリングを行うとき、譲渡予定の売掛金に債権譲渡禁止特約が付いているかどうか、確認することはとても重要なポイントです。

債権譲渡禁止特約というのは、文字通り、売掛先企業が売掛金に付けた「決済日まで売却を禁止する特約」なので、この特約が売掛金に付いている限り、原則、ファクタリング会社はその売掛金を買取りしません。

またこの債権譲渡禁止特約を付けているのは大企業が多いので、もし自社が売掛先に内緒でその売掛金を売却していたことがばれたら、それを理由に自社は取引を停止されてしまうかも知れません。

幸い最近になって民法が改正され、売掛先が売掛金に債権譲渡禁止特約を付けていても、債権譲渡することが可能になりました。しかしそれでも売掛先が売却の事実を知れば、自社に対する与信枠を減らしたり、取引停止を通告したりしてくるリスクは残っています。

それだけに規模の大きなファクタリングをするときには、事前にその売掛金に債権譲渡禁止特約が付いているかどうか、確認することがとても大事なのです。

1社で資金調達できない場合、複数業者での買取りはできる?

規模の大きなファクタリングを行うとき、その買取りで必要な資金調達額が全てまかなえるかどうか、事前に確認しておくことはとても大事です。

なぜなら、1社で必要額を全額資金調達できない場合、他社で別の売掛金の売却も検討しなければならないからです。また他社でファクタリングを考えたとき、それに利用できる別の売掛金が自社で用意できるかどうかもポイントのひとつです。

規模の大きなファクタリングができる業者はどこか?

肝心なことですが、そもそも自社がいくら大きな額の売掛金を譲渡したくても、それを買い取ってくれるファクタリング会社がなければ取引が成立しません。そのため規模の大きなファクタリングができる業者に関してしっかりと事前調査が必要になります。

各社の公式サイトの確認だけでなく、業者への直接問い合わせ、あるいは実際の買取りしている額に関して口コミなども調査して、慎重に買取りを依頼する業者を決める必要があります。

まとめ

規模の大きなファクタリングを行う前にチェックしたい項目として、この記事では、10個の項目を取り上げ詳しく解説してきました。

売掛金の買取り金額が大きくなればなるほど、業者だけでなく、利用者側でも色々注意すべき点が出てきます。この記事も参考にして、ぜひ失敗のないファクタリング取引を行って下さい。

 

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。

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